Q011
かなり以前に書いた文章を、忘れた頃に見たときに、どんな気持ちになりますか?(平岡さんからの質問)
A011
私は書いたそばから自分の書いた事を忘れてしまうので
、すぐ読み返そうが時間が経とうが、割と「私がこの文
章書いたんだ?」などと新鮮に感じます。ただし推敲時
以外で読み返すこと自体、滅多にないかもしれません。
(100文字)
Q021
結婚してからも、夫以外の人と恋愛はしますか?できますか?(ゆめさんからの質問)
A021
行動するかどうかは別として。私は常に複数の恋心を持
ち合わせて生きていますし、その他いつどこでおいしい
チャンスが来ても臨戦態勢に入れるように心がける自分
でありたいです。ただし夫を傷つけたくはありません。
(100文字)
Q031
今まで生きてきて、1番痛かったことって何ですか?(天野さんからの質問)
A031
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったもので、
肉体的や精神的にとても痛かった事実を思い出せても、
それがどのくらいの痛みだったのかはもう思い出せませ
ん。今後も沢山あるだろうし、一番は決めない方向で。
(100文字)
Q041
千村さんは、どんな学生さんでしたか?(小学校編)(山本 葵さんからの質問)
A041
とりあえず先生には嫌われる、というか目を逸らされる
タイプの子供でした。高学年になると強烈な反抗期に突
入しましたが、単に教師からは無視される存在だった気
がします。それだのに、なぜか将来の夢は歌手でした。
(100文字)
Q051
どんな字を書いていましたか?(taroさんからの質問)
A051
Q061
まだ質問が間に合うのかわかりませんが、、1つ伺います
しあわせの感じ方は個人差があると思いますが、はつひさんにとってのしあわせとはなんですか?(asaさんからの質問)
A051
他人と自分の繋がりを実感する瞬間でしょうか。好意と
か理解とかを示してもらったり、しばらくやりとりがな
いのにその人の意識の中に私が息づいてるらしい、と気
付く瞬間。質問は百件集まるまで意地でも続けますよ。
(100文字)
Q071
ダメ人間って具体的にどういう人のことをいうんだと思いますか?(天野カグヤマさんからの質問)
A071
自分で自分のことをダメだと思っていて、それを抜け出
したい気持ちがあるのに、なんの努力もできない人かな
あ。ダメな自分が好きな人や、周りから見てダメでも本
人はそう思ってない場合は、ダメ人間ではないと思う。
(100文字)
Q081
小説の舞台となる場所(山手線シリーズは除く)はどうやって決めるんですか?(はまだまみさんからの質問)
A081
私が書きたいのは昭和五十年台くらいに郊外で生まれ育
った人間の生きる道なので、決めると言うより必然的に
東京近郊が舞台になりがちです。でも、郊外小説やニュ
ータウン小説は既にある分野なので、工夫しなければ。
(100文字)
Q091
片思いをしてますか?もうずっと好きな人がいます。どんな手紙を書きますか?(片思いさんからの質問)
A091
諦めが早すぎるため、長いスパンで片思いできません。
私の書くラブレターはいつも、『好きになっちゃったか
ら付き合って。ダメなら親友になって。それも出来ない
なら、嫌いってハッキリ言って』という強引なものに。
(100文字)
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001 「溺レる」川上弘美 2002/11/5読
実を言うと、いまさら、川上弘美を読むのは初めてでありました。食わず嫌い、とかいうのではなく。むしろ食わず好きというか。多分、読まずともどんな空 気かが解っているような気がして、安心して読まずに来てしまいました。が、そう言っている間に何年も経ってしまったので、自分の気長さに嫌気がさしつつ、 今回本読み生活を再開することに決めたとき、私はまず川上弘美を、しかも書店で見て自分が一番知らなかった短編集を選んでみたのでした。002 「最後の息子」吉田修一 2002/11/7読
この人も気になりつつ読んだことがありませんでした。今年芥川賞を獲ったので、あえてデビュー作を選んでみました。文学界新人賞だったので、昔からこの作品が気になっていただけかもしれません。003 「ナイフ」重松清 2002/11/8~9読
