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    <title>花唄</title>
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    <updated>2011-07-13T12:43:36Z</updated>
    <subtitle>千村はつひが書いた創作文章など。</subtitle>
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    <title>20110713</title>
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    <updated>2011-07-13T12:43:36Z</updated>

    <summary> すみません、デザインがあまりに手抜きだったので変えたいのですがゆっくり作業なの...</summary>
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        <![CDATA[<p> すみません、デザインがあまりに手抜きだったので変えたいのですがゆっくり作業なので、しばらく表示が乱れます。</p>]]>
        
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    <title>20110211</title>
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    <published>2011-02-11T13:25:51Z</published>
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    <summary>超久しぶりですみません。中～長篇に新作「自画像」をアップしました。超久しぶりなの...</summary>
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        超久しぶりですみません。中～長篇に新作「自画像」をアップしました。超久しぶりなのにちょっと閲覧注意系ですごめんなさいはずかしい！今年はもっと更新したいなあ。
        
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    <title>自画像</title>
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    <published>2011-02-11T13:21:24Z</published>
    <updated>2011-02-11T13:25:35Z</updated>

    <summary>私の中にある、私。ややエロやや変態、閲覧注意。</summary>
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        <![CDATA[<div>　肢体。</div><div>　そんな言葉が、佐緒里の頭をよぎる。電機メーカーでコンピュータと向き合いながら事務職をやっている日常では、滅多に使う機会のない言葉だ。</div><div>　目の前の肢体は、とても白い。だからといって、陶器のような美しい肌というほどでもないのが、かえって艶めかしい。全体的に細い割にはウエストから腰にかけてのラインに少々のたるみが見られるし、太ももの裏には女子の大敵であるセルライトまで見てとれる。それに、乳房なんて垂れ気味でいまいち迫力がないし、乳首を見ればくすんだ色をして弛緩しきっているし、下の毛にいたっては、多少は手入れされているようではあるけれど、世の男性に現実を突きつける厳しさで太く黒々とうねった固まりを作っている。</div><div>　こんなにアラばかりを探して、偉そうなことを言えるほど佐緒里の身体が立派なのかというと、そんなわけはない。けれど、女が女の裸体を観察する目は、どうしてもチェックが厳しくなってしまうものだ。</div><div>　自分がそんな「女の目」を持っていることを、ついこの間までの佐緒里は知らなかった。なにしろ、女性の裸体をこんなにじっくりと観察することなんて、これまでの生活ではありえないことだったのだから。</div><div><br /></div><div>　ピピ、ピピピ、ピピピ......。</div><div>　突如、タイマーが冷たいデジタル音を響かせた。その音を、センセイが止める。「やめ」とも「休憩」とも声はかからないが、それを合図にひとときの自由が得られるのを、室内の人間は全員知っている。</div><div>　十分間の休憩。</div><div>　モデルは夢から醒めたようにポーズから解放され、そそくさとガウンを羽織る。鉛筆やコンテを動かす音しか聞こえなかったアトリエのあちこちでは、小さな会話が繰り広げられる。中には、さっきまで描いていた絵にいくつかの線を足す者もいるし、自分が描き上げたばかりの作品を近くから遠くからいろんな角度から眺め回して、首をかしげたりする者もいる。</div><div>　会話をするほどの顔見知りもいなければ、自分の絵にさほどのこだわりもない佐緒里は、いつものとおりバッグからシガレットケースを出して、一人で喫煙所へ向かった。</div><div>「あ、お疲れさまです」</div><div>　喫煙所には、先客がいた。先ほどストップウォッチを止めたばかりのセンセイである。センセイは癖なのかパーマなのかわからない肩につくくらいの長髪をかき上げると、どこか儀礼的な感じで佐緒里に声をかけてきた。</div><div>「どう、だいぶ慣れた？」</div><div>　とげとげしさを感じさせない、優しくて丸い声。けれど佐緒里はこの声を聞くたび、いつもなんとなく身構えてしまう。普段接している、電機メーカーの男性社員のような人種にはまったくないタイプの喋りかただからかもしれない。どう接していいかわからないけれど、相手はセンセイなのだし、会話を拒絶するわけにもいかなかった。心の中で一歩引いて、遠慮がちに答える。</div><div>「まだまだです。短時間で形を捉えるのは、なんとかできるようになってきたと思うんですけど、あの、筆致っていうんですか。ちゃんと美術をやってる人と比べて、私の鉛筆の線って弱い気がするんです。だから、いかにも自信のなさそうな絵になってしまうっていうか」</div><div>「そう？　いいじゃない、女性らしい柔らかいラインってのも」</div><div>「そうですか」</div><div>「うん」</div><div>　会話はたったそれだけで行き詰まり、途切れてしまった。後は空気清浄機をはさんで向かい合ったまま、二人とも黙って煙の続きを飲み込んでいくだけ。</div><div>　センセイだなんて名ばかりだ、と佐緒里は思う。</div><div>　実際、名ばかりだとしても問題はなかった。彼はべつに講師としてここへ来ているわけではないのだから。センセイというのは皆が勝手に呼んでいる愛称のようなもので、それは前に一度まるで白衣のようなスプリングコートを着てきたことがあったからだと佐緒里は最近知った。もちろん彼は芸大を出ているし、美術教師の資格も持っているらしいが、ここではそんなことは関係ない。この〈クロッキー倶楽部　アトリエ・むらさき〉は、絵を教えてくれる教室ではなく趣味の人が集まるサークルであり、彼は単にその代表者である――ということは、初回の説明のときに聞いていた。</div><div>　アトリエに人が集まる。タイマーの音とともにモデルがポーズをとる。次のタイマーの音でポーズが終了し、ここで休憩が入る。またタイマーが鳴って、ポーズが始まる......そうやって二十分のポーズが一回と、十分のポーズが二回、五分のポーズが四回。何回かの休憩をはさんで、ただひたすら描く。それが、〈アトリエ・むらさき〉における活動のすべてだった。自分たちの作品を見せ合ったり、講評しあったりなどということは、一切ない。</div><div>　活動は月に一度。佐緒里は今日で六回目の出席になるが、この放任主義のためか、半年も続けているのに絵のほうはさっぱり上達していなかった。もっとも佐緒里のほうだって、懇切丁寧に教えてもらうことは望んでいない。むしろ、ただ描くだけというシンプルな活動内容だからこそ、デザインやイラストを生業にしているような人たちに紛れて、佐緒里のような素人でも気軽に参加できるのだと思っている。</div><div>　黙ったまま、センセイは何度か煙を大きく吸い込んでいた。咥えた煙草の先から、一点物といった感じの仕立てのよいダークブラウンのジャケットに灰が飛んでいくのが見えた。けれどセンセイは、そんな細かいことを気にする様子は一向にない。色白で華奢でいかにも神経質そうな風貌をしていながら意外と大雑把な様子は、いかにも芸術肌といった感じだ。</div><div>　やがて、まだ半分くらい残っている煙草を、ちっとも名残惜しくなさそうに灰皿に何度もしつこく押し付けて、一筋の煙も出なくなったのを確認すると、センセイは佐緒里に軽く会釈をして一足先にアトリエへ戻っていった。</div><div>　佐緒里は名残惜しんで、もう一本吸っていくことにした。</div><div>　普段から真面目人間で通っている佐緒里は、煙草を吸っていることをやたら驚かれたり、似合わないなどと周囲に言われたりする。佐緒里だって、べつに煙草が好きで吸っているわけではなかった。ただただ、煙草を吸う癖がいつのまにかついてしまったほど、佐緒里にとっては毎日が手持ち無沙汰なのだった。</div><div><br /></div><div>　アトリエに戻ると、すぐに休憩時間の終了を告げるタイマーが鳴った。モデルはためらうことなく羽織っていたガウンを脱ぎ、今度は椅子を持ってきて、そこに脚を組んで座る。</div><div>　〈アトリエ・むらさき〉のメンバーたちは、彼女を取り囲むようにそれぞれ好きな角度から好きな構図を取り、紙の上に思い思いに描く。</div><div>　佐緒里はいつもどおり、モデルの後ろに回った。</div><div>　背後から描くのが一番安心できる、と佐緒里はつねづね思っている。長い髪が重力にしたがって緩やかに流れていく感じとか、肩から腕にかけてのほどよく健康的なライン、肩甲骨の盛り上がりや、肌に浮き上がってあらわになる背骨のかたち、腰や腿のあたりについた脂肪など、細部を無遠慮に眺めるには、モデル自身の目に入らない角度から観察するほうが都合もいいのだ。</div><div>　もちろん、多くのメンバーはしっかりとモデルの目の前に回って、あるいは横から、座ったり立ったりと角度を工夫してその姿を描いているのだから、佐緒里には真っ向からモデルと向き合う勇気が足りないだけとも言えるかもしれない。</div><div>　ただ、背後からモデルを含めたアトリエ全体を見渡すというのも、割と面白いと佐緒里は思う。</div><div>　裸の女性ひとりを十数名の男女が囲んで、黙々とその身体を観察する――冷静に考えると、これは尋常でない光景だ。きっと美術の世界ではよくある状況なのだろうけれど、佐緒里は美術に関してはまったくの未経験者どころか、絵を趣味だと思ったことすらないのだから、そこらへんは理解できない。</div><div>（なんで私、こんなところで絵なんか描いてるんだろう）</div><div>　描きながらそんな風に思うことはたびたびあったが、なんでもなにも理由は単純で、いわゆる成り行きというものだった。</div><div><br /></div><div>　だいたい、佐緒里の人生はほとんど成り行きでできている。</div><div>　たとえばこの不況のご時勢に誰もが名を知る大手メーカーに勤めていることをよく人から羨ましがられるが、それだってべつに、行きたかった会社でもやりたかった仕事でもなんでもない。大学の就職課で勧められるままに就職活動をした結果だった。</div><div>　佐緒里について確かなことがあるとすれば、どんなことにでも真面目に取り組む性格だということだった。だから佐緒里は、高校でも大学でも優秀な成績を収めたし、就職戦線を勝ち抜くこともできたのだろう。そしてこの真面目さゆえ、さして興味もなかった〈アトリエ・むらさき〉にだって、こうしてちゃんと月一回こつこつと通ってしまう。佐緒里を誘った張本人は、ここ三回ほどサボっているというのに。</div><div>（まったく、今頃どこで何をしているやら）</div><div>　佐緒里はモデルの髪の毛を黒く塗りつぶしながら、佐緒里をここに誘った美帆のことをぼんやりと考える。</div><div>　美帆とは高校時代からの付き合いだ。例によって成り行きでクラス委員になってしまった佐緒里と、自ら志願して文化祭実行委員となった美帆は、性格は真逆ながら関わりが深く、いつの間にか仲よくなった。仲がよいといっても、快活な美帆のペースに佐緒里がひきずられるのがいつものパターンだったのだが。</div><div>　高校卒業後、美帆は美術大学へ進学して、今は小さなデザイン事務所でデザイナーをやっている。その仕事の人脈かなにかで〈アトリエ・むらさき〉のことを知り、佐緒里を誘ってきたようだ。</div><div>「気軽に参加できるから、一緒に行ってみない？　どうせ二十五にもなって、休日にデートする相手もいないんでしょう？」</div><div>　デートするような相手がいないのは事実だが、それは余計なお世話というものだ。</div><div>　いずれにしても絵なんて昔から苦手だし興味もないと佐緒里は断った。だのに、美帆が強引に申し込んでしまったので、仕方なく一回は行く羽目になってしまった。</div><div>　一回行ってみても、佐緒里は非日常に驚いただけで、絵に興味を持つことはなかった。けれど、このためにせっかく買ったクロッキー帳と３Ｂの鉛筆がそのまま用なしになるのは勿体ないような気がしたので、とりあえず二回目も参加した。そして、そんな感じで三回目以降も惰性で続けてしまい、今に至る。</div><div>　ちなみに、美帆は先月も先々月も仕事が忙しいといって、当日になって欠席の連絡を入れてきた。今日はもはや連絡すらしてこない。彼女の仕事柄、納期が近づくと朝も夜も土曜も日曜もないのは知っている。けれど、佐緒里としては文句のひとつも言ってやりたいところだ。</div><div>（言わないけれどね）</div><div>　佐緒里はこれまで何度美帆に振り回されても、それに対する不平は言ったことがなかった。勝手気ままな美帆のおかげで、佐緒里の成り行き人生に新しい世界がもたらされてきたのも、また事実であることを知っているから。</div><div>　たとえば高校時代、佐緒里の憧れだった先輩に、美帆が勝手に声をかけたことがある。遠くから見つめるだけで満足だった佐緒里は憤慨したが、それがきっかけで挨拶くらいはできる仲になった。それ以上の進展は特になかったけれど。</div><div>　また大学時代には、美帆に半分騙されたような状況で無理やり合コンに連れていかれたことがある。大変迷惑だったが、そこで生まれて初めて恋人ができた。あまり気が合わず、半年で別れてしまったけれど。</div><div>　クロッキー帳の上にモデルの姿を再現していくという作業だって、文句を言わずにやってみれば、下手でも下手なりに楽しいものだった。モデルには毎回違う人が派遣されて来るので、いろいろな人の身体をじっくりと見ることができるのが新鮮だ。人によって骨格や肉付き、そして肌の質感などがこんなにも違うことを、佐緒里はここへ来て初めて知った。</div><div>　それに、同じ瞬間に同じモデルを描いているのに、描く人の数と同じだけの違う絵が出来上がるのも、当たり前のことなのだが素人目には面白いことだった。贔屓目に見ても佐緒里の絵は上手いとはとても言えないが、これだけいろいろな絵があるのだ。佐緒里の下手な絵だって、もしかしたら個性という言葉で言いくるめてしまっても構わないのではないかという気分になってくる。</div><div>　こうなると、彼氏もいない、何の趣味もない、休日をただ持て余すだけだったところに文化的な時間を与えてくれた美帆に、佐緒里は感謝しなければいけないくらいかもしれない。</div><div><br /></div><div>　休憩の後、二回の十分ポーズと四回の五分ポーズを予定どおりこなして、タイマー音が今日の活動終了を告げた。</div><div>「本日はこれで終了です。来月も第二日曜の午後一時から、こちらのＢアトリエで開催します。それと、今から会費を徴収します。千五百円です。なるべくお釣りのないようご協力お願いします」</div><div>　センセイはきわめて事務的に、けれど、やけにぎこちなく皆に告知した。</div><div>　普段はぼそぼそと話す人なので、三十畳もありそうなアトリエで皆に行き渡るよう声を出すのは、性に合わないのかもしれない。そう思ったら、佐緒里は自然と笑ってしまった。センセイがいつからこの〈アトリエ・むらさき〉の代表者をやっているのかは知らないが、いくら性に合わなくても、そろそろ慣れてもいい頃だろうに。</div><div>　人のことを心の中で笑っておきながら、けれど、佐緒里は自分の財布の中身を見てがっかりしてしまった。細かいお金がさっぱり入っていなかったのだ。毎回、さっきのように「なるべくお釣りのないよう」と言われているのに、自分こそ注意が足りない。</div><div>　仕方がないので、佐緒里は順に支払いを済ませていくメンバーたちの列の最後尾に並ぶことにした。前の人たちがお釣りのないよう支払ってくれれば、自分に返ってくるお釣りくらいにはなるだろうと思ったのだ。</div><div>　佐緒里の支払う順番はなかなか回ってこなかった。その間に、モデルの女はもうすっかり着替えて、今はセンセイの後ろににこにこと控えている。</div><div>　彼女がそこにいるのは、今日の日当を待っているからに違いなかった。</div><div>　メンバーたちの支払った会費から、センセイはいつもその場でモデルへの謝礼を支払う。残りはアトリエの使用料になるが、そちらはたいてい足が出てセンセイが自腹を切っているという噂だった。ともかく、徴収された会費のほとんどがそのままモデルの懐に消えるということは、今までに何回か見てきたので、佐緒里も知っていた。</div><div>　モデルは今や、さっきまでそこで裸になっていたとは思えない、ごく普通の女性らしい服装をしている。誰とも目を合わせずにポーズをとり続けた孤高の表情も、今はフレンドリーな態度に変わった。その落差に、佐緒里はかえって気恥ずかしい気分になる。</div><div>　ヌードモデルは、最初から最後までヌードモデルであってほしい。そうでないと、いろいろと感情のバランスが崩れてしまうのだ。</div><div><br /></div><div>　ようやく佐緒里の支払う番がやってきた。</div><div>「細かいのがなくて、ごめんなさい」</div><div>　そう言いながら一万円札を差し出すと、センセイは柔らかい笑顔で受け取る。</div><div>「今日はみんな細かかったから、かえってちょうどいいよ」</div><div>　戻ってきたお釣りは、千円札が七枚と五百円玉が二枚、それに百円玉が五枚だった。いったい何がちょうどいいのかと佐緒里は鼻白んだが、その理由はすぐにわかった。センセイがその直後、佐緒里が出した一万円札に千円札を三枚つけくわえて、モデルの女性に渡したからだ。</div><div>（ああ、向こうに渡すのに、まとまってちょうどよかったわけね）</div><div>　自分よりもモデルを優先されたようで多少ムッとしたものの、センセイにとってサークルのメンバーは身内であり、モデルはサークルが呼んだお客様なのだから、このくらいの差別は仕方ない。</div><div>　〈アトリエ・むらさき〉のメンバーたちは、自分の支払いと片づけが済むとすぐに帰ってしまう。アトリエには、すでに佐緒里とセンセイとモデルの三人しか残っていなかった。支払いを済ませて釣りを受け取った以上、佐緒里もそこに居続ける理由はもうない。</div><div>「お疲れ様でした」</div><div>　センセイにともモデルにともつかない中途半端な言い方で声をかけ、佐緒里がアトリエを退出しようとすると、モデルが突然、口を開いた。</div><div>「ねえ山崎さん、もしこの後時間があったら、食事でもいかがですか？」</div><div>　どこか媚を含んだような、ハスキーな声。自分に向かって言ったのかと、思わず佐緒里は立ち止まってしまった。けれど、佐緒里の苗字は山崎ではない。となると、きっとセンセイに対する言葉なのだろう。それにしたって、「山崎さん」なんていうとセンセイのイメージと全然違う。</div><div>「ごめん。今日はこれからちょっと、野暮用があるから」</div><div>　センセイはどこか佐緒里の目を気にするようにチラッとこちらを見ながら、けれどはっきりと断った。あまり見ていては悪いと思い、佐緒里は「お先に失礼します」とアトリエの扉を開けた。センセイは小さな会釈で応えてくれたが、モデルはまったく意に介さない様子で続ける。</div><div>「そんなあ。久しぶりに会えたことだし、せめてお茶ぐらい行きましょうよ」</div><div>　続きが気になるものの、佐緒里は外に出てアトリエの扉を閉めた。</div><div><br /></div><div>　駅までの道をゆっくりと歩きながら、佐緒里はなんとなく悶々とした。</div><div>　あのモデル、センセイに対してちょっと馴れ馴れしすぎる。『久しぶり』とも言っていたし、ひょっとしたら昔からの知り合いなのだろうか。センセイのほうも、サークルのメンバーたちと話すときより口調がフランクだった気がする。どういう関係なのだろう、親しいのだろうか。サークルのメンバーがいる手前、誘いを受けられなかっただけで、センセイのほうだって本当は食事くらい行きたかったのかもしれない。</div><div>（まあ、どういう関係だとしても、私には関係ないけれど）</div><div>　佐緒里が自分に言い聞かせるように頭の中でそんな言葉を紡いだ、その瞬間だった。</div><div>「お疲れ様でえす」</div><div>　足早に佐緒里を追い越した人影が、そう言った。見ると、さっきのモデルだ。一人で歩いているところを見ると、お誘いはやはり断られたようだ。</div><div>「今日はありがとうございました」</div><div>　佐緒里が軽く頭を下げると、モデルは「いえいえ」などと言いながら、なぜか歩く速度を緩め、佐緒里と並んで歩き始めた。きっと彼女は、誰に対してもこんなふうにすぐ親しみを表す人なのだろう。</div><div>　けれど佐緒里のほうは、素性のわからない人と肩を並べて歩くのは、はっきり言って得意ではない。世間話をするにも、どんな話題がいいのかわからないのだ。</div><div>　モデルのほうは、沈黙などさっぱり気にしない様子で、隣を歩きながらも、何も話しかけてはこなかった。相手が気にしないなら気にしなければいいのだが、その沈黙は佐緒里にとって、やはり重い。</div><div>　自分から口火を切るしかない、と佐緒里は思った。せっかくの機会なので、気になったことははっきりと聞いてしまえばいいのだ。</div><div>「あの。さっき『久しぶり』なんておっしゃってましたけど、センセイとはお知り合いだったんですか？」</div><div>　これ以上ないくらいストレートな質問だ。こんなことをズバリと聞けた自分に、佐緒里は驚いた。</div><div>「センセイって、山崎さんのこと？　あはは、あの人も偉くなったもんね。そうなの、実はあの人、大学の先輩だったのよ。こんなサークルを主宰してるなんて知らなかったから、今日ここへ来て知って、びっくりしちゃった。まあ、この仕事をしてると、時々こういうことはあるんだけどね」</div><div>　モデルはあっけらかんと答えた。</div><div>　そういえば、絵や写真のモデルをやっている人には美術大学出身や劇団所属の人などが多いと美帆から聞いたことがある。そうなると、確かに学生時代やアート活動をする中ですでに知り合いだった人のところへ、偶然モデルの仕事をしにいくということもあり得るのだろう。</div><div>「すごいですね。知っている人からあんなふうに身体を見られても、動揺しないでポーズが作れるなんて。さすがはプロですね」</div><div>　佐緒里は素直に感嘆してそう言ったが、モデルはケラケラと笑い飛ばす。</div><div>「そんなことないわよ。大学時代なんて、描くのもモデルやるのもお互い様って感じだったもの。今はその延長で、お小遣い稼ぎをしてるだけ」</div><div>「いえ、本当にすごいと思いますよ。だって、ヌードモデルって体力も必要だし、なにより身体に自信がなかったらできないことでしょう」</div><div>「そんなことないってば！　よく、そういうふうにすごいすごいって言われるけどさあ、見下されてることぐらいわかってるのよ。あなただってどうせ、そうでしょ？　体力が必要なんて言って、それって結局、肉体労働だと思ってるってことじゃない。いわゆるブルーカラーよ、ブルーカラー。『アタシ工事現場の仕事なんかできなあい』って言ってるのと同じノリよ。結局、モデルなんて仕事は誰もやりたがらないってこと」</div><div>「そんなこと......」</div><div>　心外だ、と佐緒里は思った。</div><div>　彼女は自信があるに決まっているのだ。自信がない人は、そんなに強引で決め付けるような喋り方なんてしない。逆に、佐緒里がもし本当に彼女を見下すほど自分に自信を持っていたら、きっと今頃デートする相手の一人や二人ぐらいいて、〈アトリエ・むらさき〉になんて通う暇もなかったはずだ。</div><div><br /></div><div>「それにしてもさ、」</div><div>　話題は突然変わった。腹の中で佐緒里がぐずぐずと考えている間に、モデルのほうはもう次の話題を探していたようだ。</div><div>「あなた、今日アトリエにいたっけ？　会費を払うときにいたのは知ってるけど、描いてる姿が記憶にないのよね」</div><div>「ああ。ええと、初めからいましたよ。でも、ずっとモデルさんの背後に回って描いていたので、きっと見えなかったんですね」</div><div>「ふうん。どうして後ろ姿を描くの？　人の背中に哲学を感じるとか？」</div><div>　質問ばかりだ。初対面だというのに、なんて無遠慮に人の心に踏み込んでくるのだろう。佐緒里はうんざりしたが、嫌悪感を持っても顔に出さないのは、日々のＯＬ業務で慣れている。</div><div>「いいえ、そんな大それたものではないんです。まだ慣れないので、きっと照れがあるんでしょうね......その、つまり、真正面から人の裸に向き合うっていうことが」</div><div>　遠慮がちながらはっきりと答えると、モデルは興味を惹かれたように、ふいっと佐緒里の顔を覗き込む。</div><div>「照れるの？　女性同士なのに」</div><div>「照れるというと、ちょっと違うかもしれません。ただ、後ろから見ていると、モデルさんだけじゃなく、モデルさんを描いてる人たちの顔もよく見えて......なんていうか、いい大人たちが真剣な顔をして裸の女の人を取り囲んでいる状況が、すごく非日常的で不思議というか。あっ、でもこれってすごく失礼ですよね。モデルさんだって描く人だって、みんな真剣にやっているのに」</div><div>　へらへらと笑いながらそんなことを言った佐緒里を、モデルは今までで一番つまらなそうな表情で一瞥した。そして少し不機嫌そうに言う。</div><div>「それってさあ、あたしが視姦されてるのを見て、喜んでるってことじゃない？」</div><div>「え？」</div><div>「だって、描いてるときって、普通はもっと集中するものよ。限られた時間の中でポーズを捉えて、作品を完成させなきゃいけないんだもん。ほかの人がどんな顔してモデルを見てるかなんて、そんなことにまで気が回らないものでしょう」</div><div>「そりゃあ確かに私は素人だし、みなさんのようには集中できてないかもしれません。でも、べつに......」</div><div>「つまり、欲情してるのよ、あんたは」</div><div>　モデルは佐緒里の言葉を遮って、きっぱりと言い放った。嬉しそうに。</div><div>「あたしの身体を隅々まで真剣に見つめてる男たちの姿を見て、あれが自分だったらって想像して、楽しんでるのよ。みんなに見られてるあたしの身体を見て、ヤラシイ想像してるんでしょ。濡れちゃってるんでしょ？」</div><div><br /></div><div>「馬鹿にしないでください」</div><div>　そう叫んでモデルと別れて駅まで走り、その勢いのまま帰りの電車に飛び乗ったものの、佐緒里の気持ちは電車を降りてからもなかなか収まらなかった。今もまだ、ぷりぷりと早足で自宅までの道を歩いている。</div><div>　なんて失礼な人だろう。</div><div>　本当になんてひどい、意地の悪い、最悪の女。</div><div>　モデルがなによ。</div><div>　美大出がなによ。</div><div>　一歩一歩と足を進めていく間にも、佐緒里の中で怒りのゲージが上がっていく。</div><div>　ああ、もう。二度と会いたくない。</div><div>　もちろん、会う機会なんて二度とないだろうけれど。</div><div>　でも、だからこそ悔しい。</div><div>　むかつくむかつくむかつく。</div><div>　怒りはあの失礼なモデルに対してだけでなく、何も言い返せなかった自分に対してまで広がってきて、それは誰のせいでもないのに、佐緒里は悔しかった。感情のかたまりが胸の奥でふつふつと沸いていて、どこかにぶつけたくてしょうがなかった。</div><div>　ああ、誰か！</div><div>　そう思ったまさにその瞬間、佐緒里の肩にかかったトートバッグの中で、マナーモードにしていた携帯電話がビーと震えた。</div><div>「もしもし！」</div><div>　感情に任せるまま、佐緒里は勢いよく電話に出た。いつになく激しい声に驚いたのか、電話の向こうの人はためらったように声を出した。</div><div>「あ、あの......えーと。美帆ですけど。ちょっと佐緒里、声が怖いよ。どうしたの？」</div><div>　棚ボタのようなタイミングだった。今の怒りとは直接関係ないとはいえ、美帆にだって、今度会ったら嫌味のひとつでも言ってやりたいと思っていたのだ。佐緒里は好都合とばかりにまくしたてようとした。</div><div>「どうもこうもないわよ。人のことを誘っておいて、自分はサボってばっかりなんて、ひどいじゃない。おかげで今日......」</div><div>　そこまで言いかけて、けれど佐緒里は自分から口をつぐんでしまった。いくら相手が気心の知れた美帆だとしても、モデルの女から言われた恥ずかしい台詞のことは、ちょっと報告しにくい。</div><div>「今日、何かあったの？」</div><div>　心配そうに訊いてきた美帆に、佐緒里は無理やり溜飲を下げて、落ち着いた声で答えた。</div><div>「ううん、何でもない。それよりも、来月はきっと来てよね」</div><div>「ごめん、ごめん。でも、その調子だとクロッキーは今後も続けるつもりでいるみたいね。気に入ってくれたのなら、やっぱり連れて行ってよかったな。やっぱり、センセイのこと、好きになっちゃったりしたの？」</div><div>「は？　やっぱりって何よ。どうして私が先生を？」</div><div>　あまりに唐突だ。佐緒里はそこが道端であることも忘れて、つい大声を出してしまった。今日は、いろんな人から予想外なことを言われる日だ。</div><div>「だって佐緒里って、昔からああいうタイプが好みだったじゃない。高校のときカッコイイって騒いでた軽音部の先輩とか、好きだったナントカってアイドルとかさ。あんな感じの、線が細くて中性的で、きれいな顔立ちのこじゃれた男、好きでしょ？　私には、ああいうナヨナヨとした男のよさは理解できないけどね」</div><div>　勢いよく歩いていたはずの佐緒里の足は、いつの間にか止まっていた。</div><div>　好き？</div><div>　私が、センセイを？</div><div>　電話口で黙ったまま、考え込んでしまう。そんな佐緒里の沈黙を肯定のしるしと捉えたのか、美帆の声はさらにはしゃいだように弾んだ。</div><div>「センセイのほうも、ゲージュツやってる女は自己主張が強すぎて苦手だ、普通にＯＬやってるような娘が好みだなんて言ってたから、案外お似合いよ。もしかしたら、私のいない間に仲よくなっちゃうかもって、ちょっと期待してたんだけどな。まだ距離は縮まらない感じなの？」</div><div>　距離が縮まるとか縮まらないとか、そんなレベルの話ではない。</div><div>　けれど。</div><div>　佐緒里は、高校時代に憧れていた先輩やアイドルの顔を思い出そうとしてみた。</div><div>　確かに好きだったのに、なぜかうまく思い浮かばなかった。</div><div>　脳裏に現れるのは、どういうわけかセンセイの顔だ。</div><div>　小粋に着崩した学生服の上に載ったセンセイの顔。</div><div>　白いキラキラしたステージ衣装の上に載ったセンセイの顔。</div><div>　その像に重なるように、あのモデルの声が、頭の中を通り過ぎていった。</div><div>「濡れちゃってるんでしょ？」</div><div><br /></div><div>　美帆との電話を切ったあと、家路を急ぐ。</div><div>　ゆっくり歩いても駅から十分足らずの道のりは、たいした距離ではないはずなのに、今の佐緒里にはなぜか異様にもどかしかった。急ぎ足がやがて小走りになり、いつのまにか全力疾走へと変わっていく。怒りも焦燥感も恥ずかしさも、すべてを飲み込んで渦巻く感情が、佐緒里を前へ前へと駆り立てているみたいだった。</div><div>　自宅に着いて、インターフォンを押す。中からは、何の反応もなかった。一緒に暮らしている両親は不在のようだ。</div><div>　バッグから鍵を取り出し、鍵穴に挿す。挿そうとするけれど、どういうわけか手が震えてうまくいかなかった。それで生じたタイムラグが、よけいに強いざわめきを呼び覚ます。</div><div>　早く、して。</div><div>　何をしたいのか自分でもわからないのに、佐緒里ははっきりとそう思って、なんとかドアを開ける。そして、素早く家の中に入ると、すぐに後ろ手で内鍵をかけ、脇目も振らずに階段を駆け上った。</div><div>　二階にある自室。自分だけの完全な空間に戻ってきて、ようやく佐緒里は一息ついた。</div><div>　西陽がよく差し込む佐緒里の部屋は、ちょうど夕刻を迎えて、全体が紅潮したように染まっている。</div><div>　明かりは要らない。カーテンも閉めない。</div><div>　佐緒里は赤い光を浴びながら、スカートはそのままに、その下のストッキングだけを脱いだ。ストッキングの締め付け感が苦手な佐緒里は、いつも帰宅後はまっさきにストッキングを脱ぐ。だからいつもと順序は同じなのだけれど、今日に限って手の動きはいつになく荒々しく、雑なのに俊敏だ。そのせいで、ストッキングと一緒に下着まで身から剥がれてしまった。</div><div>　わざとだったのかもしれない。</div><div>　糸が引くような感覚があったけれど、佐緒里は気にせず、そのまま下着まで脱いだ。</div><div>　佐緒里の下半身は、スカートの中で急に自由を得る。いつもだったらしっかりと隠されているはずのその部分に、空気が触れて、妙にひんやりと沁みた。いちいち見たり触ったりして確認する必要なんてなかった。</div><div>「濡れちゃってるわよ、だから何？」</div><div>　あのモデルになのか、美帆になのか。誰に対して言いたいのかわからないまま、佐緒里は悪態をついてみる。もしかしたら、ただ自分に向かって教えてあげたかったのかもしれない。</div><div>　佐緒里はそのまま、部屋の隅に置かれていた姿見を自分の前に持ってきて、その場にへたり込んだ。フローリングの冷たさが、尻に直接伝わってくる。その勢いのまま、佐緒里は鏡に向かって脚を思いきり開いてみた。スカートがめくれ上がり、中から現れたその部分が、鏡にはっきりと映し出される。</div><div>「すごい」</div><div>　口を突いて、そんな言葉が出た。</div><div>　自分のものを見るのは、初めてというわけではない。中学生のとき、一度だけ好奇心で手鏡に映してみたことがある。</div><div>　けれど、あのときはほんの三秒も見るに耐えなかった。</div><div>　あのとき鏡の中に映っていたのは、当時の佐緒里にとって未知への好奇心を満たしてくれるような甘美なものでは全然なかった。自分の体の一部と認めるには、あまりに奇妙な形状の物体。はっきり言って、期待はずれの代物だった。生まれてから十数年もの間、股のあいだにこんなものを隠し持っていたのに気づかなかったなんて、信じられない。そう思ったことだけ、鮮やかに憶えている。</div><div>　あれは若気の至りだった、と佐緒里は思う。</div><div>　けれど、今は違う。</div><div>　初潮を迎えてから十年以上、佐緒里は毎月この部分の存在をいやでも思い知らされてきた。数多くはないけれど、幾つかの恋も経験して、この部分の使い方はまあまあ心得ている。今やこの部分はもう、きちんと佐緒里の体の一部として堂々とそこにあるものだった。</div><div>　すっかり市民権を得たそれは今、鏡の中で濡れた縮れ毛をまとわりつかせ、蜜を塗ったように照り、まるで呼吸でもしているかのように動いている。</div><div>　佐緒里は悔しく思った。</div><div>　自分のことをよく知りもしないモデルにも、あんなに楽天家な美帆にも、すっかり見透かされていたなんて。</div><div>「これだったんだ」</div><div>　思わず呟く。</div><div>　自分が描きたかったもの。</div><div>　誰かに見て欲しくてたまらなかったもの。</div><div>　それが今、鏡の中にある。</div><div><br /></div><div>　佐緒里はさきほど部屋に戻るなり乱暴に投げ出したトートバッグから、クロッキー帳と３Ｂの鉛筆をとり出す。そうして開いたクロッキー帳の新しいページに、佐緒里は自分のその部分を大きくクローズアップして描き始めた。</div><div>　こんなにじっくり見るのは、中学時代の手鏡以来だ。</div><div>　けれど、あの時とはまるで違う。存在を強く主張する色。かたち。</div><div>　いつの間にか大人になっていた自分自身を、佐緒里は夢中になって描く。</div><div>　まるで別の脳を持つ二人の人間がそこにはいた。</div><div>　一人はアーティストだ。センセイがいつもモデルを見るように、感情のない突き刺すような目で、この部分を見つめる佐緒里。</div><div>　どうでもいいような毛の一本や二本だとか、襞と襞のあいだを満たす透明な液体の一滴さえ、見逃したくないと思う。たぶん生まれて初めて、こんなにも真剣に、何かひとつのものをじっくりと観察している。鉛筆が生み出す線のひとつひとつが、熱く力強く息づいていくことに、気持ちよさを感じている、そんな自分。</div><div>　もう一人は、単なる雌だ。こんなふうに見られることに喜びを感じている佐緒里。</div><div>　もし今これを描いているのが、センセイだったらと想像している。あの冷静な目で真剣にここを見つめ、あの華奢な指に持ったクレパスで線のひとつひとつまで几帳面に描いて欲しいと願っている。そんなことを想像すればするほど、ますます熱いものを溢れさせてしまう、そんな自分。</div><div>　どちらも自分の中に確かにいる、本当の自分だ。なのに、今までずっと気がつかなかった。本当は気がついていながら、抑えこんでいたのかもしれない。</div><div>　今、佐緒里はようやく自分の中で自分を解放できたような気がした。</div><div><br /></div><div>　やがて作品は完成した。</div><div>　自信のなさそうな細いラインではなく、しっかりとした筆致には、あふれんばかりの絵への情熱が感じられる。</div><div>　陰影までしっかりと刻まれた自分自身の像は、小手先で器用に描いた絵とは違い、下手なりに紙の中でなまなましく存在感を放っている。</div><div>　名作だ、と佐緒里は思った。</div><div>　描くことを、初めて楽しいと思えた。</div><div>　けれど同時に、頭は急に冷静になる。</div><div>　下半身をさらけ出して鏡の中に座っている自分が急に恥ずかしくなって、とりあえず脚を閉じて立ち上がる。脱ぎ捨てた下着を穿きなおそうとして拾うと、真ん中の部分に歪んだ楕円形のしみがべったりとついていて、余計恥ずかしい気分になった。</div><div>　新しい下着を出してきて、脚を通す前にティッシュで自分のその部分を丁寧に拭いた。それから、服もみんな部屋着に着替えると、ようやく落ち着いて部屋の中を見回す余裕が出てきた。</div><div>　部屋は散らかっていた。先ほど夢中になってクロッキー帳をひっぱり出したとき、一緒にトートバッグの中身をぶちまけてしまったのだ。</div><div>　財布、定期入れ、化粧ポーチ、ペンケース。佐緒里はひとつひとつ拾っていき、やがて、小さく折りたたまれた紙を見つけた。なんだろうと思って開いてみる。</div><div><br /></div><div>　　活動...月一回（第二日曜）</div><div>　　場所...市立美術館ＡまたはＢアトリエ</div><div>　　会費...一回一五〇〇円</div><div><br /></div><div>　なんということはない、ただ〈アトリエ・むらさき〉の概要が簡単に説明された一枚の印刷物だ。</div><div>（そういえば、初めてクロッキーに参加した日に、貰ったっけ）</div><div>　行く前から概要はあらかた美帆に説明されていて、すでに知っている内容が記載されているだけなので、せっかくもらったのにろくに目を通していなかったことを思い出す。</div><div>　改めてきちんと読んでみて、佐緒里はその末尾に、センセイの名前と連絡先がしっかりと明記されていたことに気がついた。なぜか、携帯電話の番号と一緒に、ＦＡＸの番号が記載されている。</div><div>（センセイに、見て欲しいな）</div><div>　先ほど描きあげた自分の力作を、ＦＡＸで送ってしまおうか――そんな、いつもだったら絶対に考えつかないような大胆なことを、佐緒里は考えついた。</div><div>（無理無理。こんなもの、本当に送ったりなんか、できるわけがないじゃない）</div><div>　自分で自分に突っ込んで、ふっと笑う。常識派で真面目な人間にそんな奇行ができるわけないことは、佐緒里自身が一番よく知っているのだ。</div><div><br /></div><div>　その代わり、というには少々物足りないけれど、来月の活動の日には、もうすこし自分からセンセイに話しかけていこうと佐緒里は思った。機会があれば、さりげなく食事に誘ってみたっていい。気が向いたら、ホテルに行ったっていい。そしていつか、本物のセンセイの目で、本物の私を見つめて欲しい。</div><div>　佐緒里は改めて、先ほど描きあげた「自画像」を眺める。</div><div>　未来が大きく変わっていきそうな予感が、その一枚の中に詰まっているような気がした。</div> ]]>
        
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    <title>20100420</title>
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    <published>2010-04-20T06:48:47Z</published>
    <updated>2010-04-20T06:54:18Z</updated>

    <summary>中～長篇に新作「僕らの生活」をアップしました。また、私が作詞などのお手伝いをさせ...</summary>
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        <![CDATA[中～長篇に新作「僕らの生活」をアップしました。<br />また、私が作詞などのお手伝いをさせていただいた香里さんの「星のむこうへ」が3キャリア対応の着うたでダウンロードできます。<a href="http://music.j-ken.ne.jp/index.php?f=artist&amp;aid=3715">こちら</a>から。よろしければ聴いてやってください。<br /> ]]>
        
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    <title>僕らの生活</title>
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    <published>2010-04-20T06:43:48Z</published>
    <updated>2010-04-20T06:46:57Z</updated>

    <summary>キミのコンカツ、ボクのシューカツ、フタリのセイカツ。※第9回女による女のためのR-18文学賞二次通過作品</summary>
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        <name>hatsuhi</name>
        
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        <category term="中～長篇" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<br />　昌孝は焦っていた。<br />　千絵が、コンカツを始めたというのだ。<br />　コンカツというのは紛れもなく、ここ最近よく耳にする「婚活」のことで、つまり結婚相手を見つけるための活動だ。つまり、昌孝と千絵の関係は今、非常に危うくなっているということになる。<br />　第一の重要な前提として、昌孝にとって千絵は恋人である。<br />　たとえばもしも、千絵と交際しているという事実自体が昌孝の妄想だとしたなら、千絵が結婚相手を探しに夜な夜な出かけていっても、なにも問題はないだろう。けれど実際問題、二人は間違いなく互いに認め合った恋人同士なのだ。<br />　アパートの表札に名前を連ねて一緒に暮らしているし、毎晩とは言わないけれど、セックスだって週に一度くらいはある。長いこと交際が続いているカップルとしては、割とこまめなほうではないかと自負しているくらいだ。<br />　こんなふうに恋人と同棲中の女性が真剣に結婚相手を探しているというのだから、これは奇妙な話としか言いようがない。<br /><br />　そもそもの発端は、二ヶ月ほど前のことだった。<br />　昌孝はその夜、リビングにあるソファでビールを飲みながらテレビを観ていた。本格的な夏が始まるより、少し前。今年も網戸から流れてくる夜風にビールの旨さが引き立ってきたことに、小さな幸福を感じるような、そんな夜だった。<br />　テレビを観ると言っても、最近はバラエティもドラマもなんだかちっとも面白くない。チャンネルを適当にザッピングした結果、昌孝は報道番組を観るともなくただ流すことにした。悲劇的なニュースも世間を驚かすニュースもない日だったのか、報道陣も暇そうだ。<br />　やがて、風呂上がりの千絵もやってきて、昌孝の隣にちょこんと座る。<br />　鮮やかなオレンジ色がモダンな印象を与えるラブソファは、いつ行っても混雑しているインテリアショップで、昌孝も千絵も一目で気に入ったものだった。それほど高価なものではないということもあり、気軽に腰掛けたり寝転がったりしているうちに、すっかり薄汚れてしまっていた。<br />　愛着はあるけれど頓着はしない。昌孝にとって、毎日は薄汚れたソファのようなものだった。平凡で、だからこそ平和。そんな日常を、昌孝は気に入っていたのだ。<br />　ところがそのとき、平凡な時間を切り裂くように、テレビの画面に妙な言葉がでかでかと映し出されたのだ。<br />「特集・婚活する女たち」<br />　昌孝は、隣に座る千絵の顔色をおそるおそる窺った。<br />　テレビや雑誌はよくチェックするほうなので、「婚活」とはつまり、結婚相手を探すための活動だということくらい、もちろん昌孝も知っている。そして、三十歳の壁が見えてきた二人の間では今、「結婚」の二文字はいつしかタブー化されつつあった。少なくともここ数年、千絵はどうやら、「結婚」という言葉をわざと避けている様子なのだ。<br />　二十代前半の頃は、友達の誰々ちゃんが今度結婚することになって、とか、この前行った披露宴の会場は料理が最高で、とか、ごくごく当たり前に取り上げていた話題を、最近はちっとも口にしなくなった。それどころか、友人の結婚式に呼ばれたことすら当日まで昌孝に言わないこともあったりするのだから、難しい年頃だ。<br />　きっと故郷の両親から、そろそろきちんとするようにせっつかれているのだろうとは思う。けれど、昌孝はなかなか結婚に踏み切れなかったし、千絵も決して結婚を迫ってきたりしなかった。<br />　学生時代から長くだらだらと続いてきた交際に、みずからメスを入れてしまうということを、二人ともどこかで怖がっていたのかもしれない。<br />　けれど、どういうわけかその日の千絵はいつもと様子が違っていた。<br />「婚活かあ。なんだか面白そう」<br />　それが本心からの言葉かどうかは、判別しがたかった。なにしろデリケートな話題なので、昌孝はひとまず他人事のように扱うことで、無難にやり過ごそうと考えた。<br />「そうだね。必死で受験勉強をやって大学に入って、必死で就職活動をやって会社に入る、俺たちはそういうシステムの中で生きてきた世代だから、結婚するにも婚活が必要っていうのは、一理ある」<br />　随分と無責任な発言だ。<br />　だいたい千絵は高校からエスカレーター式に進学した付属組だから大学受験なんて経験していないし、昌孝は必死で就職活動をしたにも関わらず就職できなかった落ちこぼれである。「そういうシステムの中で生きてきた世代」の例外ではないか。<br />　しかし、昌孝が「一理ある」などと言ったことが、千絵の心の奥深くにあるスイッチを押してしまったのではないかと、今となっては思う。<br />「あのさ、私、婚活してもいいかな？」<br />　千絵はそう言った。<br />　それはたとえば「友達を家に連れてきてもいいかな？」と聞くときと同じような、まったく後ろめたさのない、さっぱりとした言い方だった。昌孝は思わず「いいとも！」などとふざけて答えてしまいそうになり、そんな自分を慌てて制した。だからといって、「婚活なんて必要ないだろ」と強く否定することもできない。<br />　つきあい始めてもうすぐ九年、一緒に暮らしてからは、六年と少しになる。昌孝はもう、自分が結婚もキッパリ決められない意気地のない男だということをよく知っていた。<br />　だから、こう答えるしかなかったのだ。<br />「ああ......まあ、いいんじゃない？」<br />　かくて、昌孝の恋人は婚活中の身となった。<br /><br />　それから二ヶ月少々が経過した。夏の名残と秋の匂いが交ざりあう季節だ。<br />【遅くなるから、ゴハン一人で食べてね】<br />　気がつけば随分と早くなった夕暮れ、千絵から届いたメールを、昌孝は眺めていた。<br />　このまま定型文に登録しているのではないかと思うほど、見慣れた文面だ。今日は緊急に合コンの参加要員にでもなったのか、それともバーやクラブへ出会いを探しに行くのか、ひょっとして既に結婚相手の候補を見つけてデートに励んでいるのか。この間いくつか結婚相談所の資料も届いていたから、そういうところにせっせと登録に行っているのかもしれない。<br />　千絵は最近、きれいになった。<br />　きっと、いつどんなお誘いが来ても困らないように気を遣っているのだろう。たまに何の予定も入っていない様子で早く帰宅することもあるが、それでも婚活前よりずっと服装や化粧が華やかになっている。もとからお洒落に無頓着なほうではなかったとは思うが、より男性の目を気にするようになった。というか、つまり千絵は見る間に男受けしそうな外見へと変貌を遂げたのだった。<br />　そんなふうにしていれば小柄な千絵はまだ二十代前半くらいに見えるし、持ち前の無邪気な少年っぽさの中に大人の女性らしい落ち着きも身につけてきた感じは、なかなかどうして色っぽかった。引く手あまたとまではいかなくとも、惚れる男の一人や二人は確実にいるだろう。<br />　それでいいのか。<br /><br />　その夜、少し酔っぱらって帰宅したばかりの千絵を、昌孝はベッドへ引っ張り込んだ。<br />「やん、だめだよお」<br />　などと言いながらも、声がもう甘くなっているのは明らかだ。脱がされた服をそのまま放り出して、千絵は自分からベッドに潜り込んできた。<br />　これまで何度も重ねてきた行為なのに、最近はいつも新鮮な気分で千絵を抱くことができるのが不思議だった。いつのまにか新調されている、千絵の下着のせいだろうか。昌孝の肌に吸い付いてくる舌使いが、以前より上手になっている気がするからだろうか。<br />「マーくん、すごくなってる」<br />　興奮を溜め込んで膨らんだ昌孝のモノを握りしめて、千絵が目を潤ませる。すごいのは千絵のほうだと、言ってやりたいがもはや言葉にならない。<br />　繋がってすぐに、二人して頂点にいってしまった。<br />　週一が、週二、週三に。気がつけば、婚活を始める前よりも、千絵を抱くことが多くなっていた。千絵の変わってゆく姿は昌孝の欲情を誘い、高まった昌孝の熱は千絵の中をもっととろとろに溶かしていく。<br />　二人のセックスライフは、明らかに向上していた。<br />　しかし、いくらベッドでは懇意にしていると言っても、千絵の婚活がどのような内容なのか、今はどんな相手とどこまで話が進んでいるのか、昌孝は聞くことができなかった。<br />　知りたい気もするが、それを知ろうとするなら、やはり「結婚」の二文字はどうしたって避けられない。<br />　昌孝はまだ、千絵にプロポーズする権利すらないのだ。<br /><br />「くそっ」<br />　夕暮れ。秋深い西陽が差し込む部屋に、昌孝の舌打ちが響く。<br />　届いたメールの内容は、「不採用通知」だ。貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます云々と、お祈りをされるばかりでもう九社目だ。うんざりしてくる。<br />　千絵の婚活は、相変わらず続いていた。<br />　最近では、家でもしばしば携帯でメールを受け取り、すぐに返信したりしている。合コンの誘いか、デートの誘いか、チラチラと見ながら様子を窺ってはいるが、判然としない。<br />　昌孝の焦りは、ますます膨らんでいた。<br />　千絵はもはや、単に「婚活、面白そう」という軽いノリではなく、実はかなり本気で結婚相手を探しているように見える。だからといって、「一理ある」などと言ったのは昌孝のほうなのであって、今さら婚活などやめろと激昂するわけにもいかない。だいたい昌孝は今、激昂できるような立場ではなかった。<br />　そこで、昌孝がとにもかくにも始めることにしたのは、就職活動――いわゆる「就活」だった。<br />　昌孝は学生時代の就職活動を、完全に失敗していた。<br />　が、たまたま大学時代の先輩から人が足りないと誘われて、今はフリーライターという仕事をしている。<br />　フリーライターなどというと聞こえは良いが、実際の内容は、決められた文字数の中にこれだけの情報を詰め込んでくれという発注のもと、忠実に文章を上げていくだけの機械的な仕事にすぎなかった。<br />　それでも昌孝の文章を気に入ってもらえれば、ときどきは特集記事の執筆もさせてもらえたり、人より多く書かせてもらえたりすることもある。それで署名入りの原稿を載せてもらえるとか、売れっ子のライターになれるというわけでは決してないのだが、仕事をいつもより多くこなせば、その分収入がプラスになるので、それなりに頑張ってやっている。月刊情報誌という媒体との契約だったため、毎月一定量の仕事があるので、今まで特に焦りを感じることもなかった。<br />　けれど昌孝の年収は、正社員でしっかり働いている千絵と比べると、三分の二ほどしかなかった。おまけにこの出版不況で、雑誌の廃刊も相次いでいる。昌孝の契約なんて、考えてみればいつ切られてもおかしくないような簡単なものだった。<br />　この年収とこの契約では、千絵の「婚活」におけるターゲットにすらなれないことに、昌孝はようやく気付いたのだった。<br />　そこで「就活」を始めたのだが、これが意外と難儀なのだ。<br />　そもそも求人情報はなかなか見つからないし、履歴書を書くには予想外に時間がかかる。やっとこさ書いた履歴書を送っても、大概は書類選考で突き返され、ようやく面接に漕ぎつけたと思ったら、判を押したように「貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます」である。ご活躍をお祈りするなら、ぜひ雇ってから言ってほしい。<br />　しかも就活だけに専念するのは、難しい。フリーライターの仕事だって、貴重な収入源なのだ。いつ実現するかわからない就職のために、おろそかにしてしまうわけにはいかなかった。<br />　校了前などは仕事量がピークとなるので、もはや面接に行く時間も、履歴書を書く時間さえもない。それどころか、求人情報をチェックする時間すら惜しいのだから、就活が順調に進むはずはなかった。<br />　よく、選ばなければ仕事はいくらでもあると言うが、そんなの嘘だと昌孝は思う。<br />　昌孝は大学を卒業してからこのかた、社会経験がない。いつも家にこもって原稿を書いていたひょろひょろの身体では肉体労働は無理だし、コネで始めた仕事でクライアントと気心の知れた付き合いをしている昌孝には、営業や接客の仕事も不適だった。昌孝が望んでいる条件はただ、千絵と同等かそれ以上の収入を得ることと、この家で千絵と暮らしながら職場に通えることだけなのに、こちらが仕事を選ぶ以前に、応募資格に条件が当てはまらないのだ。<br />　「婚活」を経てどんどん綺麗になっていく千絵と比べると、昌孝の「就活」はあまりにも茨の道だった。<br /><br />　ある日、千絵が珍しく早めに帰宅した。<br />「今日はなんの予定もなかったの？」<br />「ちょっと具合が悪くて」<br />　千絵はそう答えたものの、昌孝には目もくれない。どことなく虚ろな表情で、着ていた服を部屋着に着替える動作にも力が入っていない様子だ。体調が悪いというよりも、何か心理的な問題があるように見える。誰からの誘いもないせいで、退屈のあまり脱力してしまったのだろうか。<br />　昌孝のほうも、心理的に絶不調だった。その日の午後、十九社目の不採用通知を受け取ったばかりなのだ。<br />　二十の不採用通知というひとつの大台までリーチがかかり、先の見えない就活。それに加えて、最近はライターのほうの仕事もなかなか捗らない。焦りは昌孝の中ですっかり発酵し、自棄という感情に変わっていた。<br />　そして、こういう行き場のない気持ちを発散には、千絵を抱くのが一番だと考えた。<br />　愛おしさよりもそういった劣情でもって恋人を抱くなんて、人からは最低と言われる類のことかもしれない。けれど昌孝は、千絵だってときにはストレス発散のために昌孝を欲しがることを知っていた。<br />　そういったことさえも許しあえることは、二人がとてもイーブンである証のひとつではないだろうか。まして、退屈の極みにいるはずであろう今日の千絵なら、きっとその虚しさをセックスにぶつけてくれるはずだ。<br />　二人で熱い夜を過ごせば、明日はきっとうまく行くだろう。<br />　昌孝はそんなばかばかしいことを半ば本気で考え、まだのろのろと着替えている千絵を、背後から抱きしめた。<br />「したい」<br />　耳許で囁けば、いつものように千絵は首筋で軽く喘いで、昌孝を受け入れてくれる。<br />　はずだった。<br />　ところが今日の千絵はいつもと違っていた。<br />「いや」<br />　はっきりとそう言い、さっきまではまるで指先にも力が入らないという様子だったのに、全身をかっちりと強張らせ始めた。頬にキスしようとしても、首をぐいっと曲げてしまうので届かない。乳房に触れようとしても、両腕を使って自らの身体をガードしている。<br />　いつもだったら喜んで向こうからキスしてくるはずの千絵が。「まったく、しょうがないんだから」などと言いながらも昌孝の大きくなったペニスを握りしめてくれるはずの千絵が。今日は頑なに身体を閉じている。<br />「どうしたんだよ」<br />　昌孝が訊くと、千絵はピシャリと言った。<br />「とにかく、だめなの」<br />　その声に甘い含みは一切なかった。「いやよいやよも好きのうち」などという言葉は、今の千絵にはまったく当てはまりそうにない。完全に本気で嫌がっている。千絵がこんなに本気で昌孝に抱かれることを拒絶したのは、冗談抜きでこれが初めてだった。<br />　異常事態だ。<br />　これはもしや、いよいよ他の男に本気になってしまったのではないだろうか。もちろん、交際の先に結婚を考えることができる、社会的にも立派な男に。<br />　これは、決まらない就職のことなんかよりよほど大問題だ。<br />「婚活......うまくいってるのか」<br />　たまらず昌孝が言うと、千絵はどこか呆れたように、寂しそうな目で昌孝を一瞥しただけで、質問には答えなかった。頷いたようにも見えたが、動きが曖昧でどちらともとれない。ただその表情の奥に、いずれ昌孝に報告しなければいけない大事な話を、確かに隠し持っているように見えた。<br />　なんてこった。<br />　本当に千絵を手放さなければならない日のことなど、具体的に想像なんてしていなかったことに昌孝は気がついた。<br />　なんだかんだ言ったって、ずっと一緒にいるものだと思っていたのに。<br />　頓着はしなくても、愛着はあったのに。<br />　劣情ではなく、今度は本物の愛情でもって、千絵をしっかりと抱きしめたい衝動が湧きあがってくる。けれど、千絵は今や昌孝から目を逸らして、ただとにかく気まずそうな顔をするばかりだ。身体どころか、心まで閉じてしまっている。<br />　もはや崖っぷちだ。<br />　千絵が結婚すべき相手を決めてしまえば、全ては終わり。そうなったら、昌孝は愛する人を失ってしまうだけでは済まない。千絵が昌孝との同棲を解消することになれば、住む家もなくなるということだ。昌孝は独り立ちしなければいけない。家賃や公共料金を折半して成り立っている生活を、今の収入のまま一人で続けるのは容易ではないのに。<br />　もう、なりふり構ってはいられない。いずれにしても、昌孝は就活を成功させなければいけないのだ。これはもう、生死にかかわる問題と言っても過言ではない。<br />　タイムリミットは、近い。<br /><br />【厳正なる選考の結果、貴殿を採用いたすことを内定しましたのでご連絡いたします】<br />　そう書かれた封書が家に舞い込んできたのは、それから一週間後のことだった。就活を始めてから数えると、実に三ヶ月も経っていた。<br />　何の変哲もない白いＡ４のコピー用紙に印刷されたその文書にさっと目を通した後、昌孝はハアと大きな大きなため息を吐いて、薄汚れたオレンジのソファに座り込んだ。へたりこんだ、と言うべきか。<br />　二十二度目の正直。<br />　喜びよりも疲労感が大きかった。<br />　一年の終わりが、もうすぐそこまで迫ってきている。目の前の仕事に追われながら就活を進めるだけで、秋という季節がまるまる消費されてしまったような気がした。<br />　多くの会社に振られ続けた昌孝を採用してくれたのは、無名の小さな出版社だった。地味ではあるが業界ではそこそこ定評のある美術書の編集を行っているらしい。自宅から通いやすい場所にあったし、面接をした担当とは気が合いそうだった。仕事内容も、思いのほか昌孝には合っているようだ。<br />　ただし、残念ながら条件面ではかなり妥協した。<br />　大学を卒業してから八年以上もひとつの会社で働き続けている千絵の収入を、初年度から超えようと思うのは、どうやら昌孝には高望みすぎたらしい。<br />　しかし、もはやそんなことを気にしている暇はなかった。<br />　これでようやく、昌孝は定収入のある立派な会社員になれる。千絵にプロポーズする権利を得たと言ってもいいだろう。千絵の婚活状況ははっきりとは分からないが、プロポーズは一日でも早いほうがいい。昌孝はすぐに千絵へメールを送った。<br />【今日、空いてたら外食でもしないか？　話がある】<br />　考えてみると、昌孝から千絵にメールを送るのは随分久しぶりな気がした。返信は、待ち構える暇もないくらいすぐに来た。<br />【わかりました、今日は何の予定もないので七時には帰ります。実は、私からも話があるの】<br />　昌孝はそれを読んで一瞬喜び、しかし次の瞬間には落ち込んでいた。<br />　私からも話がある、だって？<br />　長年一緒に暮らしてきた二人にとって、こんなふうにわざわざあらたまって「話がある」なんて言うようなシチュエーションは、滅多にない。<br />　昌孝が就活を成功させたことを千絵に報告したいように、千絵が昌孝に報告したいのは......。<br />　いや、今さらそんなことを考えても仕方がない。昌孝の心は、決まっているのだ。<br />【じゃあ、七時にいつもの店で】<br />　昌孝はそう返信すると、すぐに近所のブラッスリーへ電話をかける。<br />　そこはとても居心地がよく、昌孝がほとんど部屋着のままふらりとビールを飲みに行ってしまうような店だ。あまりに気さくなので、千絵だって化粧もしないで休日のブランチを食べに行ったりする。つまり二人にとって日常的に気に入っている「いつもの店」であり、昌孝たちが外食するといえばたいていはここでの食事だった。<br />　いつ行っても特に混んではいない店なのだが、一世一代の勝負日なので、念には念を入れて一応、席を予約しておいた。<br />　プロポーズするなら、やはり婚約指輪も用意するべきだろうか。昌孝はそこまで考えたが、断られる可能性だって高いことは充分に覚悟しているので、今はやめておくことにした。<br />　なんにせよ、特別な日だ。いつものように、部屋着のまま行くわけにはいかない。<br />　昌孝はすぐにシャワーを浴びて、しっかりと髭を剃り、就活でも着なかった一張羅のスーツに袖を通した。<br />　婚活を通してすっかり綺麗になった千絵をエスコートするには、このくらいの気合いがなければやってられなかった。<br /><br />「どうしたの、そんなお洒落しちゃって」<br />　先にビールを一杯やっていた昌孝を見て、後からその店に到着した千絵は、目を丸くした。<br />「惚れ直した？」<br />「見直した」<br />「まあ、座れよ」<br />　千絵は上着を脱いで席につくと、店員に声をかける。<br />「私もビール......じゃなかった。オレンジジュースください」<br />「なんだよ、飲まないの？」<br />「うん、あの、だってほら。大事な話があるから」<br />　そう言って、千絵は申し訳なさそうに笑った。つまり、昌孝に対して申し訳ない話があるということか。<br />　敗北の予感が満載だ。<br />　昌孝の中で、プロポーズの決意がもろくも崩れてしまいそうになる。しかし、それでも男だ。伝えるべきことは、伝えなければならない。<br />　千絵のオレンジジュースがテーブルに運ばれるのを見届けた後、昌孝はいよいよ意を決して、口を開いた。<br />「あのさ、俺......」<br />「ちょっと、これ見てくれる？　この前、パーティーで知り合った人なんだけど」<br />　まったく同じタイミングで、千絵も喋りだした。しかも、昌孝の言葉を聞くより先に、自分の言うべきことを言ってしまえという勢いで、決して退かない。<br />　あえなく昌孝は口をつぐみ、千絵がテーブルに置いた一枚の名刺に視線を落とす。<br />　男の名前が書かれていた。<br />　もしかして、こいつが結婚相手か。<br />　しかし、こんなことで怯むわけにはいかない。今日は絶対にプロポーズを決めるのだ。<br />「それより、俺......」<br />「あのね、この人に電話してみてほしいの。今、急ぎでフリーライターを探してるんだって。条件の良さそうな仕事だし、気に入ってもらえたら、そのうち署名原稿だって書かせてもらえるようになるらしいから」<br />「え？」<br />　予想外の話に、昌孝は思わずもう一度名刺を見直す。<br />　そこには、昌孝もよく知っている大手の出版社の名前と、副編集長という肩書きが堂々と明記されていた。<br />「でも、俺......」<br />「これからはマーくんも、今みたいなバイトに毛が生えたような仕事だけじゃなくて、本格的にライターの仕事に専念してほしいの。それで、もっともっと収入を増やして、私の両親にちゃんと挨拶して、それで、あの......私と結婚して」<br />　懇願するように、千絵は言う。そして、言葉を失う昌孝に追い討ちをかけるように、さらに重要な一言を付け加えた。<br />「私、赤ちゃんができたの......」<br />「えっ」<br />「もちろん、心当たりは他にないよ。間違いなく、マーくんの子」<br />　消え入りそうな声で。<br />　ほんのりと、頬を赤らめながら。<br />　そんな千絵のいつにない様子を見て、昌孝は麻痺しそうになった頭を無理に回転させて、ようやく全てを理解した。そうか、そういうことか。ならば、もう強気になって良かった。千絵からのプロポーズにはわざと応えないまま、昌孝は名刺を突き返す。<br />「こんなもの、必要ない」<br />　瞬間、千絵の表情は絶望的に曇る。そんな様子をサディスティックな気持ちで確認してから、昌孝はあらかじめ用意しておいた言葉をようやく口にした。<br />「俺、就職するんだよ。仕事が決まったんだ。小さい会社だし、最初は収入も多くないけど、それでもちゃんと正社員だよ」<br />「え......」<br />「だから、俺と結婚してくれ」<br />　その言葉を言い終えた瞬間、まるではかったようなタイミングで、テーブルに前菜が運ばれてきた。<br />　馴染みの店員が、「お待たせいたしました」の代わりに「おめでとうございます」と言うので、二人はなんとなく苦笑いしてしまった。<br /><br />「『婚活』なんて本当、興味本位だったの。なのにマーくんが全然反対してくれないから、頭に来て意地になっちゃった。ちょっとくらい妬いてほしかったのかもしれない。でもね、実際にやってみたら結構楽しかったよ『婚活』も。毎日が異業種交流会って感じかなあ。で、出版社の人と知り合ったときに、マーくんの仕事につながればいいなって思うようになって。そこからはずっと、マーくんの仕事口を探してたみたいなもんだよ。結局、無駄になっちゃったけどね」<br />　と、千絵は言った。<br />「『就活』は本当、キツかったよ。世間の風がこんなに冷たいとは、本当に想像もしてなかった。でも、世の中の人はこんなに厳しい中をくぐり抜けて就職して、楽じゃない仕事をがんばってこなして、決して高くない給料をもらって、それで一家を支えたりしてるんだなって思ったら、俺も頑張らなきゃなって思った。『就活』なんて言っても結局はさ、千絵と結婚するきっかけが欲しかっただけなのかもしれない。まさか、千絵のほうからプロポーズしてくるとは思わなかったし」<br />　と、昌孝は言った。<br />　二人は、この数ヶ月の自分たちを総括して、笑うしかなかった。<br />「なんだか、現代版『賢者の贈り物』みたいだよなあ」<br />「賢者どころか愚者でしょ。婚活も就活も、本当は私たちには必要なかったんだから」<br />「そうでもないよ。千絵が外を出歩くようになって、どんどん身ぎれいになっていったから、俺も思わず、子供ができるようなことをしたいと思っちゃったわけだし」<br />「すぐそういうこと言うんだから」<br />　呆れたように、でも嬉しそうに、どこか照れたように、千絵は笑う。<br />　胎内に命を宿した女特有の充実した笑顔だな、などと思いながら千絵を見ていたら、昌孝の頭の中にふとくだらない洒落が思いついてしまった。<br />「そうか。二人の結婚に必要だったのは、『婚活』でも『就活』でもなく、実は『生活』だったってことだな」<br />　もっともらしく頷きながら言うと、千絵は首を傾げて聞きなおす。<br />「生活？」<br />「うん、つまり生殖活動の略だ」<br />　テーブルの下で、千絵が昌孝の足を蹴った。「バカ」と言いながらもその表情はなかなか幸せそうだ。<br />　昌孝は卵を抱え込むような大切さを胸の奥に実感しながら、二人の生活はきっとこんなふうに、ずっと続いていくのだろうなどと考えている。 ]]>
        
    </content>
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    <title>20100224</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/20100225.html" />
    <id>tag:hanauta-bunko.com,2010:/b//1.69</id>

    <published>2010-02-23T11:52:18Z</published>
    <updated>2010-02-24T07:18:50Z</updated>

    <summary>サイトを大幅リニューアルしました。作品ごとにコメントを残せるようになったのがなん...</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
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        <category term="お知らせ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[サイトを大幅リニューアルしました。作品ごとにコメントを残せるようになったのがなんとも画期的。まあ、今さらって気もするけど。コンテンツ等はまだ調整中ということで、しばらくの間お見苦しい点があるかもしれませんが、どうかご容赦ください。<br /><br />そして、中～長篇に新作「愛について、今こそ話そう」をアップしました。<br />長いですが、読み応えあると思います。お時間ありましたら読んでってくださいな。]]>
        
    </content>
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    <title>【企画】100文字で答えます</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/100q100w.html" />
    <id>tag:hanauta-bunko.com,2010:/b//1.66</id>

    <published>2010-02-23T04:40:32Z</published>
    <updated>2010-02-24T01:52:15Z</updated>

    <summary>15万ヒット記念。100文字きっかりで答えるから質問を100個募集するという無謀企画。でも楽しかった。</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="過去" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[　<u>みなさんから質問を募集</u>し、私がすべての質問に対して<u>ジャスト100文字</u>で答えるという、花唄流100の質問。<br />
　質問が100個集まるまで細く長く続けますと宣言し、2003/12/28～2004/8/3という長い月日を経て、やっとこ完結いたしました。<br />
　こんな独りよがりの企画にお付き合いくださった皆々様、本当に本当に、どうもありがとうございました。世界中に愛！<br />　<br />


<hr noshade="noshade" size="1"><br /><span class="q"></span><span class="q">Q001<br />
誕生日を100文字で教えてください。（自分で作った例題）</span><br />
　<br />
A001<br />
<tt>ときは昭和五十年。予定日を二週間過ぎつつ、新緑まぶ<br />
しい五月の最終日曜日である二十五日、早すぎず遅すぎ<br />
ないところが大変親孝行と思われる午前十時という時刻<br />
に、私はこの素晴らしい世の中に生み落とされました。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q002<br />
お母さんに言いたい一言をどうぞ。（<a href="http://yura01.zdap.jp/" target="_blank">諒さん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A002<br />
<tt>母さん。私は少し照れ屋だから周りの人に「お母さんに<br />
似てきたね」と言われると否定してしまうけれど、母さ<br />
んまで「いやだ、全然似てないわよ」と頭ごなしに否定<br />
してしまうのは、何だか腑に落ちないと思ってるんだ。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q003<br />
今までで一番嬉しかったことを教えてください。（<a href="http://yura01.zdap.jp/" target="_blank">諒さん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A003<br />
<tt>嬉しかった記憶に一番をつけてしまうと、それ以上嬉し<br />
いことが起こらなくなりそうなので、一番は決めません<br />
。つまり毎日「明日こそきっと一生で一番嬉しいことが<br />
起こるに違いない」などと思いながら眠りにつきます。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q004<br />
この名前で良かったなあと思ったことは？（<a href="http://yura01.zdap.jp/" target="_blank">諒さん</a>からの質問）</span><br />

　<br />

A004<br />
<tt>千村はつひというペンネームは、本名の名字と画数が同<br />
じ「千村」と、やたらおめでたい「はつひ」という字面<br />
が姓名判断でもなかなかよろしく、自分には似合ってい<br />
る気がするので、それだけでとても気に入っています。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q005<br />
岡村と卓球のアルバム、もう聴かれましたでしょうか。聴かれてらっしゃったらその感想をお聞きしたいな。（小山さんからの質問）</span><br />

　<br />
A005<br />
<tt>ハイ買いました。二人のそれぞれの個性が上手い具合に<br />
絡み合い、それが気持ち悪そうで気持ち悪くないぎりぎ<br />
りのところでとどまっているので、おそらく深読みしな<br />
ければ気持ちよく聴ける程度に癖のあるアルバムです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q006<br />
忘れられないひとはいますか。（<a href="http://pcs.lomo.jp/" target="_blank">雪乃さん</a>からの質問）</span><br />

　<br />
A006<br />
<tt>他人にマメではない私ですが、本当に大切だと思う人は<br />
細く長くでも絶対に縁を切らないよう努力はしているの<br />
で、忘れられないというよりも、忘れたくない人が沢山<br />
います。死別がないので私は幸せなのかもしれません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q007<br />今、はつひさんは「山手線ゴー・ラウンド」という物語を書いてらっしゃいますが。<br />
山手線にまつわる、実際の、なにか思い出のようなものがあれば、それをジャスト100文字で答えて頂けないでしょうか。（<a href="http://betty.jp/dawn/" target="_blank">飯島さん</a>からの質問）</span><br />

　<br />
A007<br />
<tt>思い出は多々ありますが、一番山手線っぽいのは、朝ま<br />
で飲んでいて店を出たら、珍しく東京に積もるほど雪が<br />
降っており、嬉しくなって午前五時台の山手線を一周し<br />
たことです。見慣れた景色も雪化粧すると新鮮でした。<br />
（100文字）<br />
</tt>　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q008<br />
前から聞きたかったのですが、『花唄』と『BOF』でのコントラスの付け方（キャラの相違とか）についてをシンミリと。（<a href="http://www.apple.cx/%7Erabao/" target="_blank">らばおさん</a>からの質問）</span><br />

　<br />
A008<br />
<tt>以前は一つのサイトでしたが、日記と小説はそれぞれ楽<br />
しみにしてくださる客層が違うと気づいて、それならば<br />
と日記と創作でサイトを分離した次第。なので、違いは<br />
意識する客層くらいで、私自身は特に変わりないです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<span class="setumei">※意味不明だと思う人へ補足。<br />
私はこのサイト以外に「文京オールドファッションド」というサイトをやっています。</span><br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q009<br />
あなたが世界で最も美しいと思うものは何ですか？（<a href="http://d.hatena.ne.jp/kyro/" target="_blank">kyroさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A009<br />
<tt>外的要因と内的要因を総合して考えるに、生まれて少な<br />
くとも三ヶ月くらいまでの間の赤ちゃんだと思います。<br />
特に肌の触り心地と眼球の透明度、生きることに対する<br />
本能的かつ純粋な前向きさなどには、心を奪われます。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q010<br />
ちむちむがエロティックな物を書くとき、脳の中身はどうなっていますか？（<a href="http://www.interone.jp/%7Eyuukinet/" target="_blank">椎名優希さん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A010<br />
<tt>フィクションを書く時は常に脳内が主人公や登場人物に<br />
なりきってしまいがちなので、エロティックな物を書く<br />
時は当然エロ妄想全開です。自分がその気にならない言<br />
葉で、他人にエロスを伝えるのは無理だと思いますし。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q011<br />
かなり以前に書いた文章を、忘れた頃に見たときに、どんな気持ちになりますか？（<a href="http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/6918/" target="_blank">平岡さん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A011<br />
<tt>私は書いたそばから自分の書いた事を忘れてしまうので<br />
、すぐ読み返そうが時間が経とうが、割と「私がこの文<br />
章書いたんだ？」などと新鮮に感じます。ただし推敲時<br />
以外で読み返すこと自体、滅多にないかもしれません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q012<br />
小説に行き詰った時はどうしていますか？（<a href="http://www2.pinky.ne.jp/%7Eyukari/" target="_blank">ユカリさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A012<br />
<tt>気分屋なので、いかなることも気乗りしなければやりま<br />
せん。小説に関してもそれは当然同じで、最大二年ほど<br />
気分が乗らずに書かなかったこともありますが、特に「<br />
二年も無駄にした！」とも思ってません。楽天家です。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q013<br />
それぞれ100文字で答えてください。好きな男性像は？（匿名さんからの質問）</span><br />
　<br />
A013<br />
<tt>あえて男女を分けているので惚れるかどうかの線で言う<br />
と、良い匂いがして、ほどほどに良識的な男性が好きで<br />
す。黙って俺についてこいとまでは言わなくても、女性<br />
を守りリードするくらいの心持ちがある人がいいです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q014<br />
好きな女性像は？（匿名さんからの質問）</span><br />