以前読んだ「日曜日の夕刊」に次いで重松氏の作品を読むのは二つ目でした。前にも思ったのだけれど、この人はものすごい文章のテクニックに長けていま す。実際、扱っている題材は割と平凡なのだけれど、独特の小物使いの上手さだとか、徹底して主人公の目の高さに立った文体とかが、ものすごくリアルで、そ こへきて、絵に描いたようなとまでは言わないけれどリアルの範疇で心に染みるハッピーエンド。なんだかベタなドラマを観てまだ泣ける自分を確認するよう で、学ぶべきところが大きいと思います。ちょっと斜に構えて読むと、現代版の道徳の教科書みたいで、ちょっと厭ですが。004 「レクイエム」篠田節子 2002/11/10~12読
力づよい短篇集でした。私は、篠田節子の文体が好きかどうかで言うと、それほど好きではないのだけれど。だからと言って認めないわけには行かないような、圧倒的なものを感じたりします。005 「太陽の季節」石原慎太郎 2002/11/13~15読
都知事サマの若き日の自己主張です。タッキードラマで気になってただけですが。006 「なつのひかり」江國香織 2002/11/18~19読
いわゆる江國香織とはひと味違う世界がここにはあるのですが、これをファンタジーと云うべきかどうかは、解りません。とにかく舞台は現実と非現実の狭間 であります。そんな中で、奇異な世界観、偏った愛情、人のこころの美醜、が、ここまで突き放した淡々とした言葉で、しかしとんでもなく生々しく緻密に、更 にいえば女性特有のあざとさを兼ね備えつつ書かれているという状態は、まさに「きらきらひかる」でブレイクした流れを受け継ぐ江國ワールドにほかなりませ ん。007 「僕って何」三田誠広 2002/11/20読
大学時代、ちょうど「僕」と同じように、大学に入って2~3ヶ月という時期に、一度これを読んだことがありました。そのときは、20年も違えば大学生も違う、という印象しかありませんでした。遠き昔の学生運動などに、無茶な憧れを抱いていた頃。008 「人魚姫のくつ」野中柊 2002/11/21読
結婚を目前とした私にはもってこいの小説でした。009 「忘れられた帝国」島田雅彦 2002/11/24~26読
大学時代に、ナマ島田雅彦がこの作品のサワリを朗読するというイベントまで見に行ったくせに、分量が多かったのでなかなか読まずに来てしまった作品でした。010 「膝小僧の神様」群ようこ 2002/11/27~28読
小学生を主人公とした幾つかの短編集。011 「C・ジャック」泉麻人 2002/11/28読
私の敬愛する文化人の一人である泉麻人氏です。いつもは氏のコラムを愛読していますが、たまには小説もということで。012 「白い人・黄色い人」遠藤周作 2002/12/3~4読
狐狸庵先生の、ごく初期の作品です。遠藤周作の作品は、私は今まで、実はエッセイしか読んでこなかったのだけれど、それは、キリストや外国人にあまり興味が無い所為かもしれません。そうして、そのことを氏の「黄色い人」で実感せしめられたのでした。013 「人間ぎらい」田辺聖子 2002/12/5~6読
「白い人・黄色い人」とのコントラストがあまりに強い作品で、あの後にこれを読むことにした自分も面白いなあと思ってしまったくらいです。たった一度の 背信行為で一生を台無しにして苦悩し続ける白い人に対し、この短編集に描かれてる日本人ときたら、あまりにトンデモなのです。浮気、二重結婚、お手軽なラ ヴアフェアー、などなど、など! だけど、それらはちっとも悪いこととして描かれておらず、彼女の描く登場人物は、「まあ、それはそれでがんばるしかしゃ あないわ」といった姿勢です。これは、意外とものすごい仏教的なのかもしれない、と思いました。私は仏教も解らないので、これも今後のお勉強の課題にして おきます。014 「海になみだはいらない」灰谷健次郎 2002/12/7読
まあいわゆる児童文学なのですが。灰谷健次郎さんの作品は、大人が読んでもじわーっとキてしまう作品ばかりです。というよりも、むしろ「子供が読んで理解できるのかしらん」などと思ったりします。が、そこはそれ、子供は子供で楽しめる要素もあるのだと思います。015 「優しいサヨクのための嬉遊曲」島田雅彦 2002/12/10~11読