　<br />

A014<br />
<tt>外見も内面もナチュラルな人。力を入れすぎても抜きす<br />
ぎてもいない、ように見せかけて、実は水面下ではもの<br />
すごい努力している人も好きです。基本的に大酒を呑む<br />
人であれば、取り繕っていない素の姿を見せ合えます。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q015<br />
嫌いな男性像は？（匿名さんからの質問）</span><br />

　<br />
A015<br />
<tt>変な意味で女々しい人は好きではありません。具体的に<br />
言うと、やたら着飾ることにこだわる人、聞かれてもい<br />
ないのにプライベートなことを語りたがる人、食べ物を<br />
量より質で選ぶ人、などに男らしさを感じられません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q016<br />
嫌いな女性像は？（匿名さんからの質問）</span><br />

　<br />
A016<br />
<tt>世界の七割以上が恋人なり仕事なりのことで、他に特に<br />
話題がない人とは、一緒にいると疲れます。あとはすぐ<br />
に嫉妬する人、卑屈な人、人と同じ物を欲しがる人、や<br />
たら人のせいにする人などは、友達になりにくいです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q017<br />
幸せだなぁと思うのはどんな時ですか。（まおさんからの質問）</span><br />

　<br />
A017<br />
<tt>気を許せる人と美味しいものを食べながら美味しいお酒<br />
を飲む時。あるいは他人との関わりを一切避けて一人で<br />
暖かい場所（温泉などが好ましい）でぼんやりする時が<br />
幸せです。次点は、汚い話ですが便秘が解消する瞬間。<br />
（100文字）<br />
</tt>　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q018<br />
7日後に世界が終わるとしたら何をしたいですか。（まおさんからの質問）</span><br />

　<br />
A018<br />
<tt>やはり最後には人の心だと思うので、今まで本当に仲良<br />
くしてくれた友人、本当にお世話になった先生、愛して<br />
いた元恋人に挨拶に行こうと思います。夫にも同様に行<br />
かせますが、最後の日には夫と二人で過ごしたいです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q019<br />
１日のうちで１番好きな時間帯はいつですか。（まおさんからの質問）</span><br />
　<br />
A019<br />
<tt>思いのほかすっきり目が覚めた朝、あるいはあまりに楽<br />
しくて眠ってしまうのがもったいないと思うような夜。<br />
それとウズウズする予感のある晴れた日の夕方が好きで<br />
す。正午周辺は全般的に好きではないかもしれません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q020<br />
あなたは　いい女　絶対にいい女　って信じていつも読ませてもらってます。そういうやつがいっぱいいると思うけど　それって　どんな感じ？（レイさんからの質問）</span><br />
　<br />
A020<br />
<tt>私は出来る限りいい女でありたいし、周りにもそう思わ<br />
れたいので、少なからずそう思われるような演出をして<br />
いると思います。なので、そう解釈してもらえれば光栄<br />
ですが、「絶対に」は買いかぶり過ぎかもしれません。</tt><br />
（100文字）<br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q021<br />
結婚してからも、夫以外の人と恋愛はしますか？できますか？（<a href="http://www.aa.isas.ne.jp/tklife/" target="_blank">ゆめさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A021<br />
<tt>行動するかどうかは別として。私は常に複数の恋心を持<br />
ち合わせて生きていますし、その他いつどこでおいしい<br />
チャンスが来ても臨戦態勢に入れるように心がける自分<br />
でありたいです。ただし夫を傷つけたくはありません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q022<br />
血液型を教えてください。（<a href="http://sweet.girly.jp/" target="_blank">CHICCHIさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A022<br />
<tt>そもそも狩猟時代のヒトの血液型はＯ型しかなく、生活<br />
の変化に伴い血液型も変わったそうです。日本人にＡ型<br />
が多いのは、農耕に適した気候に由来するらしいのです<br />
が、私も農耕民族的体質を色濃く受け継いだＡ型です。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q023<br />
イライラした時、どんなことをして心を落ち着かせますか？（<a href="http://www2.pinky.ne.jp/%7Eyukari/" target="_blank">ユカリさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A023<br />
<tt>まず自分がイライラする原因と過程と解決策を建設的に<br />
考えますが、気付くと頭の中で論点がずれ、全く別の楽<br />
しいことを考えています（いわゆる現実逃避）。いつの<br />
まにかイライラは忘れているので、結果オーライです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q024<br />
もし、あなたが雪祭の雪像作りを依頼されたら、何を作りますか？（<a href="http://hanauta-bunko.com/log/15/http;//chronoflyer.ddo.jp/" target="_blank">sennjuさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A024<br />
<tt>私は基本的に美術の方面、中でも特に立体に関しては、<br />
ひどいセンスを持ち合わせている、というかセンスが全<br />
くないため、一応すごいのを作ろうと張り切りつつも、<br />
単なる雪だるまになってしまうのがオチだと思います。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q025<br />
１００文字で一通必殺のラブレターを書くとすれば？　woman→man（レイさんからの質問）</span><br />
　<br />
A025<br />
<tt>この前冗談で言ってたけど、本当に混浴温泉行こうよ。<br />
そこまで行けば私もきっと、いつも言いたくて言えない<br />
ことが素直に話せると思う......。でもやっぱり恥ずかし<br />
いから、ひとまず今回は水着着用のところにしようね。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q026<br />
１００文字で一通必殺のラブレターを書くとすれば？　man→woman（レイさんからの質問）</span><br />
　<br />
A026<br />
<tt>春が来たら一緒にイチゴを食べようよ。そんで夏は宇治<br />
金時。秋にはやっぱり焼き芋かな。冬ならおでんがいい<br />
な。それ以外でもなんでもいいよ。とにかく、君とうま<br />
いものを食べたい。一年中食べたい。ねえ、どうかな？<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q027<br />
いますんでらっしゃる街のどの辺りが好きですか？（とくめいさんからの質問）</span><br />
　<br />
A027<br />
<tt>こう言ってはなんですが、自分が好きで選んだ街ではな<br />
いので「ここが好き」と言えるほどのものがあるかは微<br />
妙です。嫌いではありませんが。愛する人が住んでいる<br />
というのがこの街の好きなところなのかもしれません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q028<br />
もうシリーズの中では書かれているので答えにくいかもしれませんが、日暮里のイメージって千村はつひさんのなかでやっぱりお墓、だけなのでしょうか。嫌に私自身思い入れのある土地なので、お伺いしてみたいです（とくめいさんからの質問）</span><br />
　<br />
A028<br />
<tt>日暮里と言えば第一に繊維問屋、第二に京成線への乗換<br />
が思い浮かび、それぞれストーリーを考えてみたのです<br />
が、上手くまとまらず、第三候補の谷中墓地に落ち着き<br />
ました。お墓のイメージだけということはないですよ。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q029<br />
今までで一番おいしかった（純粋に味が）お酒は何ですか？（そめるさんからの質問）</span><br />
　<br />
A029<br />
<tt>ひとたびアルコールを摂取すると純粋に味のみを知覚す<br />
るのは難しく、どうしても場所・人・体調・気分等に左<br />
右されます。それでも、本場シンガポールのラッフルズ<br />
ホテルで飲んだシンガポールスリングは旨かったです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q030<br />
このお酒とこの肴だったら何杯でも呑める、という組み合わせはありますか？　私は焼き鶏とキリッと冷えた日本酒の組み合わせが最高に好きです。一人で一升いけます。（そめるさんからの質問）</span><br />
　<br />
A030<br />
<tt>意外かもしれませんが、私は健康志向が強く、自宅で一<br />
人ダラダラと呑む時でさえ、肴には三種以上なるべく野<br />
菜中心で手作りのものを用意します。バランスよく食べ<br />
て安心することで、心おきなく酒も沢山呑めるのです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q031<br />
今まで生きてきて、1番痛かったことって何ですか？（天野さんからの質問）</span><br />
　<br />
A031<br />
<tt>「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったもので、<br />
肉体的や精神的にとても痛かった事実を思い出せても、<br />
それがどのくらいの痛みだったのかはもう思い出せませ<br />
ん。今後も沢山あるだろうし、一番は決めない方向で。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q032<br />
千村さんは芸能人に例えると誰に似てますか？（中島さんからの質問）</span><br />
　<br />
A032<br />
<tt>今となっては誰も言いませんが、昔は割と坂井真紀さん<br />
に似ていると言われました。「絶対きれいになってやる<br />
」でブレイクした坂井さんはすっかりきれいになりまし<br />
たが、私は今も昔の彼女のような感じで成長しません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q033<br />
決して忘れてはいけない大切なこと。この言葉を聞いて何を考えますか？（<a href="http://sweet.girly.jp/" target="_blank">CHICCHIさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A033<br />
<tt>スケールが小さいかもしれませんが、自分を保つための<br />
「無理はしないこと」、人との関係を保つための「他人<br />
の短所は同時に長所だと思うこと」、そして幸せを保つ<br />
ための「感謝の気持ちを忘れないこと」だと考えます。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q034<br />
この"花唄"に込めた思い、教えてください。（Nさんからの質問）</span><br />
　<br />
A034<br />
<tt>「所詮インターネット」なので、このサイトによって何<br />
かを成そうとは特に考えてはいないのですが、自分の文<br />
章を読みに来てくださる方がいる限り、なるべく人を失<br />
望させない文章を書いていこうと心がけるばかりです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q035<br />
言われてみたい台詞といえば何ですか。（匿名さんからの質問）</span><br />
　<br />
A035<br />
<tt>人と状況限定ですが、突然友達から電話がかかってきて<br />
近況報告などをしていると、急に「じゃあタモリさんに<br />
代わるね」と言われて、びっくりしている間にタモリさ<br />
んに「明日来てくれるかな？」と言われるのが夢です。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q036<br />
好きだった先生はいますか？（天野さんからの質問）</span><br />
　<br />
A036<br />
<tt>恩師、心底尊敬できる人という意味では三人いますが、<br />
恋愛感情のような憧れを先生に抱いたことはありません<br />
。ちょっとカッコイイ塾の先生などは割と好きで騒いで<br />
ましたが、それとて同級生に本命がいてのことでした。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">


<span class="q">Q037<br />
千村さんといえば岡村靖幸好き。というわけで岡村靖幸のどこが好きですか？（みみさんからの質問）</span><br />
　<br />
A037<br />
<tt>やはり作曲家としての才能です。小中学生の頃は作曲家<br />
としてその名前しか知らず、良い曲書く人だと思ってま<br />
した。たまたま友人が、その人がソロで出しているＣＤ<br />
があると言って貸してくれたのが始まり。強烈でした。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q038<br />
これは美味しい!!　という安いお酒があれば教えてください。（<a href="http://www010.upp.so-net.ne.jp/utakata/" target="_blank">のりた</a>さんからの質問）（反応が滞っている間にのりたさんの名前がのりあきさんにかわっていました。）</span><br />
　<br />
A038<br />
<tt>味覚というのは実に微妙で、私がいくら美味しいと勧め<br />
ても他者にはそう感じられないこともままあり、その点<br />
の無難さと価格で考えるとやはりビールしかありません<br />
。缶なら五百円少々出せば一リットルも飲めて超お得！<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q039<br />
理想のデートを、100文字で。（ぴんくさんからの質問）</span><br />
　<br />
A039<br />
<tt>理想というよりは現実に一番気分が良い例で言うと、漫<br />
画喫茶でお互いに好きな漫画をほとんど会話もせずに何<br />
時間も読んだあとに、どこか飲食店に入って美味しい食<br />
べ物と酒を「美味しいね」と言いながら食べたいです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q040<br />
この世で一番綺麗な音はなんだと思いますか。(ゆめさんからの質問）</span><br />
　<br />
A040<br />
<tt>綺麗な音、かどうかは解りませんが、今までの人生を通<br />
じて私が涙を流してしまうくらい感動した音は、『腕の<br />
良い信頼できるバンドと心をひとつにした本当に歌の上<br />
手いヴォーカリストの声』以外にはありませんでした。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q041<br />
千村さんは、どんな学生さんでしたか？（小学校編）（<a href="http://aoi.under.jp/" target="_blank">山本　葵さん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A041<br />
<tt>とりあえず先生には嫌われる、というか目を逸らされる<br />
タイプの子供でした。高学年になると強烈な反抗期に突<br />
入しましたが、単に教師からは無視される存在だった気<br />
がします。それだのに、なぜか将来の夢は歌手でした。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q042<br />
千村さんは、どんな学生さんでしたか？（中学校編）（<a href="http://aoi.under.jp/" target="_blank">山本　葵さん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A042<br />
<tt>勉強だけは出来る田舎ヤンキーでありつつ、演劇部の発<br />
声練習に魂を燃やしました。小学校時に比べて先生には<br />
可愛がられ、特に国語の先生にはやたら夢を託されまし<br />
たが、将来の夢はまだシンガーソングライターでした。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q043<br />
千村さんは、どんな学生さんでしたか？（高校編）（<a href="http://aoi.under.jp/" target="_blank">山本　葵さん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A043<br />
<tt>典型的な高校デビューで、当時には珍しいミニスカート<br />
で闊歩していました。歌うことだけに命をかけていたは<br />
ずが、なぜか高三の夏休みから急に読書好きになり、文<br />
芸方面への進学に興味を持ったので勉強を始めました。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q044<br />
千村さんは、どんな学生さんでしたか？（大学編）（<a href="http://aoi.under.jp/" target="_blank">山本　葵さん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A044<br />
<tt>大学の空気が合わず、他大のバンドサークルに入り浸っ<br />
ていました。音楽と恋と小説に対してだけは本当に真剣<br />
に取り組み、少しはまともな日本語が綴れるようになり<br />
ましたが、酒のせいでいろいろ台無しにもなりました。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q045<br />
この春，大学を卒業し社会人となる後輩へ，メッセージをお願いします．（<a href="http://ushagi.cha.to/" target="_blank">かすりさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A045<br />
<tt>新社会人の皆様、おめでとうございます。私は仕事は好<br />
きですが社会が嫌いなのであまり良いことは言えません<br />
が、自分と社会、自分と他人、自分と仕事、等の距離を<br />
なるべく早く正確に把握して、幸せになってください。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q046<br />
山手線コンプリート　おめでとうございます。あなたの一番のお気に入りの作品は　どれですか？（レイさんからの質問）</span><br />
　<br />
A046<br />
<tt>山手線コンプリートありがとうございます。これが好き<br />
というのは自分ではとても選べませんが、最も縁と思い<br />
出の詰まった池袋に関しては、書きたいことがたくさん<br />
ありすぎてすごく苦労したので、特別に感じています。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">