私は島田雅彦はあらかた読んできたのですが、なぜか読み逃していたデビュー作。ようやく読むことが出来ました。良くも悪くも、随所に若さが溢れんばかり の作品でした。確立されている島田ワールドが既にしっかりとここにあり、のちの作品でさらに花開くための土台とも言えましょう。しかし20年前の大学生が 既にこんなのを書いてしまっているという事実は大変せつないです。016 「河童・或阿呆の一生」芥川龍之介 2002/12/16~18読
かつて、ここに掲載されている「蜃気楼」という作品を崇拝していた知人から、強く勧められて読んだ本を、今更のように引っ張り出してきました。そのときには解らなかったものがあったし、今ならまた違った視点で読めるかもしれない、などと思いながら。017 「不思議な事があるものだ」宇野千代 2002/12/19読
宇野千代のかなり晩年の作品を掲載した文庫本です。晩年の作品縛りというわけではありませんが、晩年と一言で言っても、彼女は芥川よりたった5歳若いだけなのに、晩年を迎えるのが70年も遅いという。これは、なかなか対照的な晩年対決ではないでしょうか。018 「中吊り小説」吉本ばなな他 2002/12/20読
かつてJR東日本の車内中吊り広告スペースで連載された作品などを集めたオムニバス(?)小説。このキャンペーン、当時も気になっていたのですが、田舎ものの私は二三回見たくらいが精一杯でした。019 「ア・ルース・ボーイ」佐伯一麦 2002/12/21読
微笑ましいと言い切れない青春小説。020 「クリスマス・イヴ」赤川次郎 2002/12/22読
イヴに読もうと思っていたのですが、思わず先走りです。021 「定年ゴジラ」重松清 2002/12/24~26読
企業戦士・郊外・ニュータウン、と。高度経済成長期に働き盛りだった世代における凡庸三種の神器を揃えた、そこらへんのオッサンたちが、引退後にそこらへんをブラブラしているという物語です。シリーズ連作ですが、長編といっても良いと思います。022 「真珠夫人」菊地寛 2002/12/28~30読
今年大流行した昼メロの原作さんなので、2002年最後の一冊に相応しいかと思い、読んでみる事にしました。どうやらこの作品、今年の昼メロとしてだけでなく、当時の新聞連載小説としても、かなり話題になったようで。023 「M(エム)」馳星周 2003/1/2読
股よりも 心を濡らす エロ小説(字余り)024 「感情教育」中山可穂 2003/1/4~5読
SMの次にレズを題材にした小説を読む私もどうかとは思いますが、私は人を好きになるのに性別などいちいち考えていられないと思いますので、同性愛を非難も擁護もしません。どんな恋愛も、惹かれあう気持ちに嘘が無い限り、自然な形なわけで。025 「ユリイカ」青山真治 2003/1/6~8読
久々に、やられたなあと思う作品に出会いました。読み始めた瞬間から、まるで自分の目の前に鋭い針が自分に向けられていて、今にも刺さってきそうな状態で静止しているかのような、とても静かな焦燥感を感じつづけました。026 「人間そっくり」安部公房 2003/1/9~11読
安部公房は頭が良いなあ、と、いつも感嘆してしまいます(とバカコメント)。027 「天鵞絨物語」林真理子 2003/1/14~15読
昭和初期の上流階級を生きるハイカラなお嬢さんが貫く、最後まで悲恋の恋物語。028 「白痴」坂口安吾 2003/1/16~17読
戦中~戦後を舞台にした短編集でした。どれもこれも、女に対して肉欲しか感じない男と、貞操観念の壊れた女が物語を繰り広げます。029 「A2Z」山田詠美 2003/1/22読
男に浮気をするチャンスがあるということは、確かに女にも同じだけのチャンスを与えているということだというのは、声を出して言っておきたいです。結婚 を目前としている私は、かつて彼女が書いたゆりロバみたいなカップルでいつまでもいられたらと思いながらも、どこかであんなのありえないとも思います。こ の作品みたいな夫婦のほうが、現実的にはアリ。「愛すべき敵」というのは格好つけすぎですが(そこがエイミー風味)、恋という感情が薄れてからも唯一無二 の存在でありたい。030 「光と影」渡辺淳一 2003/1/23読
渡辺淳一といえば失楽園(でもその失楽園さえ読んでいない)というイメージを持っていたのですが、良い意味でイメージが壊れました。直木賞受賞の表題作に三篇を加えた短編集で、どれも病院に関わる作品です。外れなくすべて面白かったです。読んでよかった。031 「神様」川上弘美 2003/1/24読