<span class="q">Q047<br />
手術を受けたことってありますか？もしあるとしたら、その前日の気分ってどんなものだったでしょうか？(私事ですが、あと数日で手術があります。過去にも大きいのを受けてますが毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷものなので。。。)（hiroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A047<br />
<tt>残念ながら私は手術というものを記憶にないくらい小さ<br />
な頃に一度受けたきりで、基本的には病院にすら滅多に<br />
行かないため、何もアドバイスができません。何の手術<br />
か解りませんが、どうぞ頑張って早く治して下さいね。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q048<br />
男の子　女の子　それぞれ　子供が生まれたとして　名付けるとしたら？（琳さんからの質問）</span><br />
　<br />
A048<br />
<tt>男の子なら「虎之介」、女の子なら「花」とか。男女と<br />
も和風でシンプルで読み方を間違えられないような名前<br />
が良いと思っているのですが、自分と親しい人たちもそ<br />
ういうスタンスなので、真似するみたいでなんだかね。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q049<br />
あなたは今世界中(地球に限らず)の何処へでも行けるチケットを2枚(同伴者１人まで可能)持っています。しかしそのチケットは今日から１週間有効で、か
つ２枚同時に使用しなければいけません。また、そのチケットを使っても使わなくてもあなたは１週間後から３年間、自分の住む町から一歩も出られません。そ
んなチケットがあったら、何処に行きたいですか？また、その理由を教えてください。（hiroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A049<br />
<tt>凡庸ですが、東京。私は自分の中でものを作り出すこと<br />
がとても苦手なので、人や物があふれる大都市で少しで<br />
も観察や対話をして刺激を受けたいです。ニューヨーク<br />
にも行きたいのですが、たぶん対話がままなりません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q050<br />
学生の内にこれは経験しておいた方がいい、といった事はありますか。また、それはどんな事ですか。（玲さんからの質問）</span><br />
　<br />
A050<br />
<tt>時間があって責任のない学生時代、とにかくやりたいこ<br />
とをやれるだけやって己の限界を知るのが良いと思いま<br />
す。社会に出てから「あのころ頑張っていたら今頃違う<br />
道に進んでいたかも」とか言うのって、みっともない。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q051<br />
どんな字を書いていましたか？（taroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A051<br />
<tt><img src="http://hanauta-bunko.com/log/15/moji.gif" border="0" height="166" width="400" /></tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q052<br />
指先からつむぎだす表現はどうありたいですか。（taroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A052<br />
<tt>私はとても不器用なので、指先ひとつを信用するわけに<br />
はいきません。たとえ使うのが指だけだとしても、手の<br />
ひらや腕や、目や口や頭や心と繋がっていると思いなが<br />
ら、使えるものは全部使うような表現でありたいです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q053<br />
侍魂について、とても熱く語ってください。（Ｎさんからの質問）</span><br />
　<br />
A053<span class="setumei">（とりあえず<a href="http://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/" target="_blank">この侍魂</a>のことだと解釈して書きますよ。）</span><br />
<tt>例えば私が何か新しい発明をしても、発表しない限りそ<br />
れは誰にも知られない。つまり作った人より広めた人の<br />
ほうを、パイオニアだと私は言いたい！　そういう意味<br />
で、「侍魂」は個人サイトのパイオニア。すごいです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q054<br />
千村さんにとって、ペンネームってどんな意味（或いは効果）がありますか？（<a href="http://www2.pinky.ne.jp/%7Eyukari/" target="_blank">ユカリさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A054<br />
<tt>考えたことないです。私は幼い頃から芸名を使う職業に<br />
就きたがったり、友達に自分を名前とはかけ離れたあだ<br />
名で呼ばせたりするほど自分の本名が好きではないので<br />
、今も自分で決めた名を名乗りたいだけだと思います。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q055<br />
もし千村さんがテレフォンショッキングに出演したら、次は誰を紹介しますか？（<a href="http://www2.pinky.ne.jp/%7Eyukari/" target="_blank">ユカリさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A055<br />
<tt>まだ私が呼ばれていないのは友達の輪が私に繋がってい<br />
ないからなので、万が一呼ばれてもやはり後に続ける友<br />
達はいません。でも、実は初めからシナリオは決められ<br />
ていると思うので、いざというときも心配は無用です。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q056<br />
目をつむるとき。<br />
それはどんなときですか。<br />
目をつむると、<br />
いったいどうなりますか。（taroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A056<br />
<tt>目を瞑るのは、寝る時と瞬きをする時と目が痛い時、そ<br />
して周りが真っ暗な時。はじめの三つは生理現象、最後<br />
の一つは意図的です。私は軽度暗闇恐怖症ですが、目を<br />
閉じれば暗い理由が明白になるので怖くなくなります。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q057<br />
あなたにとってのHeavenとはなんですか？（Hiroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A057<br />
<tt>正直、酒池肉林しか思い浮かびません......。俗物な自分<br />
が悲しいのですが、実際本当に親しい人と一緒にくつろ<br />
ぎながら美味しいものを食べ美味しい酒を呑む以上に幸<br />
せなことなど、この世にもあの世にも無いと思います。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q058<br />
四季の中でどれが一番好きですか？どれが一番嫌いですか？（ゆうさんからの質問）</span><br />
　<br />
A058<br />
<tt>季節を四つに分けること自体に無理があると思っている<br />
ので、もう少し細かく分けても良いですか。梅雨に入る<br />
直前くらいの時期が一番好きで、師走に入ったばかりの<br />
時期が一番嫌いです。理由は自分でもよく解りません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q059<br />
今、ズバリ何に悩んでますか？（ccさんからの質問）</span><br />
　<br />
A059<br />
<tt>今というか子供の頃からずっと悩んでいることがひとつ<br />
あるのですが、それは目の下の隈がどうしても消えない<br />
ことです。寝不足とか栄養状態とか関係なく、本当にひ<br />
どいのです。何か良い対策があったら教えてください。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q060<br />
千村さん、元気ですか？（ccさんからの質問）</span><br />
　<br />
A060<br />
<tt>「元気です」と言い切れるほど元気ではないし、「元気<br />
じゃないです」と言い切れるほど弱っているわけでもな<br />
いと思います。なんて、こんなふうに答えられること自<br />
体、元気である証拠という気がしなくもありませんが。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q061<br />
まだ質問が間に合うのかわかりませんが、、１つ伺います<br />
しあわせの感じ方は個人差があると思いますが、はつひさんにとってのしあわせとはなんですか？（asaさんからの質問）</span><br />
　<br />
A051<br />
<tt>他人と自分の繋がりを実感する瞬間でしょうか。好意と<br />
か理解とかを示してもらったり、しばらくやりとりがな<br />
いのにその人の意識の中に私が息づいてるらしい、と気<br />
付く瞬間。質問は百件集まるまで意地でも続けますよ。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q062<br />
好きな語呂合わせとか、ありますか？（Nさんからの質問）</span><br />
　<br />
A062<br />
<tt>そもそも語呂合わせというもの自体とても好きなのです<br />
が、中でも自分の携帯番号は語呂合わせが良すぎてドコ<br />
モからａｕに乗り換えたくても乗り換えられないくらい<br />
好きです。さすがに番号は公開できないのが残念です。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q063<br />
口癖はなんですか？(ゆうさんからの質問）</span><br />
　<br />
A063<br />
<tt>過去に指摘された中で確かに自分の口癖だと納得したの<br />
は、「かっこよすぎ」です。直球な意味でも皮肉的な意<br />
味でも使うため紛らわしいのですが、周りの人はいちい<br />
ち振り回されず、口癖なのねと思ってくださるみたい。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q064<br />
はつひさんってどんな顔をしているんですか？(ゆうさんからの質問）</span><br />
　<br />
A064<br />
<tt>時計を持っていないのに道行く人から時間を訊かれたり<br />
、英語が話せないのに外国人からＡＴＭの使い方を尋ね<br />
られたり、旅行先で道を訊かれたり、シャッターを押し<br />
てくださいと頼まれがちな、いわゆる人畜無害顔です。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q065<br />
お互いに好き同士であろう関係の彼（彼女）には、どのような告白のメールを出しますか？(カレイさんからの質問）</span><br />
　<br />
A065<br />
<tt>メールじゃなくて直接言います。その方が話の展開が早<br />
いし、万が一予想が外れた場合メールだと次に会うのが<br />
気まずいので。お互い好きかもと思えるくらいの関係な<br />
ら、どっちに転ぶにも直接言った方がいいと思います。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q066<br />
お互いに好きではなくなった関係の彼（彼女）には、どのような別れのメールを出しますか？(カレイさんからの質問）</span><br />
　<br />
A066<br />
<tt>嫌いになった理由や、二度と好きにならないと確信でき<br />
る理由を論理的につらつらと。ウザイくらいの長文です<br />
。目的は相手を傷つけることではなく、全て壊してゼロ<br />
に戻して、それぞれ新しい人生を歩んでいくことです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q067<br />
天野という苗字に名前をつけてください。そして、その名前をつけた"理由"も教えてください。（天野さんからの質問）</span><br />
　<br />
A067<br />
<tt>カグヤマでどうでしょう。「あまの」と言ったら百人一<br />
首に入っている持統天皇の歌が一番に思い浮んだので。<br />
というのは若干嘘でもありますが、「天野カグヤマ」ど<br />
うですか。ウィットに富んで今めかしいと思いますよ？<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q068<br />
千村さんの３番目に大事なものは何ですか？（藤宮さんからの質問）</span><br />
　<br />
A068<br />
<tt>１番や２番が何かというのはあえて考えず、３番目とし<br />
て思い浮かんだのが、「男友達」または「仕事」でした<br />
。どちらも無くても構わないのに、なぜか切らすことの<br />
出来ない存在なので、なにやら必然性が感じられます。<br />
（100文字）<br />
</tt>
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q069<br />
得意料理はなんですか？（<a href="http://www2.pinky.ne.jp/%7Eyukari/" target="_blank">ユカリさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A069<br />
<tt>何でも美味しく作ります。よく意外だと言われますが、<br />
料理自体が得意です。だからこそあえて「これが得意」<br />
と言えるメニューがなくて困ります。ただし魚介だけは<br />
触るのもさばくのもつらいです。食べるのも嫌いです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q070<br />
学生の時、好きだった行事はなんですか？（<a href="http://www2.pinky.ne.jp/%7Eyukari/" target="_blank">ユカリさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A070<br />
<tt>お祭り好きゆえに行事というだけで何でも好きですが、<br />
インドア文化系としては、活躍する場を与えられる文化<br />
祭が一番。合唱コンクールもかなり燃えるタイプで、中<br />
学校では「アルトの女王」の異名で有名になりました。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q071<br />
ダメ人間って具体的にどういう人のことをいうんだと思いますか？（天野カグヤマさんからの質問）</span><br />
　<br />
A071<br />
<tt>自分で自分のことをダメだと思っていて、それを抜け出<br />
したい気持ちがあるのに、なんの努力もできない人かな<br />
あ。ダメな自分が好きな人や、周りから見てダメでも本<br />
人はそう思ってない場合は、ダメ人間ではないと思う。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q072<br />
今日（＝この質問に答える日でいいです）の出来事を、100文字にまとめてください。（ぷりコさんからの質問）</span><br />
　<br />
A072<br />
<tt>六月二十九日（日記風に）。天気が良く、仕事は夕方か<br />
らだったので、久々に気合いを入れて洗濯と掃除し、夕<br />
飯を作ってから仕事に。仕事では１つミスをし、そのフ<br />
ォローができなかった。帰って夫が観ていた「ゴジラ」<br />
のビデオを一緒に。モスラとキングギドラが出るやつ。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q073<br />
神様はいると思いますか。（匿名希望さんからの質問）</span><br />
　<br />
A073<br />
<tt>概念として、いると思います。なんというか、人の心に<br />
必ず１つは付いているものだと思っています。そういう<br />
ものを一般的に神とは言わないかもしれませんが、私は<br />
それを神だと思っています。ゆえに宗教は信じません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q074<br />
この企画、『100文字で答えます。』を思いついたきっかけって何ですか？（<a href="http://www2.pinky.ne.jp/%7Eyukari/" target="_blank">ユカリさん</a>からの質問）</span><br />
　<br />
A074<br />
<tt>これに限らず、サイトでやる企画は大抵「以前からやっ<br />
てみたかったけどサイトの本筋とは逸れるし何かきっか<br />
けがないとそんな大それたことはできない」と思ってい<br />
たものを、節目にかこつけて実行している気がします。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q075<br />
結婚されて一年ほど経ったかと思いますが、千村さんの人生は結婚したことで何か変わりましたか？（匿名ハニーさんからの質問）</span><br />
　<br />
A075<br />
<tt>何も変わらなすぎて却って吃驚です。あ、でも周りの人<br />
間の結婚に対する偏見がよく見えるようになりました。<br />
「勝ち組」とか「太っても別に良いじゃん」とか「もう<br />
小説は書かないんでしょ」とか言われたり。吃驚です。<br />（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q076<br />
小説の登場人物の名前はどのようにして決めているのですか？（鴫原さんからの質問）</span><br />
　<br />
A076<br />
<tt>「年代別多い名前リスト」から自分が描きたい人物イメ<br />
ージに合う名前を拾い、そこから凡庸すぎず突飛すぎな<br />
い名前を練り出します。匙加減が難しいので、名前はた<br />
いてい仮名で書いておいて、あとで書き換えています。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q077<br />
7月になり2004年も半分過ぎました。はつひさんは半年を振り返ってどのような印象をもちましたか？また、あと半年で何か目標があれば教えてください。（hiroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A077<br />
<tt>上半期において、とうとう二十代最後の歳を迎えてしま<br />
いました。恐ろしいことになんの実感もありません。た<br />
だ、歳をとったことは確実なので、これからの半年では<br />
二十代じゃなければできないことをしようと思います。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q078<br />
もし誰か一人に何か花を捧げるとしたら、誰に、何の花を捧げますか？（Nさんからの質問）</span><br />
　<br />
A078<br />
<tt>もともと花をプレゼントすることはよくあるので、敢え<br />
て言うのは難しいですが。可能ならば死んだ母方の祖母<br />
に一度くらい花をプレゼントしたかったです。何の花に<br />
しようかな。イメージ的には桔梗かなにかが良いです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q079<br />
眠ろうとすることは好きですか？（天野カグヤマさんからの質問）</span><br />
　<br />
A079<br />
<tt>眠ること自体は好きです。が、私は非常に寝付きが悪い<br />
ので、眠ろうとすることは好きではありません。むしろ<br />
苦痛と言って良いかもしれません。でも眠るという状態<br />
になる一瞬前の、ふわっとするような瞬間は好きです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q080<br />
千村さんの夏の思い出を100文字で語って下さい。（夏であれば、何年前のことでも構いません）（kaoriさんからの質問）</span><br />
　<br />
A080<br />
<tt>みんなで海にいった。男の子はいかに体を黒く灼くかを<br />
競い合い、女の子はいかに紫外線を避けるかに夢中にな<br />
った。ギターなんか持ってきた子もいて、弦がダメにな<br />
ったのに笑った。そんな普通のことが忘れられません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q081<br />
小説の舞台となる場所（山手線シリーズは除く）はどうやって決めるんですか？（はまだまみさんからの質問）</span><br />
　<br />
A081<br />
<tt>私が書きたいのは昭和五十年台くらいに郊外で生まれ育<br />
った人間の生きる道なので、決めると言うより必然的に<br />
東京近郊が舞台になりがちです。でも、郊外小説やニュ<br />
ータウン小説は既にある分野なので、工夫しなければ。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q082<br />
最近はまっていることを教えてください（ゆいさんからの質問）</span><br />
　<br />
A082<br />
<tt>熱しやすく冷めやすい性格である上に、今は仕事が忙し<br />
いというのもあって、何をするにも失敗ばかり。これで<br />
は趣味にはまってる暇なんかありません。ああ、強いて<br />
言えばドツボにはまってます（ってオヤジギャグ？）。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q083<br />
人生で一番印象に残った恋はどんな恋ですか？（ゆいさんからの質問）</span><br />
　<br />
A083<br />
<tt>別れても他の人と付き合っても、三年ぐらいつかず離れ<br />
ずで怒ったり泣いたりしあった人。「お互い結婚しても<br />
腐れ縁は続きそう」って言ってたのに、お互い結婚した<br />
今、音信不通。でも、いつか同窓会みたいに会いたい。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q084<br />
どこかのドラマでやってた話なのですが、もし今あなたの目が見えなくなってしまうと知ってしまったとき、最後にあなたは何を見たいですか。そして、その理由も教えてください。（Hiroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A084<br />
<tt>何も思い浮かばなかった。大切なものはちゃんと頭に焼<br />
き付いてるし、いつでも思い出せる。だから、最後の日<br />
も普通に生活して、自分の生活に普通にあるモノを普通<br />
に見ておきたい。なるべくたくさん思い出せるように。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q085<br />
サマージャンボ三億円あたったらどうしましょう。（<a href="http://www13.plala.or.jp/mouse20" target="_blank">アベ</a>さんからの質問）</span><br />
　<br />
A085<br />
<tt>まず文京区に家を建て、両親や弟たちに一生文句言われ<br />
ないくらいの小遣いを。残りは友人どもと派手に遊ぶな<br />
どして、一ヶ月ほどで使い切る。奨学金の返還はしても<br />
、貯金はしないと決めてます。宝くじ買ってませんが。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q086<br />
男性が女性に対して暴力を振るうという事（肉体的なもの、また、物に当たるなどの精神的なものなど）について、はつひさんの考えを聞かせて下さい。同じく、女性から男性への暴力というのもどうお考えでしょうか。いずれも、付き合っている者同士という立場で。（<a href="http://aoi.under.jp/" target="_blank">山本　葵</a>さんからの質問）</span><br />
　<br />
A086<br />
<tt>男性から女性でも、女性から男性でも、また付き合って<br />
いる物同士でも、そうでないにしても、ただ軽蔑します<br />
。少しは頭使えよ、と。私は暴力やそれに準ずる破壊的<br />
な行為によって解決することはないと思っているので。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q087<br />
男性の価値観と女性の価値観の違いを一言で表すと？（<a href="http://variousbox.fc2web.com/" target="_blank">ゆうた</a>さんからの質問）</span><br />
　<br />
A087<br />
<tt>価値観とは生まれ育った環境により形成されるものなの<br />
で、個人差はあっても性別で差がつくことはないのでは<br />
ないかと思います。強いて言えば、男の子として育って<br />
きた人間と女の子として育ってきた人間くらいの違い。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q088<br />
死ぬ前に会いたい人は誰ですか？（ゆぅさんからの質問）</span><br />
　<br />
A088<br />
<tt>たくさん居すぎて、答えられません。が、それは元気な<br />
内であって、死ぬ直前や息を引き取る瞬間は人に見られ<br />
ずにすませたいです。それなのに、すべての親愛なる家<br />
族・友人・恋人の死は自分で看取りたいとも思ったり。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q089<br />
もし自殺するなら、どんな方法でしますか？（ゆぅさんからの質問）</span><br />
　<br />
A089<br />
<tt>なるべく人に迷惑をかけず、痛くないのが良いので、雪<br />
山でひっそり睡眠薬でも飲もうと思います。捜索が大変<br />
だろうから、死んだ頃に家族に場所が解るよう、遺書だ<br />
け郵送しておいて（って自殺する気ありませんけど）。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q090<br />
幽霊や宇宙人の存在を信じますか？（ゆぅさんからの質問）</span><br />
　<br />
A090<br />
<tt>否定する材料も、肯定する材料も持ち合わせていないの<br />
で、何とも言えません。自分の前に現れたら、「やっぱ<br />
り本当にいるんだ！」と思うでしょうし、死ぬまで見る<br />
ことがなければ、「そういうもんだ」と思うでしょう。 <br />
（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
<span class="q">Q091<br />
片思いをしてますか？もうずっと好きな人がいます。どんな手紙を書きますか？（片思いさんからの質問）</span><br />
　<br />
A091<br />
<tt>諦めが早すぎるため、長いスパンで片思いできません。<br />
私の書くラブレターはいつも、『好きになっちゃったか<br />
ら付き合って。ダメなら親友になって。それも出来ない<br />
なら、嫌いってハッキリ言って』という強引なものに。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

</p><hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q092<br />
はつひさんの一番かわいく見えるポーズを見せ・・・じゃなくて、教えてください。静止でなくても、仕草とかでも。（天野カグヤマさんからの質問）</span><br />
　<br />
A092<br />
<tt>『１リットルパックから直接牛乳を飲んでるトコロ』と<br />
のことでした（なにぶん自分で見ることが出来ないので<br />
、夫に聞いてみました。夫は少々変わっているので、あ<br />
まり参考にならないかもしれませんね、すみません）。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q093<br />
どうして結婚したのですか？どんな人ですか？好きなタイプでしたか？結婚はいいものですか？（mikuさんからの質問）</span><br />
　<br />
A093<br />
<tt>総合的に好みのタイプかは微妙ですが、結婚したのはた<br />
ぶん、『この人となら、何十年も一緒に暮らすのはそん<br />
なに苦じゃないな』と思えたから。他人とは思えなかっ<br />
た。もちろん結婚して良かったですよ（今のところ）。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q094<br />
小説のタイトルはどうやって決めますか。また、小説を書き終えてからタイトルをつけますか。タイトルを先に考える事はありますか。（<a href="http://whats.hacca.jp/" target="_blank">和津</a>さんからの質問）</span><br />
　<br />
A094<br />
<tt>（これでも）物語を組み立ててから書くため、書き始め<br />
の時点で大抵は決まっています。稀にタイトル先行もあ<br />
りますが、基本的に考えるのは苦手なので、内容と語呂<br />
とキャッチーさを考慮するくらいで、割と大雑把です。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q095<br />
神様はみんなの心にひとつずつ居るんですよね。素敵だなって思いました。神さまにどんな願い事をしますか？（sakiさんからの質問）</span><br />
　<br />
A095<br />
<tt>神様って、別に願い事を聞いてくれる存在だとは思わな<br />
いんです。無条件で自分を許してくれたり、自分の中で<br />
散乱しているものを統合してくれる力があったりするも<br />
のだと思ってます。なので、願い事は特にありません。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q096<br />
今欲しいものを３つ教えてください。（sakiさんからの質問）</span><br />
　<br />
A096<br />
<tt>生まれながらの可憐さと、教養と、忍耐力。ノドから手<br />
が出るほど欲しいのですが、たぶん難しいので、もう少<br />
し俗的に。今、防水ＣＤプレーヤーと、東京までの往復<br />
航空券と、生まれて間もない柴犬なんかが欲しいです。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q097<br />
今年はコミケに行こうと思います。同人誌を作ってみませんか？言葉とか好きです。（sakiさんからの質問）<br />
</span>　<br />
A097<br />
<tt>私はコミケには行きませんが、なんとタイムリーなこと<br />
に、今、同人誌（らしきもの）を作っています。<a href="http://bungaku.webin.jp/" target="_blank">文学フ<br />
リマ</a>という即売会に参加する予定ですので、よろしけれ<br />
ばそちらにも来てみてくださいね（はからずも宣伝）。<br />
（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q098<br />
サイトを開設して結構たちますが、サイトを開く時はどんな心境でしたか？そして、今の心境は？（<a href="http://variousbox.fc2web.com/" target="_blank">ゆうた</a>さんからの質問）</span><br />
　<br />
A098<br />
<tt>そもそも初めてサイトを立ち上げたのは七年前。その後<br />
数年間いろいろあり、原点回帰をしようと立ち上げたの<br />
が「花唄」です。けれど今は、人が原点に居続けるのは<br />
難しいことだと知りました。だから歩いていくんだよ。</tt><br />
<tt>（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">

<span class="q">Q099<br />
イチローと３分対談の企画が来ました。さて、何を質問しますか？（<a href="http://www12.ocn.ne.jp/%7Etwobooks/" target="_blank">カレイ</a>さんからの質問）<br />
</span>　<br />
A099<br />
<tt>メジャーリーガーよりも一人の男性として興味があるの<br />
で、彼の人生のディテールを知りたいです。彼の中に残<br />
る一番古い記憶や、初めて挫折したときの話や、性の目<br />
覚めについて等、価値観の変わる瞬間を追ってみたい。<br />（100文字）</tt><br />
　<br />

<hr noshade="noshade" size="1">
<span class="q">Q100<br />
あなたにとって一年で一番大事なイベントは何ですか？（Hiroさんからの質問）</span><br />
　<br />
A100<br />
<tt>イベント重視派の私ですが、中でも自分の誕生日は一番<br />
です。自分にとってすべてが始まった記念の日で、毎年<br />
節目にもなります。節目といえば、質問も何とか百件集<br />
まりました。心より感謝しつつこの企画を終わります。<br />（100文字）</tt><br />
　<br />
<hr noshade="noshade" size="1">
<p>
</p><p>
</p><p>
</p><p>
</p><p>
</p><p>
</p><p>
</p><p>
</p><p>
</p>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>【企画】小説の中の人を探しています</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/peach.html" />
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    <published>2010-02-23T04:35:53Z</published>
    <updated>2010-02-24T01:53:26Z</updated>

    <summary>10万ヒット記念。名前、年齢、性別、特徴等をお送りいただいた皆様を小説の登場人物に。</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="過去" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[『Peach Time』<br />公募でゲットした38名の実在する人物の登場する物語。(全21話) <br /><a href="http://hanauta-bunko.com/bun/special/index.html">http://hanauta-bunko.com/bun/special</a> ]]>
        
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    <title>【企画】100冊レビュー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/100reading.html" />
    <id>tag:hanauta-bunko.com,2010:/b//1.67</id>

    <published>2010-02-23T04:29:49Z</published>
    <updated>2010-02-24T01:44:12Z</updated>

    <summary>とにかく小説を100冊読んでレビューする企画だったけれど、残念ながら途中で挫折。もうやらない。</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="過去" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[<p>（あらすじ）<br />
　2002年夏の終わりに、あらゆる事情が重なり、私は突然の遠距離通勤を余儀なくされました。都内に住んでいたころと比べると10倍くらい電車に乗って過ごすことになった無為な時間を如何せん、と思ったときに、本を読むことくらいしか、私には思い浮かばなかったのです。<br />
　折角なので、それも何か目標を持って臨もうと考えたところ、結婚するまでのおよそ半年で、私は100冊の本を読もうという考えにいたりました。<br />
　しかし、家族のほうの不幸などがあり、結局100冊という目標は果たされませんでした。<br />
　更新できなくなってから（61以降）15冊くらい読みましたが、精神的にも状況的にもレビューを書けるような状態ではありませんでしたし、ここはひとつ、スッパリとあきらめてこのレビューは60で終わりにすることにします。</p><p class="sub"><br /></p><p class="sub">001　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4167631024?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4167631024&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「溺レる」川上弘美</a>　2002/11/5読</p>
　実を言うと、いまさら、川上弘美を読むのは初めてでありました。食わず嫌い、とかいうのではなく。むしろ食わず好きというか。多分、読まずともどんな空
気かが解っているような気がして、安心して読まずに来てしまいました。が、そう言っている間に何年も経ってしまったので、自分の気長さに嫌気がさしつつ、
今回本読み生活を再開することに決めたとき、私はまず川上弘美を、しかも書店で見て自分が一番知らなかった短編集を選んでみたのでした。<br />
　果たして、予想通り、川上弘美さんという人は、日本語の最も美しい部分をよくご存知で、それを使いこなすことがとても上手でした。それは、文字を追って
いるだけで、ある種の陶酔を感じることが出来るほどのもので、こういう日本語に、私はすごく憧れます。おはなしの内容自体に感銘を受ける部分は、残念なが
ら多くはありませんでしたが（少ないわけでも、ありませんが）、文体だけで読む価値があると感じられるも作品の放つ光は、あまりにまばゆい。<br />
　次は是非、この人の長編を読んでみたいと思いました。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">002　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4167665018?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4167665018&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「最後の息子」吉田修一</a>　2002/11/7読</p>
　この人も気になりつつ読んだことがありませんでした。今年芥川賞を獲ったので、あえてデビュー作を選んでみました。文学界新人賞だったので、昔からこの作品が気になっていただけかもしれません。<br />
　表題作「最後の息子」は、読者が物語に入り込めるまでに少々の時間が必要な気がしました。登場人物同士の距離感を掴むまでの時間。ビデオを通じて語り手
が話を進めるという物語の構成上、それは必要なのかもしれませんが。面白かった部分はあるけれど、何かしら物足りなさも感じました。でも、新人賞受賞作に
見られる独特のパワーは、感じました。<br />
　三作目に掲載されていた「Water」が、イージーだけれどとても好きです。正直、泣きました。私の中には、どんな人間も青春時代（こと思春期の鬱屈）
を丁寧に描くだけで少なくとも一つは小説が書ける、という法則があるのですが、まさにそういう感じの、鮮明な色を感じました。<br />
　総じて、吉田修一はとても人間が好きなんだろうと思いました。そういう人間くささは、日本語で書かれた小説には、とても似合います。是非、他の作品も読んでみたいと思いました。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">003　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101349134?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101349134&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「ナイフ」重松清</a>　2002/11/8～9読</p>
　以前読んだ「日曜日の夕刊」に次いで重松氏の作品を読むのは二つ目でした。前にも思ったのだけれど、この人はものすごい文章のテクニックに長けていま
す。実際、扱っている題材は割と平凡なのだけれど、独特の小物使いの上手さだとか、徹底して主人公の目の高さに立った文体とかが、ものすごくリアルで、そ
こへきて、絵に描いたようなとまでは言わないけれどリアルの範疇で心に染みるハッピーエンド。なんだかベタなドラマを観てまだ泣ける自分を確認するよう
で、学ぶべきところが大きいと思います。ちょっと斜に構えて読むと、現代版の道徳の教科書みたいで、ちょっと厭ですが。<br />
　表題作「ナイフ」よりも、他の作品のほうが出来が良い気がしてしまいましたが、気のせいかもしれません。少なくとも私は「エビスくん」が、一番好きで
す。だけど、「日曜日の夕刊」のほうが短編集としてはるかに優れていたような気がします。近いうちに読み直してみようと思います。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">004　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4167605058?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4167605058&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「レクイエム」篠田節子</a>　2002/11/10～12読</p>
　力づよい短篇集でした。私は、篠田節子の文体が好きかどうかで言うと、それほど好きではないのだけれど。だからと言って認めないわけには行かないような、圧倒的なものを感じたりします。<br />
　私が常にテーマとして意識しているバブルとその崩壊後という時代を中心に見据えているので、余計に興味深く読めたというのもあります。<br />
　「ニライカナイ」「帰還兵の休日」などは、リアルを超越して尚よりリアルに近づいています。バブルという時代こそが、リアルを超越してしていたわけです
から、それは当然のことで、すごい勢いで擬似バブル体験をしたような感覚に囚われます。あの頃、私は子供でしたが。もし十年以上早く生まれていたら、お立
ち台で扇子を振るよりは、仕事とそれに伴って舞い込みつづける金に、翻弄されていたことでしょう。<br />
　それとは別のテーマですが、表題作「レクイエム」もとても良かったです。呆然としながら読んでしまったくらいでした。ああいう小説を書けたらいい。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">005　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101119015?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101119015&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「太陽の季節」石原慎太郎</a>　2002/11/13～15読</p>
　都知事サマの若き日の自己主張です。タッキードラマで気になってただけですが。<br />
　良くも悪くも若気の至りがよく出ている青春小説群です。文章（句読点の位置などの基本的な事項）がめちゃくちゃで大変読みにくいような気がするのは、時
代が違う所為かもしれないということでご愛嬌。それでも解るのは、その青春が輝いているのだ、というイタイくらいの自意識、です。まさに太陽の輝きを持つ
季節。<br />
　私たちの世代は大体、団塊世代から学んできた事が多い世代（団塊ジュニア）だと思いますが、更に20年くらい前、戦争を知っている世代の青春というの
も、具体的な事象こそ違えど、青春時代は変わらないと思いました。いつの時代も、二十歳そこそこの人にしか書けない瑞々しさは変わりません。<br />
　時代比較論とか風俗論とか、よく解らないけれど面白いです。そう言った意味で、文庫版解説（通勤電車のお供なので、基本的にわたしが読むのは文庫である）が、一番面白いかもしれません。<br /><br /><p class="sub"><br /></p><p class="sub">006　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4087470482?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4087470482&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「なつのひかり」江國香織</a>　2002/11/18～19読</p>
　いわゆる江國香織とはひと味違う世界がここにはあるのですが、これをファンタジーと云うべきかどうかは、解りません。とにかく舞台は現実と非現実の狭間
であります。そんな中で、奇異な世界観、偏った愛情、人のこころの美醜、が、ここまで突き放した淡々とした言葉で、しかしとんでもなく生々しく緻密に、更
にいえば女性特有のあざとさを兼ね備えつつ書かれているという状態は、まさに「きらきらひかる」でブレイクした流れを受け継ぐ江國ワールドにほかなりませ
ん。<br />
　しかしまあ、やはりというべきか、物語よりも、ところどころに挿入されている名文のほうが気になります。なんでこの人は、こんなにこともなげに印象的な言葉の繋ぎかたをするのだろう、などと思います。<br />
　いえ、物語も。私は、意外とこういうの好きなんだと気付きました。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">007　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4041478057?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4041478057&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「僕って何」三田誠広</a>　2002/11/20読</p>
　大学時代、ちょうど「僕」と同じように、大学に入って２～３ヶ月という時期に、一度これを読んだことがありました。そのときは、20年も違えば大学生も違う、という印象しかありませんでした。遠き昔の学生運動などに、無茶な憧れを抱いていた頃。<br />
　今読み返すと、あまりに「僕」が愚鈍なので笑ってしまいます。自分のことが把握できない現象は、実際の若者にはありがちですが、ここまで一貫性の無い、いちいち状況に流れてしまう愚鈍キャラは、この時代の小説の主人公としては珍しいのではないでしょうか。<br />
　しかしこの愚鈍さが、飽和している現代の若者像と割と一致するので、政治色抜きの青春小説としても、ひとつの問題提起にも受け取れます。今となれば、20年経っても大学生は変わらないのと感じることも出来ます。18歳の私は、あまりに狭い世界を、見ていました。<br />
　<a href="http://www.asahi-net.or.jp/%7EDP9M-MT/" target="_blank">ところで三田先生はご自作のwebサイトをお持ちのようで。</a><br />
<br />
<br />
<p class="sub">008　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101451214?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101451214&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「人魚姫のくつ」野中柊</a>　2002/11/21読</p>
　結婚を目前とした私にはもってこいの小説でした。<br />
　日本にはびこる全てのお姫様ワナビーに向けられた、ある種寓話的な物語です。が、あまりの後味の悪さに、びっくりしました。<br />
　警鐘のような狙いで書かれたのだろうけれど、ここで描かれている恋愛や結婚こそが、現実とはかけ離れているような気がします。それは主人公の人格が不自
然に破綻している所為なのでしょう。これを現実ベースにもってきて共感したり考えさせられたりするのは、とても無理でした。ただ、旦那の犬アレルギーの一
節は、とてもリアルで良かったです。ああいうものに感じる愛情のほうが、リアルに解ります。<br />
　昔から友人に「地に足をつけた恋してて可愛くない」と言われてきた私なので、余計にこの物語の言わんとしていることが無駄に感じるのかもしれません。<br />
　だけどやっぱり、恋愛だって結婚生活と同様、日常なのです。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">009　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/410118707X?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=410118707X&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「忘れられた帝国」島田雅彦</a>　2002/11/24～26読</p>
　大学時代に、ナマ島田雅彦がこの作品のサワリを朗読するというイベントまで見に行ったくせに、分量が多かったのでなかなか読まずに来てしまった作品でした。<br />
　「帝国」「あいだ」という概念を飲み込むために用意された第一章さえクリアすれば、あとはすんなり入っていける自伝的小説です。<br />
　彼よりも少し後の時代に、また彼よりもさらに東京から遠い郊外に育った私には、多少の違いはあれどとてもよく解る感覚です。私もこういったテーマが非常
に興味深く、実際に自分の作中で16号同盟などという言葉を使ったりしていますが、郊外育ちの子供が大人になったこの時代、郊外というものは様々な背景を
含み持った、日本における一つの「文化」として成立しているといっても過言ではないでしょう。<br />
　ところで、「帝国」とは何か、ということを常に念頭に置かなければならないこの作品を読み進めるうちに、私は「何処かではない、此処」という定義にたど
り着いたのですが、なんともまあ全く同じようなことが宮台真二さんの解説で書かれていました。悔しいけれど、その解説も大変興味深かったです。<br />
　やはり、60年代以降に生まれた人間にとって、郊外は文化なのです。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">010　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101159173?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101159173&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「膝小僧の神様」群ようこ</a>　2002/11/27～28読</p>
　小学生を主人公とした幾つかの短編集。<br />
　大人が読む小説で主人公になる子供は、大抵がこまっしゃくれたお子様です。それは、そうでなければ読んでいて面白くないですし、実は子供とは実際に大変こまっしゃくれているものだという現実に則している部分もあるでしょう。<br />
　群ようこさんの描く子供は、きっと私の子供時代の姿にも、とても似ています。しかし、なぜか共鳴しない部分があり、私はそれを、何故だろうと考えました。<br />
　私が大好きだったドラマ「うちの子にかぎって」のことなども反芻して、ひとつ思ったのは、こまっしゃくれた生意気なお子様には二通りあるのです。自分を
いっぱしの大人だと思っている子と、子供であることをひどくわきまえて「子供って大変なのよねー」などという子。同じ生意気でも、前者は単に扱いにくく、
後者は面倒ではあるが微笑ましい。そうして、私は残念ながら前者でしたが、これらの作品群における主人公たちも、「うちの子にかぎって」で面白かった役ど
ころも、皆、無意識的に後者なのです。<br />
　だから、こういう小説は、大人が読んでこそ面白いのかもしれません。<br /><br /><p class="sub"><br /></p><p class="sub">011　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4877284052?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4877284052&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「C・ジャック」泉麻人</a>　2002/11/28読</p>
　私の敬愛する文化人の一人である泉麻人氏です。いつもは氏のコラムを愛読していますが、たまには小説もということで。<br />
　大学卒業を目前にしてモラトリアムに留まりたい気がしている青年の、「自分を変えたい」願望みたいな物語と認識して読み進めましたが、泉氏特有の小道具
へのこだわりや、ものの考え方のなあなあ感が、いかにも80年代的若者像のリアルな姿なので（BGMは岡村靖幸の「カルアミルク」みたいな）、気がつくと
ロールプレイングゲームのように、主人公と一緒になって冒険を楽しんでしまわざるを得ない状況になります。実際、あからさまに現実の中の非現実として描か
れているのに、リアルに楽しめてしまうのです。舞台がコンビニというのが、最も大きな後ろ盾。<br />
　そうやって引き込んでおいて、全く予想外の結末を持ってくるなんて。私は思わず身震いをしてしまいました。意外とすんなり現実を受け止めているなあなあ
な主人公よりも、読者である私のほうが衝撃を受けてしまうという。使い古された手法で巧みに心を揺さぶるオカルト仕立てです。いやん。<br />
　物語自体がエンターテインメント性に富んでいるので、これは文章というよりもむしろ映像で見たいなあと思ったら、とうの昔に映像化されていたようです、やっぱり。レンタルビデオ探そう。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">012　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101123012?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101123012&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「白い人・黄色い人」遠藤周作</a>　2002/12/3～4読</p>
　狐狸庵先生の、ごく初期の作品です。遠藤周作の作品は、私は今まで、実はエッセイしか読んでこなかったのだけれど、それは、キリストや外国人にあまり興味が無い所為かもしれません。そうして、そのことを氏の「黄色い人」で実感せしめられたのでした。<br />
　彼の作品に描かれる黄色人、つまり日本人の信仰観というものは、私のそれと驚くほど一致しています。神という存在についてはいろいろありますが、日本人
は比較的、神にすがることをしないし、それゆえ神に縛られない。何が正しいとか間違っているとかではなく、単純に風土と歴史が編み出した国民性のようなも
のと認識します。もちろん、日本人にもクリスチャンはいますが、「どっちでもいいよ」というのが私の正直な感想であり、彼の描く黄色人らしい考え方かもし
れません。<br />
　「白い人」のほうは、純文学的なテーマとアプローチでもってかかれており、外国人の話である所為か、普通に楽しめる小説でした。でも、興味が無くとも一度は聖書を読んでみなければならないなと思いました。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">013　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101175128?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101175128&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「人間ぎらい」田辺聖子</a>　2002/12/5～6読</p>
　「白い人・黄色い人」とのコントラストがあまりに強い作品で、あの後にこれを読むことにした自分も面白いなあと思ってしまったくらいです。たった一度の
背信行為で一生を台無しにして苦悩し続ける白い人に対し、この短編集に描かれてる日本人ときたら、あまりにトンデモなのです。浮気、二重結婚、お手軽なラ
ヴアフェアー、などなど、など！　だけど、それらはちっとも悪いこととして描かれておらず、彼女の描く登場人物は、「まあ、それはそれでがんばるしかしゃ
あないわ」といった姿勢です。これは、意外とものすごい仏教的なのかもしれない、と思いました。私は仏教も解らないので、これも今後のお勉強の課題にして
おきます。<br />
　ところで田辺氏は、実際にそういう仕事をしているせいもあるかもしれないけれど、古文を現代語訳したようなつくりの文章を書くひとだと、私は常に感じま
す。人についての描写よりも、大自然の素晴らしさやご飯の美味しさについてのこまかな描写で、あらゆることを語れるお方です。<br />
　「もののあはれ」という言葉を、いつも思い出します。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">014　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101331049?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101331049&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「海になみだはいらない」灰谷健次郎</a>　2002/12/7読</p>
　まあいわゆる児童文学なのですが。灰谷健次郎さんの作品は、大人が読んでもじわーっとキてしまう作品ばかりです。というよりも、むしろ「子供が読んで理解できるのかしらん」などと思ったりします。が、そこはそれ、子供は子供で楽しめる要素もあるのだと思います。<br />
　ちょうど私が小学校に入るか入らないかの頃に書かれた短編が集められているので、当時の小学生である登場人物と、当時の私の年齢が、とても近いのです。そういう文化的な時代背景もあって、うわぁっと子供の頃の記憶が蘇ります。<br />
　子供の生きている世界は、物理的には大変狭いものです。けれど、大人の生きている世界よりもはるかに濃密です。一日の時間はとても長いし、毎日いろいろ
な事件があります。今の私は、気付かないまま通り過ぎているものの、如何に多いことか。世界が曇ってしまったのではないことくらい、本当は知っているのだ
けれど、いつのまにか私は、それを世界のせいにしようとしてしまう。<br />
　読み終わって、すこしだけ世界に優しくなれました。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">015　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4828821708?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4828821708&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「優しいサヨクのための嬉遊曲」島田雅彦</a>　2002/12/10～11読</p>
　私は島田雅彦はあらかた読んできたのですが、なぜか読み逃していたデビュー作。ようやく読むことが出来ました。良くも悪くも、随所に若さが溢れんばかり
の作品でした。確立されている島田ワールドが既にしっかりとここにあり、のちの作品でさらに花開くための土台とも言えましょう。しかし20年前の大学生が
既にこんなのを書いてしまっているという事実は大変せつないです。<br />
　同時収録の「カプセルの中の桃太郎」からも同じことを感じましたが、この時代の若者というのは、時代の狭間にあるような気がします。60年代を引きずっ
ている人や、標準的な70年代文化をもつ人に、少しだけ80年代的空気が入ってきているというニュアンスに解釈してみると、丁度良い感じです。それが、
『優しいサヨク』というものの考え方であり、『カプセルの中』という場所なのでしょう。<br />
　それは、10数年後の私たちの時代とは、一線を画しているようにも見えますが、実はこれがさらに閉塞的な解放（カプセルの誇大化？）、大いなる個人主義に向かったことで、90年代文化が成り立ってきたような気もしました。<br />
　しかし島田氏はエロいです。<br /><br /><p class="sub"><br /></p><p class="sub">016　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101025061?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101025061&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「河童・或阿呆の一生」芥川龍之介</a>　2002/12/16～18読</p>
　かつて、ここに掲載されている「蜃気楼」という作品を崇拝していた知人から、強く勧められて読んだ本を、今更のように引っ張り出してきました。そのときには解らなかったものがあったし、今ならまた違った視点で読めるかもしれない、などと思いながら。<br />
　これは芥川最晩年の作品が集められた文庫本です。ぼんやりとした不安、ひいては死の匂いがそこはかとなく漂ってきます。べつに辛気臭くはありません。む
しろ、美しい感じすらあります。ただ、死を意識してしまった人間の内面に少しでも触れてしまうことは、泣きたくなるくらい切ないことだと改めて実感しまし
た。この文庫本の中の作品だと、私には「河童」くらいが丁度良いのです。文学は内面を吐露するよりも、社会に対してのメッセージとして存在して欲しい。<br />
　で、「蜃気楼」ですが、これは若い頃に読んだのと変わらぬ感想を抱きました。そして、それこそが「なるほどね、そういうことね」と私を納得させた最たるものなのでした。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">017　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4120026078?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4120026078&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「不思議な事があるものだ」宇野千代</a>　2002/12/19読</p>
　宇野千代のかなり晩年の作品を掲載した文庫本です。晩年の作品縛りというわけではありませんが、晩年と一言で言っても、彼女は芥川よりたった5歳若いだけなのに、晩年を迎えるのが70年も遅いという。これは、なかなか対照的な晩年対決ではないでしょうか。<br />
　一般的にも、男性より女性のほうが平均寿命が長いようですが、それはひょっとして心的要因が大きいのかもしれません。女性は、大変強く前向きな生き物で
す。そして流動的で現実に対する適応力があります（だけどそれは、肉体的には劣勢だからこそという気もします）。宇野千代さんはそういう女性の最たるもの
として存在し、その人生を遺し続けてきました。「女流作家」の代表的存在として位置付けて問題ないでしょう。<br />
　この文庫の中には、小説もエッセイも収録されていますが、何れにせよ晩年というひとつの地点から眺められた宇野千代さんの人生観というのが、よく滲んでいます。こういう人なら長生きするのでしょうね。<br />
　なんとなく私も長生きするような気がしてきました。気楽なものです。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">018　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101359113?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101359113&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「中吊り小説」吉本ばなな他</a>　2002/12/20読</p>
　かつてＪＲ東日本の車内中吊り広告スペースで連載された作品などを集めたオムニバス（？）小説。このキャンペーン、当時も気になっていたのですが、田舎ものの私は二三回見たくらいが精一杯でした。<br />
　さて、この文庫本は、ジャンルもいろいろ、方向性もいろいろ、文章のおもちゃ箱みたいな感じです。人生を変えてしまうほどの作品はありませんが、確かに
退屈な電車の中で読むのに相応しい、楽しい作品ばかり。中吊りで読むのも良いだろうけれど、まとめて読むお得感も良いと思います。<br />
　内容としては、「東京」がテーマの競作と言っても良いと思います。東京に深い思い入れを持っている著者の人選も素晴らしく、読み比べるのもオツなもので
す。ただ、著者陣の大半が東京出身の人で、どちらかというとノスタルジーな方面に走りがちなので、私のような田舎ものは、多少の疎外感を受けたりします。<br />
　全部の感想を述べたいくらいですが、ともかく自分の好み順で言えば、伊集院静、椎名誠、赤川次郎、あたりの作品が楽しめました。それと、村松友視の作品は別腹で。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">019　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101342113?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101342113&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「ア・ルース・ボーイ」佐伯一麦</a>　2002/12/21読</p>
　微笑ましいと言い切れない青春小説。<br />
　主人公は、不良ではありません。強いて名づけるなら「不悪」でしょうか。いずれにせよ、いわゆる「普通」になることができません。彼は、ある種の正しさを貫き過ぎています。それはものすごく輝かしいけれど、だからこそ同時に痛々しくて、とても切ないのです。<br />