あーはー。この作品について上手く言い表す言葉を考えたのですが、最終的には「文学の様相をしたややオカルトな不条理ギャグ短篇集」というところに落ち着きました。うーん、私はそれでまあまあ満足です。032 「この人の閾」保坂和志 2003/1/26~27読
とりとめもなく、という言葉がとても似合う短篇集だと思います。良い意味で。033 「地下街の雨」宮部みゆき 2003/1/28~29読
ジャンルにとらわれていない、色々な試み(?)の垣間見られる短編集という印象です。どの作品も、少しだけ背筋が冷たくなったり、少しだけ切なくなったり、少しだけ泣きたくなったりします。034 「エロ事師たち」野坂昭如 2003/1/30~2/1読
ポルノじゃないよ!035 「恋愛映画」鎌田敏夫 2003/2/3~4読
鎌田敏夫イコール金妻、という刷り込みイメージのある私ですが、彼の小説を読むのは初めてでした。ですが、ああやはり鎌田敏夫だ、と思います。036 「いもうと物語」氷室冴子 2003/2/4~5読
とりあえず、北海道の都心部ではない場所に育つ子供たちの物語で、時代背景的には私よりも二十歳くらい年上の人たちが子供だったときくらいだと思われま す。全体的に何ていうことはない短編連作なのですが、私が今までに取りあげてきた中で子供が主人公のものとここで描かれている世界はなぜか相容れない雰囲 気があります。037 「イノセントワールド」桜井亜美 2003/2/6読
桜井亜美に関しては、以前他の作品を読もうとして、どうしても受け付けなくて途中で辞めてしまった経緯があったのですが、これを機に乗り越えようと、とりあえずデビュー作を手に取ってみました。038 「朝のガスパール」筒井康隆 2003/2/8~10読
メタフィクションという、ものすごい物語の構造そのものもさることながら、兎に角試みに意義のある作品。新聞連載という小出しの特性を活かし、投書など の意見を取り入れて読者と作る小説という形態です。私は当時、音楽と恋愛にしか興味の無い低能な女子高生で、リアルタイムでこんなすごいものを見ようとも しなかった事を悔やみます。パソ通での書き込みも視野に入れたことで混沌を呼び、それについての論評部分が私には一番楽しめました。ちなみに漫画では相原 コージも何年か前に似たようなことをやりましたが、ズタズタになっていました(私は面白いなあと思いましたが)。039 「ハチ公の最後の恋人」吉本ばなな 2003/2/11読
一言でいうと、初恋アンソロジー小説、とか。勿論、マオみたいな女の子はそう簡単にいませんし、彼女とハチのような関係を初恋として経験する人は皆無といって問題ないとは思いますが。040 「ゴッド・ブレイス物語」花村萬月 2003/2/12読
絶賛するほどではないですが、好きです。花村萬月という作家の醍醐味は、この作品では存分には味わいきれない気もしますが。なにしろバンド少女出身とい うアレな過去を持つ私といたしましては、ゴッド・ブレイスというバンドとそれを取り巻く人たちの、ありえないのに意外とリアルな存在感が妙に印象的です。041 「彗星物語」宮本輝 2003/2/13~14読
『物語』を読むのであれば、なんだかんだ言っても自分はこういうのが一番好きだなあ、と思う種類の物語です。12人と1匹のワケありな大家族が留学生を 受け入れるという、基本的にありえない設定なのですが、それがまるで身近な家族のように感じられるのは、生活だとか日常だとかを緻密に描く手腕、ひいては それらを愛する心があるからではないかと思ったりします。心温まります。ラストシーンは当然泣けます。042 「女たちの輪舞曲(ロンド)」家田荘子 2003/2/15読
大抵のことに動じない私ですが、さすがにこの作品にはちょっとヒいてしまいました。家田荘子はどこへ向かっているのでしょうか。いや、彼女の狙いはよく 解ります。が、色々と過激なネタを扱っているうちに、普通の感覚をなくしてしまったのではないかと思うくらいエグいです。エグいの見本です(賞賛してるわ けじゃありません)。043 「さようなら、ギャングたち」高橋源一郎 2003/2/17読
そもそも私の中で高橋源一郎氏はあまり小説家というイメージではなく、書店でも小説を見かけることが殆どなかったのですが、以前から読みたいと思っていてようやくこの作品を入手しました。044 「インディヴィジュアル・プロジェクション」阿部和重 2003/2/18読