　勿論、共感できる側面も多分にありますが、子供には読んでほしくない青春小説だと思います。それは悪い意味ではなく、逆に私は、むしろこの作品を、子離
れできない親に読んでほしいと思いました。彼らに、この小説の意義を理解できるかは別として、ですが。精神的なものも含めて、自立というのが世の中を知た
めに如何に必要か、と。守られずに生きることで得るものが如何に重要かと。気づいてほしいものです。<br />
　全般的には割と面白い小説だと思ったのですが、ヒロインの幹があまりにもひどい女であること（男を捨てるならちゃんと捨てろと）と、山田詠美の解説がひどくつまらなかったこと（かつて私は彼女の影響を大いに受けただけに）が、やや興ざめでした。残念ながら。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">020　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4041879396?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4041879396&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「クリスマス・イヴ」赤川次郎</a>　2002/12/22読</p>
　イヴに読もうと思っていたのですが、思わず先走りです。<br />
　多くのホテルで「性夜」を過ごしていたカップルが多かったバブル時代のホテルを舞台にした、ドタバタミステリー仕立てのドッキリ勧善懲悪物語です（何が何やら...）。<br />
　一応はミステリーの形式をとっているけれども、誰も殺されてはいないあたりも爽やかです。頭が悪いくせに好き放題に生きていて周囲に迷惑ばかりかけて恨
まれている、簡単にいえばウザい奴を、頭の良い人たちや、頑張って生きている人たちが、みんなで陥れてギャフンと言わせるというストーリーも、大変解りや
すく気持ち良いです。複雑に絡み合った愛憎関係とか、芸能界事情、プロ根性やら何やらを、ドロドロしないようにスッキリ描く力量はさすがといった感じで、
無駄がありません。<br />
　しかし、赤川次郎を読むのは中学生以来でしょうか（前述の「中吊り小説」で一編読みましたが）。書店の「クリスマスに読もう」というコーナーに並んでいた幾つかの作品から、自分がなぜこれを選んだかが、一番のミステリーです（わぁ）。<br /><br /><p class="sub"><br /></p><p class="sub">021　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4062731096?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4062731096&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「定年ゴジラ」重松清</a>　2002/12/24～26読</p>
　企業戦士・郊外・ニュータウン、と。高度経済成長期に働き盛りだった世代における凡庸三種の神器を揃えた、そこらへんのオッサンたちが、引退後にそこらへんをブラブラしているという物語です。シリーズ連作ですが、長編といっても良いと思います。<br />
　この物語は凡庸であるがゆえ、数年後の我が父の予想図であり、今現在も近所をブラブラしている近所のオッサンの身の回りのことであり、私がかつて仕事で
パソコンのことを電話ごしに教えてあげた厄介な客の日常であり、同じ職場にいて半年前に定年退職した部長のその後であり、そうして、ひょっとしたら何十年
か後の自分と伴侶の姿かもしれません。市井の人々は、退屈を一生懸命駆け抜けて生きています。いとおしいくらい。<br />
　舞台である『くぬぎ台』という街は、まさに私が育った街とそっくりです（ちなみに、うちとこは『はなみずき台』といいますよ）。ニュータウンが故郷になってゆく時代を、私たちは生きているのだと再認識しました。<br />
　何気ない毎日を、少し愛してあげたくなるような後味が残ります。<br />
<br />
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<p class="sub">022　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4167410044?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4167410044&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「真珠夫人」菊地寛</a>　2002/12/28～30読</p>
　今年大流行した昼メロの原作さんなので、2002年最後の一冊に相応しいかと思い、読んでみる事にしました。どうやらこの作品、今年の昼メロとしてだけでなく、当時の新聞連載小説としても、かなり話題になったようで。<br />
　ドラマは（実は一回も見ていないけれど）原作と時代背景が違うそうなので、単に小説として読みましたが、確かにこの作品には色々な要素が詰まっていて、
娯楽性の高い文学だと思います。一途な思いを抱えながらも、多くの男性を翻弄するという女性の内なる願望を満たし、劇的な一生を駆け抜けるヒロイン。ま
た、女性の地位に関わる問題についてのメッセージ性を兼ね備えたり、当時のちょっとした文化的階層のサロン的な雰囲気の描写も、魅力的です。<br />
　瑠璃子がもし21世紀に生きていたら、美人だという以外には別段ほめられるところもないような女性なのかもしれませんが、時代背景と絡めることで大変興味深くなります。これこそ、大衆に読まれるべき新聞連載小説ならではの醍醐味なのかもしれません。<br />
　しかし、瑠璃子は横山めぐみで良いのか。それが、最大の疑問です。<br />
<br />
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<p class="sub">023　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/416766402X?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=416766402X&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「M(エム)」馳星周</a>　2003/1/2読</p>
　股よりも　心を濡らす　エロ小説（字余り）<br />
　ある種倒錯した、正常ではない性の世界を描いた短編4作品でした。ここで私が言う「正常」とは別に正しいという意味ではなく、ましてやノーマルなプレイ
という意味でもなく、より動物的な本能に近い【好き→繋がりたい】といった自然な性観念のことですが、それとはまったく違った動機が人をすごい衝動に突き
動かしているというのが、この短編集に収録された4つの物語の共通点のようです。それゆえ、哀しい。切ない。<br />
　そこにあるのは、【消す事のできない過去】だったり、【如何ともしがたい目の前の現実】だったりしますが、いずれにせよ心の中にあるどうする事もできな
い空洞です。そして、人と繋がる事でそれを埋めようとするならば、その繋がり方がSMプレイになるというのは、何かしら、解る気がするのです。残念なが
ら、私はまだそれを理屈で理解する段階まで到達していませんが。<br />
　馳作品はこれまでに「不夜城」しか読んだことがありませんでしたが、うーん、こんな切ない作品も書く人なのですか。ちょっと好きになりそう。<br />
<br />
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<p class="sub">024　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4062734346?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4062734346&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「感情教育」中山可穂</a>　2003/1/4～5読</p>
　SMの次にレズを題材にした小説を読む私もどうかとは思いますが、私は人を好きになるのに性別などいちいち考えていられないと思いますので、同性愛を非難も擁護もしません。どんな恋愛も、惹かれあう気持ちに嘘が無い限り、自然な形なわけで。<br />
　不幸な境遇（一般的に言えば）で生まれ育った二人の女性の半生を大雑把に追う１章、２章と、その二人が運命の相手として出会ってしまった３章から成る物
語ですが、私はそれぞれの章を別々の作品にして、もっと細かいところを書きこんでいったら、かなり好きかもしれないと思いました。逆の言い方をすれば、著
者の言いたいことが詰まり過ぎていて、痛々しいとも言えます。「～に捧ぐ」と冒頭に書かれているのも、つらいところです。<br />
　解説に、彼女たちは同性同士であるにも関わらず強く惹かれあった、そういう気持ちこそ本物だというような記述があったのにゲンナリです。そんな言い方をしている限り、世の中の偏見が消えません。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">025　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4043656017?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4043656017&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「ユリイカ」青山真治</a>　2003/1/6～8読</p>
　久々に、やられたなあと思う作品に出会いました。読み始めた瞬間から、まるで自分の目の前に鋭い針が自分に向けられていて、今にも刺さってきそうな状態で静止しているかのような、とても静かな焦燥感を感じつづけました。<br />
　元となっている映画を観ていないので不確かですが、これが単なるノベライズではないことは解ります。なぜなら、この作品には映像として思い描くことの出来ない部分が非常に多いからであり、言葉でしか成し得ない事をきちんと真摯に実行しています。<br />
　監督であり脚本家である青山真治氏にとって、これが小説としては処女作だとのことで、確かに小説の書き方という点においては改善の余地も感じられるかも
しれません。が、そんなことはすっかり凌駕する世界が、この言葉というフィルターを通した向こうに広がっているので、まったくもって問題なしです。<br />
　究極まで突き詰めること。私にも、きっと必要なのでしょう。<br /><br /><p class="sub"><br /></p><p class="sub">026　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101121125?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101121125&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「人間そっくり」安部公房</a>　2003/1/9～11読</p>
　安部公房は頭が良いなあ、と、いつも感嘆してしまいます（とバカコメント）。<br />
　主人公を読者と同じようなスタンス（普通の人間であると自覚している、という程度のものですが）に立たせ、彼を追い詰めることで、この物語は全ての読者をも追い詰めます。おそろしい。<br />
　自分は一体何なのか。何が本物で何が贋物なのか。何が正常で何が異常なのか。人間はそういう答えも曖昧な都合の悪いことに対し、あまり疑わないように、
便利な定義づけをしているだけです。私たちは、そうやって便利に生きていて良いと思います。けれど、時々は疑うことを忘れちゃいけないような気がします。
少なくとも私にとって、この物語は、そういう警鐘のような働きがありました。<br />
　最後にストン、とSFという舞台に着地しているので、追い詰められても読者のほうは少し救われます。主人公はいつまで経っても救われないと思いますが。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">027　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101191158?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101191158&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「天鵞絨物語」林真理子</a>　2003/1/14～15読</p>
　昭和初期の上流階級を生きるハイカラなお嬢さんが貫く、最後まで悲恋の恋物語。<br />
　現代にもありそうな、芸術家肌の美しいダメ男にいいように弄ばれる、盲目な恋に陥った女の子、という構図ではありますが、何しろ昭和初期のお嬢さんなの
で、いかにハイカラでもとても一途なところがいじらしいです。恋敵の真津子も素敵です。この恋の顛末には、戦争や当時の世相も絡んでいたりするので、いつ
のまにか同情しながら読んでしまいます。<br />
　上流階級の生活についてはとりわけ丁寧に描かれているのが、スパーンと解りやすい価値観を持った林真理子風味であり、同時にタイトルとなっている「天鵞絨（ビロード）」の感触といった感じです。なにやら高級な。<br />
　しかし、上流階級のキラキラな感じよりも、その当時の文化学院の様子や、銀座の街並み、架空でない当時の音楽家たちの生演奏の様子など、文化的風俗的な
描写こそが素晴らしいです。なんというか、この作者は本当にこの時代を生きていたのではないだろうかと疑うほど、生き生きとしています。こういった細かい
取材には本当に脱帽。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">028　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101024014?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101024014&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「白痴」坂口安吾</a>　2003/1/16～17読</p>
　戦中～戦後を舞台にした短編集でした。どれもこれも、女に対して肉欲しか感じない男と、貞操観念の壊れた女が物語を繰り広げます。<br />
　こういうものを読んだときは「愛について」とか考えるべきなのかもしれないけれど。私はなんだか、戦争というもの（というほど因果関係が強いのかは解ら
ない。戦争のあったあの時代、というくらいの意味かもしれない）が、個人にもたらした心的な影響、みたいなものをとても感じました。私達はどんなに歴史を
学んでも（私はあまり真面目に学んでいませんが）、戦争が国や人々の生活にもたらした影響くらいしかわからない。その時代を生きていたそれぞれの人が、何
を考えて、どんなふうに生きていたのかなんて、知る由もない。<br />
　そういう、ミクロな時代の流れを読み取ることが出来る、という、それも私小説というジャンルの果たせる役割のひとつかもしれません。この世界にはただ、壊れた男と女がいます。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">029　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4062736233?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4062736233&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「A2Z」山田詠美</a>　2003/1/22読</p>
　男に浮気をするチャンスがあるということは、確かに女にも同じだけのチャンスを与えているということだというのは、声を出して言っておきたいです。結婚
を目前としている私は、かつて彼女が書いたゆりロバみたいなカップルでいつまでもいられたらと思いながらも、どこかであんなのありえないとも思います。こ
の作品みたいな夫婦のほうが、現実的にはアリ。「愛すべき敵」というのは格好つけすぎですが（そこがエイミー風味）、恋という感情が薄れてからも唯一無二
の存在でありたい。<br />
　個人的には、主人公の夏美にどうしてもキャラが被る友人がいて、その10年後を想いながらニヤけるという楽しみもありました。ほんと個人的。<br />
　しかし「ぼくは勉強ができない」の秀美ママが出てきたりするのが哀愁。そんな安っぽい読者サービス、要らないって。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">030　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4167145014?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4167145014&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「光と影」渡辺淳一</a>　2003/1/23読</p>
　渡辺淳一といえば失楽園（でもその失楽園さえ読んでいない）というイメージを持っていたのですが、良い意味でイメージが壊れました。直木賞受賞の表題作に三篇を加えた短編集で、どれも病院に関わる作品です。外れなくすべて面白かったです。読んでよかった。<br />
　ここに描かれる、身体を怪我や病に冒された人、死にゆく人、そしてそれを取り巻く人の感情の生々しさを、私は知らずに生きてきてしまいました。普通の人
は五体満足であることが当たり前で、そうではない世界で揺れ動く感情に偶に触れてしまうと大変うろたえます。とても冷静に受け止められない。専門分野を
持っている人が独自の視点を余すところなく文章に出来ることほど羨ましいものはありません。<br />
　「薔薇連想」読後に、自分まで梅毒になったような気がしてしまいますが、まあそれも愛敬。<br />
<br /><br /><p class="sub">031　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4122039053?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4122039053&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「神様」川上弘美</a>　2003/1/24読</p>
　あーはー。この作品について上手く言い表す言葉を考えたのですが、最終的には「文学の様相をしたややオカルトな不条理ギャグ短篇集」というところに落ち着きました。うーん、私はそれでまあまあ満足です。<br />
　何しろ笑うところ満載で、いえ、そこで笑っていいのかは解らないのですが、だって面白いのだから仕方ありません。ものすごい良い発想の泉だと思います。
素直に感動。不条理なことばかり身の回りに起きているのに対し、なんとなく「えーまじでー」というような印象をもちながらも（というニュアンスは垣間見ら
れる）、それらをきちんと受け止めている主人公の一貫した態度も、とても素敵です。いえ、主人公だけではなく、ここに収録されたどの物語をとっても、登場
人物がみなそれぞれに（わけがわからないながらも）大変に魅力があるというところに、この読後感の気持ちよさの秘密がありそうです。<br />
　つまり、著者の愛を感じます。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">032　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101449228?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101449228&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「この人の閾」保坂和志</a>　2003/1/26～27読</p>
　とりとめもなく、という言葉がとても似合う短篇集だと思います。良い意味で。<br />
　大体人間の思考なんてとりとめのないもので、色んなものを見たり人と話したり何かに触れたりしながら即時的に思うことには一貫性がなく、だけどそれらの
全体を見て集約していくところにはある一貫性が現れて、それを人間性と言うのかもしれません。だとしたら、私は保坂和志さんの人間性がすごく好きです。<br />
　そういった個人的な好き嫌いを除いても、そういうとりとめのないことをだらだらと書いているように見せながら、きちんと読ませる文章というのは、私が高
らかに宣言しなくとも高度な技術であることは自明で、けれどそんな技術のことなどを考えるよりも前に作品の中の世界に呑まれてしまいます。<br />
　一番のお気に入りは「東京画」です。<br />
　主人公（著者？）の観察眼は、鋭いのに突き刺さらない。細かいようでいて世界の全てを包み込んでいるような大きさがある。<br />
　そういう風に生きていたいな、と思うのです。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">033　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4087488640?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4087488640&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「地下街の雨」宮部みゆき</a>　2003/1/28～29読</p>
　ジャンルにとらわれていない、色々な試み（？）の垣間見られる短編集という印象です。どの作品も、少しだけ背筋が冷たくなったり、少しだけ切なくなったり、少しだけ泣きたくなったりします。<br />
　それは著者の幅広い才能を顕していてすごいといえばすごいのですが、逆にいうと本領を発揮していない感も否めなかったりもします。読んでいる間は割と夢
中にさせられて「そして何が起きる？」「このタネあかしは？」と色々想像を膨らませてしまうのですが、それだけに読後感で「あともう一歩ゾッとしたかった
なあ」などと思ってしまう感じです。そこらへんは、宮部みゆき氏の代表作品を読めばそれで良いのだろうから、別に不満というわけでもないのですが。<br />
　一番気に入ったのは「勝ち逃げ」です。下世話な部分と、人ひとりの人生という思い部分のバランスが取れていて。ちょっと伏線が見え見えでオチは簡単に読めてしまいますが、あるべきところへの着地という感じで。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">034　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101112010?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101112010&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「エロ事師たち」野坂昭如</a>　2003/1/30～2/1読</p>
　ポルノじゃないよ！<br />
　と高らかに言ってしまいたくなる位、読むのはちょっと恥ずかしかったのですが、面白かったです。昭和40年代くらいの、エロ産業に関わっている男たちの
物語。彼らはみなふざけているように見えることも多々あるのですが、エロ（仕事）に対しても、自分に対しても、仲間に対してもとても真摯だからこそ、物語
が繰り広げられているのが解ります。やはり小説を書くということは生きることだ、というようなことをいたく感じるような、そんなパトスを感じます。<br />
　噺家が喋っているような、独特なリズムのある文体も、読んでいて大変クセになるので、大変気分はよろしい。そして、その癖になるような口調が変わった途端に訪れる、意外で哀しい気がするエンディングには、思いのほか胸を突かれてしまいます。ああ、スブやん！<br />
　こんな作品を引っさげて文壇にデビューした人が、既に何十年も前にいるということに、危機感を感じたりもしますが、兎に角良い作品だと思いました。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">035　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101336113?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101336113&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「恋愛映画」鎌田敏夫</a>　2003/2/3～4読</p>
　鎌田敏夫イコール金妻、という刷り込みイメージのある私ですが、彼の小説を読むのは初めてでした。ですが、ああやはり鎌田敏夫だ、と思います。<br />
　一つひとつに映画のタイトルが付けられた短篇連作で、そのタイトルに据えられている映画のことを話しながら、男と女が惹かれあったり何だりというストー
リーですが、ひょんなことで映画を一緒に見ることになった1組の映画好きな男女の話ですが、全編に亘り、二人の会話で綴られており、地の文は一切ありませ
ん。<br />
　そういった形式をとっている以上、映画について話すときだけは、どうしても説明っぽい台詞になり、一緒に映画を観た男女はあんなふうに映画のことを話し
たりしないだろうと鼻白むこともありますが、それでも、彼らの会話だけで観たことの無い映画の大筋すら解るようになっています。この男女を取り巻くほかの
登場人物のこともよく解ります。彼らが会話の裏で考えている複雑な感情まで。<br />
　数々のドラマをヒットさせた脚本家の力量見たり。すごいことです。<br />
<br /><br /><p class="sub">036　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101301115?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101301115&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「いもうと物語」氷室冴子</a>　2003/2/4～5読 </p>
　とりあえず、北海道の都心部ではない場所に育つ子供たちの物語で、時代背景的には私よりも二十歳くらい年上の人たちが子供だったときくらいだと思われま
す。全体的に何ていうことはない短編連作なのですが、私が今までに取りあげてきた中で子供が主人公のものとここで描かれている世界はなぜか相容れない雰囲
気があります。<br />
　「いもうと物語」は、強いていえば「ちびまる子ちゃん的世界」として子供世界を描く大人向け小説という感じで、ごく普通の子供時代を過ごしてきた人なら
ばこちらの方が懐かしみや微笑ましさを覚えるのでありましょう。「ちびまる子ちゃん」はアニメ化のあたりから変な路線に進んでしまいましたが、元々はこう
いったほのぼのしみじみ系だったなあ、と。<br />
　北海道の小学生たちにとっても、そのシーズンの初雪というのはワクワクするものなのだと解ったのが嬉しかったです。私も来年の冬は向こうで過ごします。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">037　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4877284214?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4877284214&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「イノセントワールド」桜井亜美</a>　2003/2/6読 </p>
　桜井亜美に関しては、以前他の作品を読もうとして、どうしても受け付けなくて途中で辞めてしまった経緯があったのですが、これを機に乗り越えようと、とりあえずデビュー作を手に取ってみました。<br />
　この作品、十代の頃に読んでいたらかなり衝撃を受けていただろうと思います。ただ、主人公や知恵遅れの兄のことや彼らを取り巻く色々な要素について熱くなれるほど私も若くなくなってしまいました。<br />
　「'90年代的」というキーワードが最もハマる作品だと思います。五年早くても五年遅くてもリアリティがない、生きた少女の物語です。今の時代には
ちょっと古くさい感じになってきてしまっているかもしれませんが、もう二十年位のちに「これが'90年代だったんだ」というイメージで読むのは、的はずれ
じゃないでしょう。'90年代の女子高生がみんなこうだということではなくとも（例えば私だって'70年代の若者がみな「限りなく透明に近いブルー」だと
思いませんし）。<br />
　こういうところに私は、文章を残しておくことの偉大性を感じます。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">038　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101171343?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101171343&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「朝のガスパール」筒井康隆</a>　2003/2/8～10読</p>
　メタフィクションという、ものすごい物語の構造そのものもさることながら、兎に角試みに意義のある作品。新聞連載という小出しの特性を活かし、投書など
の意見を取り入れて読者と作る小説という形態です。私は当時、音楽と恋愛にしか興味の無い低能な女子高生で、リアルタイムでこんなすごいものを見ようとも
しなかった事を悔やみます。パソ通での書き込みも視野に入れたことで混沌を呼び、それについての論評部分が私には一番楽しめました。ちなみに漫画では相原
コージも何年か前に似たようなことをやりましたが、ズタズタになっていました（私は面白いなあと思いましたが）。<br />
　テキストサイトをやっている人やネットで小説を公開している人は、こういう作品を運営にあたっての教科書にしたら良いと思います。読者とは本質的にいかなるものか。自分の著作を公開するのにどれだけ責任と覚悟を持つべきなのか。課題は幾らでも転がっています。<br />
　かの愛蔵太も実名で出てますし。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">039　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4122032075?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4122032075&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「ハチ公の最後の恋人」吉本ばなな</a>　2003/2/11読</p>
　一言でいうと、初恋アンソロジー小説、とか。勿論、マオみたいな女の子はそう簡単にいませんし、彼女とハチのような関係を初恋として経験する人は皆無といって問題ないとは思いますが。<br />
　全編に亘り、初恋を忘れかけそうな歳の人間が、初恋の時代を少々美化しつつ思い出すときのセンチメンタリズムに似たようなモノに満ちていて、温かい意味で泣きたくなりました。<br />
　恋愛というモノを覚えたとき、人はまず（その相手ではなく）自分自身と向き合わなければならなくなるので、確かにそれが人生の一つの大きな転機になると
思います。そして、そうであるにもかかわらず、実際にそれが手慣れて日常になって行くと、忘れてゆくモノが多いことにも気付かなかったりします。そういう
曖昧なモノを、思い出させてくれる小説です。<br />
　結婚して、これから恋愛生活が日常になるという私にとっては、今読んでそんなことを感じたことはとても意義のあることのような気がしました。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">040　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4087480771?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4087480771&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「ゴッド・ブレイス物語」花村萬月</a>　2003/2/12読</p>
　絶賛するほどではないですが、好きです。花村萬月という作家の醍醐味は、この作品では存分には味わいきれない気もしますが。なにしろバンド少女出身とい
うアレな過去を持つ私といたしましては、ゴッド・ブレイスというバンドとそれを取り巻く人たちの、ありえないのに意外とリアルな存在感が妙に印象的です。<br />
　バンドものでありながら、クライマックスまでヴォーカルである朝子が気持ちよく唄える場面が無いという古典的な展開も、とても良いです。朝子の唄への思
い入れは、クライマックスまでに読者に既に理解されるように物語が構成されているので、ライブ場面がおのずと際立った輝きを放つのであろうと思います。<br />
　バンドメンバーで唯一の女性がこんなに魅力的だと、どうも皆兄弟になりがちな気がするのですが、それぞれのワケありな背景によってそこらへんのバランス
がうまく取れているあたりは、少々非現実的だというような気がします。そんなわけで、思ったより恋愛に恵まれない朝子ですが、9歳の少年に片手で腕枕をし
てあげながら、もう一方の手で自慰をするというシーンは、激萌えです。<br /><br /><p class="sub"><br /></p><p class="sub">041 <a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4167348136?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4167348136&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「彗星物語」宮本輝</a>　2003/2/13～14読</p>
　『物語』を読むのであれば、なんだかんだ言っても自分はこういうのが一番好きだなあ、と思う種類の物語です。12人と1匹のワケありな大家族が留学生を
受け入れるという、基本的にありえない設定なのですが、それがまるで身近な家族のように感じられるのは、生活だとか日常だとかを緻密に描く手腕、ひいては
それらを愛する心があるからではないかと思ったりします。心温まります。ラストシーンは当然泣けます。<br />
　だれも脇役なんかじゃなくて、みんなにとってみんなが重要人物であって、そういう中で人とわかりあったり人とわかりあえなかったりする、ただそれだけの
日常風景が、留学生というスパイスによって彩られて。良くも悪くもバタバタする時期ってのは必ずどんな家族にもあると思いますが、そういう時期こそが一生
の中でも一番忘れられない思い出になるのかもしれません。<br />
　なお、犬好きまたはショタコンならば、萌え特典もついてお得です。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">042　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4334730914?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4334730914&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「女たちの輪舞曲(ロンド)」家田荘子</a>　2003/2/15読</p>
　大抵のことに動じない私ですが、さすがにこの作品にはちょっとヒいてしまいました。家田荘子はどこへ向かっているのでしょうか。いや、彼女の狙いはよく
解ります。が、色々と過激なネタを扱っているうちに、普通の感覚をなくしてしまったのではないかと思うくらいエグいです。エグいの見本です（賞賛してるわ
けじゃありません）。<br />
　とにかく。騙されて撮られたＡＶが学校の先生に買われ脅されたことをすべて人のせいにするアホな女子高生が、仕返しにオヤジを誘ってセックスすると見せ
かけてアイストングで眼球をえぐりだすのは、いくらなんでもやりすぎ。アリかナシかで言えばナシ。もはや官能も感傷もないし、不気味ですらありません。<br />
　とはいえ、幾つかあった短篇の中でこのシーンが私の脳裏に異様に強く残ってしまっていることを考えると、やはり書いた彼女の勝ちなのかもしれません。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">043　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4061975625?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4061975625&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「さようなら、ギャングたち」高橋源一郎</a>　2003/2/17読</p>
　そもそも私の中で高橋源一郎氏はあまり小説家というイメージではなく、書店でも小説を見かけることが殆どなかったのですが、以前から読みたいと思っていてようやくこの作品を入手しました。<br />
　読んでいると無意識のうちに、ことば、というものについて考えさせられる感じがします。それは、小難しくて学術的なものでは決してなく、散文詩的だとか
いう形式のことを指すのでもなく、もっと人の根本的に根付いている部分から出る、あるいは人の根本的な部分に訴えかけてくる、ことば、というもののような
気がします。<br />
　うーん、私は今、自分が言っていることが微妙すぎて訳がわかりません。とにかく、ストーリーにのめり込むでもなく、登場人物にのめり込むでもないのに、作品にはのめり込める。その理由は、ことば、しかないかなあ、と。<br />
　ものすごくせつない。けれど、何故せつないのかがわからない。そこが、気持ちいい。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">044　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101377219?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101377219&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「インディヴィジュアル・プロジェクション」阿部和重</a>　2003/2/18読</p>
　決して嘘臭いわけではないのに希薄な現実感。全ての登場人物が重要そうでそうではないようで錯綜する人間観。もはや誰が何で何が誰だかわからなくなるような自我の崩壊。とか、とか。<br />
　そういうものをひっくるめて、謎の多いまま全ては進んでいきますが、著者がこの作品を通してもっとも言いたいことは、渋谷の若者の生態でもなければ、暴
力でもなければ、謎のスパイ活動の件でもなく、おそらくタイトルそのまんまの事なのでしょう。色々なエッセンスが効きすぎて主題が見えにくくはなっていま
すが、やはり主人公（の主人公？）が一人で壊れてゆくさまは、重さの割には怖くもキモくもなく、大変興味深いものでした。<br />
　そして、読者も一緒に大いに混乱させておいて、最後のたった数ページで覆すというその構成には、思わずニヤけてしまった次第であります。<br />
　初めからこういう結末を想定して全てを書き進める気分って、かなり爽快なのではないかと思います。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">045　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4309406084?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4309406084&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「眠れぬ森の美女たち」香山リカ</a>　2003/2/19読</p>
　精神科医の香山リカさんが小説としてははじめて書いた文章だとか。良くも悪くも理系のひとが書く文章だと思いました。<br />
　がんばってきたけれど老後が心配な女性たちが共同生活できる場を提供する商売を始める元精神科医の視点で書かれていますが、一人称で書かれていなかった
ほうが良かったかもしれません。読者が共感したいのはおそらく主人公ではなく、彼女を取り巻く色々な問題を抱えた女性たちのほうでしょうから。それにして
も、老後の共同生活はきっと楽しいと思います。50年後に自分が元気で、こういう施設が本当にあったら、ちょっと入ってみたいなあ。<br />
　ところで、私は女性性に寄りかからずに、それでいて女性であることを楽しめればいいな、と考えました。確かに女性ならではのカルマめいたものというのは
あるし、それに本能的に縛られているのが女性だと思うのですが、だからといって悲観的になるようなことは何もないです。楽しいです。<br /><br /><p class="sub"><br /></p><p class="sub">046　<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894566575/hanauta-22" target="_blank">「満月物語」薄井ゆうじ</a>　2003/2/20読</p>
　幻想的でほんのり恋愛なオカルトファンタジー（？）です。<br />
　竹取物語のパロディーでもなく、現代版かぐや姫とかいうのとも少しニュアンスが違うと思いますが、かぐや姫の物語だと言って良いと思います。<br />
　祖父から突然届いた手紙、月に帰らなければならない女の子、謎の方言が横行する不思議な島、不気味な寺。考えてみると訳の解らないことだらけの設定ですが、主人公が常にその状況をいぶかしんでまったく信用していないところに、妙なリアリティがあります。<br />
　読んでいるうちに結末はだいたい見えてしまうのですが、その幻想的な美しさと、オカルト的な不気味さと、ミステリー的な謎解きが良い具合にミックスされていて、不思議な魅力があります。<br />
　何故だか気持ち良い物語でした。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">047　<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061846841/hanauta-22" target="_blank">「ナイン」井上ひさし</a>　2003/2/22～23読</p>
　フィクションなのかどうかが定かではない短編集です。エッセイに近い私小説という感じでしょうか。東京の、井上ひさし氏にとってゆかりの土地を舞台に、大きな事件があるというわけではなく、些細な出来事や人間模様から「何か」を感じ取るというタイプのものです。<br />
　細かい観察力と分析力を駆使して生きている人だと思います。普通の人だったら見逃したり聞き逃してしまうような出来事が、いくつもの緻密な物語を織りなしていて、興味深いです。<br />
　舞台となっているのが東東京（最西で新宿）だというのがまた良いです。総武線とかよく出てくるので、井上ひさしは昔から何となく親近感があったのです。時代は違えど、私の好きな東京風景の中で生きてきた人だ、と思います。<br />
　そして、実のところ、自分が一番書きたい小説は、かなりこれに近いと思いました。もう書いている人がいるので、真似をしても仕方ないのですが。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">048　<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061982370/hanauta-22" target="_blank">「家族会議」横光利一</a>　2003/2/24～26読</p>
　兜町で株式売買を商売としている男の、株と恋愛をめぐる物語です。主人公の男を四人の女が取り巻いています。四人の女は、それぞれ主人公の思い通りには動きません。それぞれの考え方があり、それぞれの愛し方があり、それぞれの生き方があります。<br />
　読むのにかなり時間がかかってしまいました。というのも、ひとつには、恥ずかしながら私は株の仕組みすらよく解らない無学の人間だからであり、もうひとつには横光利一の<a href="http://www.aozora.gr.jp/cards/000168/card2152.html" target="_blank">「純粋小説論」</a>を併せて理解しようと思ってしまったためです。私の杜撰な読解力で把握した範囲内ですが、なるほど、これは彼の純粋小説論に従った小説なのだということが解りました。<br />
　まあ、もはや純文学だとか通俗小説だとかいう曖昧な概念で文学をカテゴライズするのは、どうかと思います。彼らの時代には彼らの時代の考え方があるというだけのような気もします。<br />
　ただ、文芸復興を起こそうと考えている人は、いつの時代にもいるのだなあ、ということを感じるのは、とても好きです。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">049　<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087497852/hanauta-22" target="_blank">「消えたミステリー」　森瑶子</a>　2003/2/27～28読</p>
　実は森瑶子って好きじゃない（その割には読む）のです。<br />
　なんというかこの人は、女のあざとさを遠慮なく書いてしまう人というイメージが私の中にありまして。いやあ、そんなに女の手の内を暴露されると困ってしまいます、といった感じで。いわば、自分の恋人には読んで欲しくない作家ナンバーワンといった感じでしょうか。<br />
　しかし、この作品はそのあざとさが良い方面に出ていて、面白かったです。森瑶子ワールドはきちんと繰り広げつつ、幾層にも重なった現実と虚構のフィルターの間で揺れ動く愛憎関係が紡ぎだすミステリー、かと思いきや実は！　みたいな。<br />
　この際、誰が被害者で、誰が加害者で、どういった動機によってどんなトリックを使った、ということは、あまり関係ありません。大切なのは、結局誰が主人公なのか。森瑶子本人なのか。どこに落ち着くのか。というあたりに集約できそうです。<br />
　そんな混乱こそが、ミステリーが消える理由なのかもしれません。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">050　<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101319316/hanauta-22" target="_blank">「夫婦茶碗」　町田康</a>　2003/3/3～4読</p>
　世の中には、ダメ人間が溢れんばかりに存在します。類が友を呼んでいるだけかもしれませんが、少なくとも私の周りにいかにダメ人間が多いことか。<br />
　で、ダメ人間にも良いダメ人間と悪いダメ人間というものがあります。それらを区別する要素は、おそらく本人が大真面目か否かという一点に尽きるでしょ
う。大真面目に生きてもダメ人間、では救いようがないように見えるかもしれませんが、そうでもありません。そもそも不真面目に生きればダメ人間になるのは
至極当然で、そういう人は「真面目にやればいい」と言われて終わりです。<br />
　町田康の書く人物というのはたいてい大真面目なダメ人間です。一生懸命生きれば生きるほど、世の中や現実とのズレが生じ、それは、あくまで客観的に見る
と面白いので、面白い小説になってしまいますという寸法です。どんなにダメでも、彼の書くダメ人間となら、私は結婚してもいいなあと思います。苦労します
が。<br />
　ちなみに私は悪いダメ人間なので、もっと真面目に生きようと思いました。<br />
<br /><br /><p class="sub">051　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/404185301X?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=404185301X&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「海の鳥・空の魚」鷺沢萌</a>　2003/3/5～6読</p>
　なんでもないことを書いている掌編が沢山あります。<br />
　なんでもないことをなんでもないように書くということは、実はなんでもないところに何かがあるように書くよりかは、はるかに大変な作業で、同時にそれが「なんでもないこと」であるがゆえに、多くの人の共感を呼ぶことができるのだろうと思います。<br />
　「共感」を求めて小説を読む人たちには、この短編集、お薦めなのではないかと思います。<br />
　うーん、だけど正直なところ私はこの手のセンチメンタリズムはあんまり好きじゃないのかもしれません。否定するほど嫌いではないのですが、わざわざ書物を読んで確認することではないと思うのですよ。<br />
　自分の意志で歩くこと。その際、きちんと大地を踏みしめること。時々、その自分の脚をきちんと見ること。<br />
　それでいいんじゃないかと思うわけです。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">052　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/404182401X?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=404182401X&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「boys don't cry」田口賢司</a>　2003/3/7読</p>
　田口賢司という人は、小説家というわけではなく、放送業界の人らしいのだけれど、私はよく知りませんでした。無知ですみません。ただ、80年代にメディアを何らかの形で揺るがした、という感じなんだと思います。<br />
　読んでみれば確かに、どこで切っても80年代の形をしている金太郎飴のような小説です。とても短い段落が断片的に織り成す耽美な世界。意味の解らないこ
とは多々ありますが、だいたい各段にかならず印象的な一文がこめられています。おそらく彼は、それを書きたくて文章を綴っているのだろうというセンテンス
が、おのずと浮かんできます。80年代だろうがいつだろうが、変わらない真実と言いましょうか。そういうものです。<br />
　ややアンダーグラウンド目な、セックスやらドラッグやらなにやらを描いている作品は、大抵はそういった風俗を描こうとしているわけではないのに、表面的なものばかり取り沙汰されるんだろうな、と思います。<br />
　大切なのは、そんなことじゃないんです。そういうのに気付かせてくれる書き方をしています。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">053　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4041664071?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4041664071&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「古えホテル」菊地秀行</a>　2003/3/8～10読</p>
　菊地秀行というと、名前は知っていましたが、私などは著作のタイトルを見ただけでとても萎えそうな（いや別に悪というわけではなく、私の求めているジャ
ンルとは違う人だという）イメージがありました。たまたま古本屋で見かけたこの一冊に、「あれ、こんなのも書くんだ？」といった驚きをもって読んでしまい
ました。<br />
　ホテルというのは実際不思議なところです。昨日誰が寝たか解らないベッドで今日は別の人が寝る。古いホテルになればなるほど、いろいろな物語を吸収しているに違いないのです。そういったホテルの存在感を中心に据えた「人間たちの物語」です。<br />
　つまり、ホテルや、それを取り巻く奇怪な物語を描いているかのように見せかけてはいますが、本当は「人間の生きかた」を描いている。そういう作品です。<br />
　またひとつ私の中で壁が壊されてしまいました。<br />
　そうやって壁が壊されてゆくことに、今は心地よさをかんじます。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">054　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4041810027?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4041810027&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「熱血じじいが行く」ねじめ正一</a>　2003/3/11～12読</p>
　何はともあれ長島茂雄です。野球好きにはもちろん、そうでない私にも充分大変楽しめるエンターテインメント小説です。<br />
　人生の濃さというのは、いかにバカバカしいことにも全身全霊をかけられるかどうかによって変わってくると、私は常日頃から思っておりますが、それが真実
だと証明するには、きっとあと50年もこの生きかたを続ける必要がありましょう。それでも、それを簡単に証明したいと思うなら、まずはこの作品を読めばい
いのです。<br />
　草野球に命をかけるオッサンたちとジイサンたちの人生は、どんなに輝いていることか。ここまで命をかければ、神（長島茂雄）との遭遇だって夢じゃありません。否、必然と言っても良い。<br />
　コミカルなタッチに騙されるだけじゃないんです。<br />
（これを読んで、あ、野球チームを作れば登場人物が多くてもアリじゃん、と思ったのは内緒。）<br />
<br />
<br />
<p class="sub">055　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4041852056?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4041852056&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「まほうの電車」堀田あけみ</a>　2003/3/13～14読</p>
　恋愛小説というのを、私は好んで読みません。恋愛を中心に人生が廻っているわけではないのだから、小説でも中心に据えられるべきではないと思っているのです。<br />
　とゴタクを並べても、たまたま手にとって、読めば読んだで面白いのが恋愛小説（映画もドラマも同じ）です。何で面白いかというと、それはゴシップ的な意味なのですが。他人の恋愛って気になるよね！とか。<br />
　で。これ重要なのですが、生意気だけどちゃんと考え方がしっかりしている年下男に影響されて徐々に女を磨いてゆく年上女、という構図は、私の中では永遠の王道です。これ以上に萌えるシチュエーションはありません。以上。<br />
　一話ごとに舞台が地下鉄の駅をひとつずつ進むようになっているそうで、そういったものも併せて楽しめれば尚良いです。私は名古屋の地下鉄については全く解らなかったので、だめでしたが。残念。<br /><br /><p class="sub"><br /></p><p class="sub">056　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4061831003?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4061831003&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「1973年のピンボール」村上春樹</a>　2003/3/14～16読</p>
　初めに言うと、実は村上春樹ってどうも昔から好きじゃないのです。同世代にそう言い切る人があまりに少ないので、なかなか言う機会がありませんでした
が。昔に幾つか読んで好きじゃなかったので、ずっと避けて通ってきました。このたび読んでみたのは作品も、十年振りくらいでしょうか。<br />
　えと、やっぱり好きじゃなかったです。<br />
　作品自体が悪いとかそういうことではなく、むしろ世のハルキストさんたちが彼に魅了される理由も多分解っているのですが、私とて読んでいる最中は普通に楽しんでもいるのですが。それでも読後の厭な感じが否めません。どうも私にはこのひとの世界観が合わないみたいです。<br />
　相容れないというだけの個人的な理由ですみません。チムチムの脳みそが足りないんだと罵倒してくれたらいいと思います。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">057　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4101255156?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4101255156&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「恐怖同盟」阿刀田高</a>　2003/3/17～18読</p>
　ホラーともミステリーとも言い難い怖い短編集です。怖かったよー<br />
　ごく身近にありそうな短い物語をさりげなく語りつつ、恐怖の材料を転々とちりばめる。恐怖の材料はその時点ではあくまで点であり、怖くはない。しかし、ぼんやりと少しずつ、点と点をを結ぶ線が見え隠れしだす。その瞬間、読者の背筋はぞっとする。<br />
　という、人の感覚が「恐怖」という到達点に至るまでの経路を知り尽くした人が書いているので、面白いように背筋がぞっとします。著者の思うツボですよ。まったく良い読者です、私は。<br />
　それと、このたび発見したのですが、二人称主人公（あなたは今、～～をしている、等の文体）が最も効果を表すのは、怖さを味わわせる目的でそれが使われたときではないでしょうか。まじ迫り来るよ。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">058　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4087484971?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4087484971&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「金魚のうろこ」田辺聖子</a>　2003/3/19～20読</p>
　やはり田辺聖子が好きだなあと思ったのは、この短編集の表題作にもあるとおり、「目からうろこが落ちた」という感動の中の、「まあ、うろこつっても金魚
のうろこぐらいのやつだけどね」みたいな態度でしょうか。他の作品も、そういった「心が小さく揺れ動く瞬間」をやさしく、かつ鋭く捉えた物語になっていま
す。<br />
　大仰な感動なんて、私たちが経験する機会は現実的にあまり多くないのです。だけど、金魚のうろこみたいな感動だからって、それに鈍感になってしまうようでは、どんな物語も小説にならないのではないかと。その逆もまたしかり。<br />
　ああ、だから田辺聖子は食べ物をいかにも美味しそうに書くのが得意だったのかもしれません。ものすごく、よくわかる。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">059　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4877284524?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4877284524&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「東京スリーズ・ダウン」横森理香</a>　2003/3/24～25読</p>
　昔からなんか好きで、何回読んだか解らない作品です。読めば読むほどこの作品がどうして好きなのか解らなくなります。「なんか好き」って曖昧な感覚です
が、それがこの作品に合っている空気なのかもしれません。絶賛も推薦もする積りはなくて、もっとプライベートな、例えば自分が昔からの友達と打ち解けて語
り合う、みたいな心地良さを求めて読んでいる気がします。とはいえ、私は外国に遊学なんてしていないし、毎週クラッビングに精を出したりしないし、ドラッ
グもやらないし、オカマじゃないし（女だから中身は一緒か）、彼らの生活とは何ひとつかぶらないはずなのに、「私にとって大切な時間」像と重複することが
沢山あって、甘酸っぱい。そんな存在。たぶん、主人公がオカマ（ゲイと言うよりも、もっと親愛の情を込めて私はそう呼びたい）なのも、一層良いのだと思い
ます。<br />
　地の文からしてあやしいオネエ言葉で書かれているので、読後はしばらく喋り方がオカマっぽくなってしまうという罠も。<br />
<br />
<br />
<p class="sub">060　<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4062100541?tag=hanauta-22&amp;link_code=as3&amp;creativeASIN=4062100541&amp;creative=3999&amp;camp=767" target="_blank">「Go」金城一紀</a>　2003/3/26～27読</p>
　自分はただ自分である、ということを知らない人が多すぎることで、私も常々悲しい思いをしています。いや、どんなものに分類されても、決してどのマイノリティに属すわけではない私がそんなことを言ってみても、おまえが何を知ってるんだ、といわれそうですが。<br />
　いわゆる在日の人が書いたものの中で、そういう意味でこの作品、いちばん「読んでも悲しい気持ちにならない小説」なのではないかと思います。笑えるところが多いとか、ハッピーエンドだとか、そういうことではもちろんなくて。<br />
　青春小説はどんな状況においても青春小説であり、その役割というのは、「ものすごい当たり前なんだけど、人がなかなか気づかない、または忘れがちな真実を、声高に叫ぶようなもの」なのだなあ、と改めて思います。<br />
　映画も見たほうが良いですか？<br /> ]]>
        