決して嘘臭いわけではないのに希薄な現実感。全ての登場人物が重要そうでそうではないようで錯綜する人間観。もはや誰が何で何が誰だかわからなくなるような自我の崩壊。とか、とか。045 「眠れぬ森の美女たち」香山リカ 2003/2/19読
精神科医の香山リカさんが小説としてははじめて書いた文章だとか。良くも悪くも理系のひとが書く文章だと思いました。046 「満月物語」薄井ゆうじ 2003/2/20読
幻想的でほんのり恋愛なオカルトファンタジー(?)です。047 「ナイン」井上ひさし 2003/2/22~23読
フィクションなのかどうかが定かではない短編集です。エッセイに近い私小説という感じでしょうか。東京の、井上ひさし氏にとってゆかりの土地を舞台に、大きな事件があるというわけではなく、些細な出来事や人間模様から「何か」を感じ取るというタイプのものです。048 「家族会議」横光利一 2003/2/24~26読
兜町で株式売買を商売としている男の、株と恋愛をめぐる物語です。主人公の男を四人の女が取り巻いています。四人の女は、それぞれ主人公の思い通りには動きません。それぞれの考え方があり、それぞれの愛し方があり、それぞれの生き方があります。049 「消えたミステリー」 森瑶子 2003/2/27~28読
実は森瑶子って好きじゃない(その割には読む)のです。050 「夫婦茶碗」 町田康 2003/3/3~4読
世の中には、ダメ人間が溢れんばかりに存在します。類が友を呼んでいるだけかもしれませんが、少なくとも私の周りにいかにダメ人間が多いことか。051 「海の鳥・空の魚」鷺沢萌 2003/3/5~6読
なんでもないことを書いている掌編が沢山あります。052 「boys don't cry」田口賢司 2003/3/7読
田口賢司という人は、小説家というわけではなく、放送業界の人らしいのだけれど、私はよく知りませんでした。無知ですみません。ただ、80年代にメディアを何らかの形で揺るがした、という感じなんだと思います。053 「古えホテル」菊地秀行 2003/3/8~10読
菊地秀行というと、名前は知っていましたが、私などは著作のタイトルを見ただけでとても萎えそうな(いや別に悪というわけではなく、私の求めているジャ ンルとは違う人だという)イメージがありました。たまたま古本屋で見かけたこの一冊に、「あれ、こんなのも書くんだ?」といった驚きをもって読んでしまい ました。054 「熱血じじいが行く」ねじめ正一 2003/3/11~12読
何はともあれ長島茂雄です。野球好きにはもちろん、そうでない私にも充分大変楽しめるエンターテインメント小説です。055 「まほうの電車」堀田あけみ 2003/3/13~14読
恋愛小説というのを、私は好んで読みません。恋愛を中心に人生が廻っているわけではないのだから、小説でも中心に据えられるべきではないと思っているのです。056 「1973年のピンボール」村上春樹 2003/3/14~16読
初めに言うと、実は村上春樹ってどうも昔から好きじゃないのです。同世代にそう言い切る人があまりに少ないので、なかなか言う機会がありませんでした が。昔に幾つか読んで好きじゃなかったので、ずっと避けて通ってきました。このたび読んでみたのは作品も、十年振りくらいでしょうか。057 「恐怖同盟」阿刀田高 2003/3/17~18読
ホラーともミステリーとも言い難い怖い短編集です。怖かったよー058 「金魚のうろこ」田辺聖子 2003/3/19~20読
やはり田辺聖子が好きだなあと思ったのは、この短編集の表題作にもあるとおり、「目からうろこが落ちた」という感動の中の、「まあ、うろこつっても金魚 のうろこぐらいのやつだけどね」みたいな態度でしょうか。他の作品も、そういった「心が小さく揺れ動く瞬間」をやさしく、かつ鋭く捉えた物語になっていま す。059 「東京スリーズ・ダウン」横森理香 2003/3/24~25読