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<entry>
    <title>文章力向上委員会掲載作品</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/post-3.html" />
    <id>tag:hanauta-bunko.com,2010:/b//1.65</id>

    <published>2010-02-23T04:15:29Z</published>
    <updated>2010-02-24T01:59:21Z</updated>

    <summary>かつて主宰した文章力向上委員会にて励んでいた習作のリンク集</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="過去" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[参加することに意義のあった習作、全て原稿用紙3枚で書かれています。<br />


<br /><br /><span class="setumei">「当」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200802/003.html" target="_blank">『女心と冬の空』</a><span class="setumei">　......おわり、の裏の裏。</span>
<br />
　<br />

<span class="setumei">「自」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200711/006.html" target="_blank">『プロローグ』</a><span class="setumei">　......自爆はじまったな。</span>
<br />
　<br />

<span class="setumei">「久」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200709/001.html" target="_blank">『久里浜まで』</a><span class="setumei">　......千葉っ子まるだし大作戦。</span>
<br />
　<br />

<span class="setumei">「公」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200705/001.html" target="_blank">『幸福、百八十円。』</a><span class="setumei">　......庶民の味にあこがれて。</span>
<br />
　<br />

<span class="setumei">「破」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200703/006.html" target="_blank">『遅咲きくんの鬱屈』</a><span class="setumei">　......人生、そううまく行くか！？</span>
<br />
　<br />

<span class="setumei">「都」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200611/001.html" target="_blank">『東京旅行』</a><span class="setumei">　......東京ってけっこう広いよね。</span>
<br />
　<br />

<span class="setumei">「夜」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200607/005.html" target="_blank">『月に咲く花』</a><span class="setumei">　......きみがとても美しいから。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「定」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200606/001.html" target="_blank">『僕らは自由を』</a><span class="setumei">　......定められた日々に息づく自由。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「巻」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200512/006.html" target="_blank">『Watch Me!』</a><span class="setumei">　......アイツの恋のネジ、巻いてやる。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「日」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200510/001.html" target="_blank">『適齢期』</a><span class="setumei">　......ガングロちゃんも今やそんな年頃。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「皮」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200509/001.html" target="_blank">『蜜りんご』</a><span class="setumei">　......「花を摘む。」の、その後。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「石」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200508/007.html" target="_blank">『Jumpin' Jack Flash』</a><span class="setumei">　......キースにはなれなかった。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「島」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200506/001.html" target="_blank">『BLUE』</a><span class="setumei">　......彼女がオバさんになっても。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「車」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200504/009.html" target="_blank">『EXPO 'XX』</a><span class="setumei">　......文明なんて、なくっていい。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「車」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200504/004.html" target="_blank">『発車寸前』</a><span class="setumei">　......女のシアワセってもんはさあ。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「段」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200503/004.html" target="_blank">『シーソーゲーム』</a><span class="setumei">　......好きな気持ちで精一杯。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「先」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200502/009.html" target="_blank">『鉛筆削り』</a><span class="setumei">　......単調の繰り返しが生む複雑。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「間」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200501/003.html" target="_blank">『幕間の女王』</a><span class="setumei">　......目指せいつかは大女優。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「重」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200412/004.html" target="_blank">『スキマ』</a><span class="setumei">　......簡単に揺れるほど、余裕。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「水」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200411/008.html" target="_blank">『正しい人』</a><span class="setumei">　......お水を辞めたら何になる？</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「糸」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200410/004.html" target="_blank">『涙の味のモト』</a><span class="setumei">　......ささやかな、存在の証。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「草」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200409/009.html" target="_blank">『煙草とアイスとオレンジジュース』</a><span class="setumei">　......初恋の人はもういない。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「半」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200408/009.html" target="_blank">『父のコップ酒』</a><span class="setumei">　......いまどきの結婚前夜。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「新」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200407/006.html" target="_blank">『そんな頃もあったね、って』</a><span class="setumei">　......新人さん観察は面白い。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「癖」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200406/003.html" target="_blank">『カール』</a><span class="setumei">　......思春期のコンプレックス。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「根」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200404/002.html" target="_blank">『愛妻家の朝食』</a><span class="setumei">　......がんばれ単身赴任。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「上」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200403/13.html" target="_blank">『かわいいひと』</a><span class="setumei">　......年上男と年下男。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「口」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200402/26.html" target="_blank">『ヨロコビノウタ』</a><span class="setumei">　......どこにいたって、歌える。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「雪」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200401/015.html" target="_blank">『ちいさな女の子』</a><span class="setumei">　......雪子と雪ん子のおはなし。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「影」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200312/029.html" target="_blank">『依子の場合。』</a><span class="setumei">　......遊びが本気に変わる瞬間。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「虫」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200311/030.html" target="_blank">『断ち切る』</a><span class="setumei">　......一人で生きていく決意。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「虫」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200311/013.html" target="_blank">『泣き上戸』</a><span class="setumei">　......とあるゴキさんの嘆き。</span>
<br />
　<br />
<span class="setumei">「枕」の習作　</span><a href="http://web-box.jp/bki/200310/018.html" target="_blank">『皐（さつき）』</a><span class="setumei">　......破瓜と母性のメバエ。</span>]]>
        
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    <title>東京文芸センター掲載作品</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/post-2.html" />
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    <published>2010-02-23T04:04:39Z</published>
    <updated>2010-02-24T01:48:20Z</updated>

    <summary>幻の文芸サイト（？）「東京文芸センター」に掲載された作品のリンク集</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="過去" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[<font style="font-size: 1em;">なにぶん過去のものなので、筆名がいろいろですが、すべて私の書いたものです。</font><br /><br /><a href="http://shinjuku.cool.ne.jp/tbc01/works/usotsuki.html">『ウソツキ』</a><br /><font style="font-size: 0.8em;">夢、色。夢、音。夢、心。そんな話。(7KB/読みきり)<br /></font><br /><a href="http://shinjuku.cool.ne.jp/tbc01/works/making_01.html">『メイキング』</a><br /><font style="font-size: 0.8em;">初恋。成長。子供。大人。芽生え。そんな話。(全2話/完結)<br /></font><br /><a href="http://shinjuku.cool.ne.jp/tbc01/20hands/ushio.html">『合図』</a><br /><font style="font-size: 0.8em;">閉塞、妄想、繋ぐ、繋がれる、境界線。そんな話。（10KB/読みきり）※【20本の手】寄稿。<br /></font><br /><a href="http://shinjuku.cool.ne.jp/tbc01/works/senkouhanabi.html">『線香花火』</a><br /><font style="font-size: 0.8em;">幼なじみ。人生、比較。幸福、比較。そんな話。（12KB/読みきり）<br /></font><br /><a href="http://shinjuku.cool.ne.jp/tbc01/world/chim.html">『夜明けのミュウ』</a><br /><font style="font-size: 0.8em;">あっちの世界、こっちの世界、どっちの世界？(9KB)※【迷い込んだ世界】寄稿。<br /></font><br /><a href="http://shinjuku.cool.ne.jp/tbc01/koimachi/cloud_01.html">『恋する街 ―彩雲―』</a><br /><font style="font-size: 0.8em;">初恋。表面、内面。言葉、色、教室。そんな話。(全3話/完結)<br /></font><br /><a href="http://shinjuku.cool.ne.jp/tbc01/works/colors_01.html">『カラーズ』<br /></a><font style="font-size: 0.8em;">平凡。各々、青春。各々、迷走。濃淡。そんな話。(全8話/完結)<br /></font><br /> ]]>
        
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    <title>過去サイト</title>
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    <published>2010-02-23T04:02:17Z</published>
    <updated>2011-02-15T12:16:40Z</updated>

    <summary>「花唄」以前のサイトなど</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="過去" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[<a href="http://hanauta-bunko.com/fukuonsei/log/">膨大なログ大全集</a><br /><br /> <div>いろいろと痛いですが、それもまた思い出。</div>]]>
        
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    <title>このサイトについて</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/site.html" />
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    <published>2010-02-23T03:47:34Z</published>
    <updated>2010-02-24T07:23:42Z</updated>

    <summary>サイト概要と連絡先</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="はじめに" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[<span class="sub"></span>アクセスありがとうございます。<br /><br />このサイトは花唄といいます。<br />2000年10月より細々と運営している、千村はつひの個人ウェブサイトです。<br />自作小説を中心とした文章を公開しております。<br />画像や文章等の転載や引用は、一言ご連絡ください。<br /><br />あ、ごめんなさいTOKIOとは1ミリも関係ありません。<br /><br />お問い合せはコメントまたはweb☆hanauta-bunko.comまでメールで。<br />（☆を@に変換してください）<br />
]]>
        
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    <title>著者について</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/author.html" />
    <id>tag:hanauta-bunko.com,2010:/b//1.60</id>

    <published>2010-02-23T03:45:27Z</published>
    <updated>2010-02-24T07:26:31Z</updated>

    <summary>千村はつひの略歴</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="はじめに" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[千村はつひ　Chim La Hatsuhi<br />
<br />
1975（昭和50）年、千葉市生れ。日本大学芸術学部卒。<br />
ソングライターを目指し言葉を扱ううち、小説を書き始める。<br />
'96年『<a href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/sasai.html" target="_blank">些細な生活</a>』で第12回日大文芸賞佳作受賞、<br />
'04年『<a href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/yamagoround.html" target="_blank">山手線ゴー・ラウンド</a>』でネット公開作品出版コンテスト佳作を受賞。<br />
小説執筆のかたわら、作詞家・フリーライター・校正者としても活動中。 ]]>
        
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    <title>作品一覧</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://hanauta-bunko.com/2010/02/sakuhin.html" />
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    <published>2010-02-23T03:38:26Z</published>
    <updated>2010-02-23T03:48:24Z</updated>

    <summary>Web以外での作品をご紹介します</summary>
    <author>
        <name>hatsuhi</name>
        
    </author>
    
        <category term="はじめに" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://hanauta-bunko.com/">
        <![CDATA[<font style="font-size: 0.8em;">☆「在庫アリ」マークのついた作品は販売しています。<br />　詳しくはweb☆hanauta-bunko.com（☆を@に変換）までお問い合わせください。</font><br /><br /><table cellpadding="3" cellspacing="3" width="95%"><tbody><tr><td valign="top" width="70">[執筆]</td>
      <td class="setumei"> <br /></td>
    </tr>

    <tr>
      <td height="86" valign="top" width="70"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/goukon.gif" border="0" height="92" width="65" /></td>
      <td height="86" valign="top"><span class="sub2">男女　～おとことおんな～ （自主制作作品集）</span><br />
      <span class="setumei">新登場のコラボシリーズ、第一弾。合コンネタの短編連作。<br />
      浅いようで意外と深い。おすすめです。<br />
      </span><a href="http://www.hanauta-bunko.com/books/index.html" target="_self"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/zaiko.gif" border="0" height="11" width="33" /></a></td>
    </tr>

    <tr>
      <td height="86" valign="top" width="70"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/forgetmenot.gif" border="0" height="92" width="65" /></td>
      <td height="86" valign="top"><span class="sub2">東京勿忘草子 （自主制作文庫）</span><br />
      <span class="setumei">サイト20万hitや自分の三十路記念で制作。<br />
      中身も大切な作品ですし、装丁も結構いいかんじです。おすすめ。<br />
      </span><a href="http://www.hanauta-bunko.com/books/index.html" target="_self"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/zaiko.gif" border="0" height="11" width="33" /></a></td>
    </tr>

    <tr>
      <td valign="top" width="70"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/12-04.gif" border="0" height="97" width="65" /></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">十二ヶ月・第4号 （同人誌：文章力向上委員会）</span><br />
      <span class="setumei">一応編集長です。「純朴ピクニック」という作品をリライト掲載してます。<br />
      批評に真っ向から立ち向かった特集もパワフル。ほかの皆さんも力作揃い。</span><br />
      <a href="http://www.hanauta-bunko.com/books/index.html" target="_self"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/zaiko.gif" border="0" height="11" width="33" /></a></td>
    </tr>
    <tr>
      <td valign="top" width="70"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/12-03.gif" border="0" height="97" width="65" /></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">十二ヶ月・第3号 （同人誌：文章力向上委員会）</span><br />
      <span class="setumei">一応編集長です。「密りんご」という作品をリライト掲載してます。<br />
      文学部は何を勉強してるのかという謎も解決。ほかの皆さんも力作揃い。</span><br /><span class="setumei">残念ながら完売しました。</span><br /></td>
    </tr>
    <tr>
      <td valign="top" width="70"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/12-02.gif" border="0" height="97" width="65" /></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">十二ヶ月・第2号 （同人誌：文章力向上委員会）</span><br />
      <span class="setumei">一応編集長です。「シーソーゲーム」という作品をリライト掲載してます。<br />
      残念ながら完売しました。</span></td>
    </tr>
    <tr>
      <td valign="top" width="70"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/12-01.gif" border="0" height="93" width="65" /></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">十二ヶ月・創刊号 （同人誌：文章力向上委員会）</span><br />
      <span class="setumei">一応編集長です。「幸福の黄色い果実」という作品をリライト掲載してます。<br />
      残念ながら、完売しました。</span></td>
    </tr>

    <tr>
      <td valign="top" width="70"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/gazeto2.gif" border="0" height="92" width="64" /></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">gazeto Vol.2 （PR誌？：<a href="http://www.koshinsha.net/" target="_blank">公沁舎</a>）</span><br />
      <span class="setumei">日芸の現役学生さんたちによる、2007新入生歓迎冊子。<br />
      はずかしいエッセイを長々と掲載させて頂いてます。スミマセン！<br />
      公沁舎さんのサイトから問い合せれば、入手できるかも？</span></td>
    </tr>

    <tr>
      <td valign="top" width="70"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796650504/hanauta-22/"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/konolove.jpg" alt="cover" border="0" height="94" hspace="3" vspace="3" width="65" /></a></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">この恋愛小説がすごい！2006年版 （宝島社）</span><br />
      <span class="setumei">アンケート＆ちょろんと書評で参加させて頂きました。<br />
      103ページを参照のこと。見てやってください。</span></td>
    </tr>
    <tr>
      <td align="center" valign="middle" width="70"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/052.gif" border="0" height="93" width="65" /></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">０５２ vol.1 （PR誌：文学フリマinなごや実行委員会 編）</span><br />
      <span class="setumei">「神様のティータイム」という書き下ろし作品が掲載されました。</span></td>
    </tr>

    <tr>
      <td valign="top" width="70">[ 作詞 ]</td>
      <td valign="top"><br /></td>
    </tr>
    <tr>
      <td valign="top" width="70"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005V1JN/hanauta-22"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/kimidakeno.jpg" alt="cover" border="0" hspace="3" vspace="3" /></a></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">峯岸　里名</span><br />
      <span class="setumei">debut maxi single「君だけの場所へ」<br />
      <tt>　track2</tt>　「半透明」（カップリング）作詞。<br />
      ※　<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005V1JN/hanauta-22" target="_blank">amazon</a>だったらとりあえず買えるみたいです。</span></td>
    </tr>
    <tr>
      <td valign="top" width="70"><a href="editor-content.html?cs=UTF-8"><img src="http://www.hanauta-bunko.com/readme/image/tokyolive.gif" alt="cover" border="0" hspace="3" vspace="3" /></a></td>
      <td valign="top"><span class="sub2">Ageha</span><br />
      <span class="setumei">1st album [Tokyo Live]<br />
      <tt>　track2</tt>　「So long」 <tt>track4</tt>　「かくれんぼ」<br />
      ※　潮なつみ名義で歌詞を提供。もう買えません。</span></td></tr></tbody></table> ]]>
        
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