昔からなんか好きで、何回読んだか解らない作品です。読めば読むほどこの作品がどうして好きなのか解らなくなります。「なんか好き」って曖昧な感覚です が、それがこの作品に合っている空気なのかもしれません。絶賛も推薦もする積りはなくて、もっとプライベートな、例えば自分が昔からの友達と打ち解けて語 り合う、みたいな心地良さを求めて読んでいる気がします。とはいえ、私は外国に遊学なんてしていないし、毎週クラッビングに精を出したりしないし、ドラッ グもやらないし、オカマじゃないし(女だから中身は一緒か)、彼らの生活とは何ひとつかぶらないはずなのに、「私にとって大切な時間」像と重複することが 沢山あって、甘酸っぱい。そんな存在。たぶん、主人公がオカマ(ゲイと言うよりも、もっと親愛の情を込めて私はそう呼びたい)なのも、一層良いのだと思い ます。060 「Go」金城一紀 2003/3/26~27読
自分はただ自分である、ということを知らない人が多すぎることで、私も常々悲しい思いをしています。いや、どんなものに分類されても、決してどのマイノリティに属すわけではない私がそんなことを言ってみても、おまえが何を知ってるんだ、といわれそうですが。[執筆] | |
男女 ~おとことおんな~ (自主制作作品集) 新登場のコラボシリーズ、第一弾。合コンネタの短編連作。 浅いようで意外と深い。おすすめです。 |
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東京勿忘草子 (自主制作文庫) サイト20万hitや自分の三十路記念で制作。 中身も大切な作品ですし、装丁も結構いいかんじです。おすすめ。 |
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十二ヶ月・第4号 (同人誌:文章力向上委員会) 一応編集長です。「純朴ピクニック」という作品をリライト掲載してます。 批評に真っ向から立ち向かった特集もパワフル。ほかの皆さんも力作揃い。 |
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十二ヶ月・第3号 (同人誌:文章力向上委員会) 一応編集長です。「密りんご」という作品をリライト掲載してます。 文学部は何を勉強してるのかという謎も解決。ほかの皆さんも力作揃い。 残念ながら完売しました。 |
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十二ヶ月・第2号 (同人誌:文章力向上委員会) 一応編集長です。「シーソーゲーム」という作品をリライト掲載してます。 残念ながら完売しました。 |
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十二ヶ月・創刊号 (同人誌:文章力向上委員会) 一応編集長です。「幸福の黄色い果実」という作品をリライト掲載してます。 残念ながら、完売しました。 |
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gazeto Vol.2 (PR誌?:公沁舎) 日芸の現役学生さんたちによる、2007新入生歓迎冊子。 はずかしいエッセイを長々と掲載させて頂いてます。スミマセン! 公沁舎さんのサイトから問い合せれば、入手できるかも? |
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この恋愛小説がすごい!2006年版 (宝島社) アンケート&ちょろんと書評で参加させて頂きました。 103ページを参照のこと。見てやってください。 |
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052 vol.1 (PR誌:文学フリマinなごや実行委員会 編) 「神様のティータイム」という書き下ろし作品が掲載されました。 |
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[ 作詞 ] | |
峯岸 里名 debut maxi single「君だけの場所へ」 track2 「半透明」(カップリング)作詞。 ※ amazonだったらとりあえず買えるみたいです。 |
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Ageha 1st album [Tokyo Live] track2 「So long」 track4 「かくれんぼ」 ※ 潮なつみ名義で歌詞を提供。もう買えません。 |