あたしはあしたをあいしてた  あした、あいした、あたしたちこっそりあとがき〜



 なんとか挫折することなく物語を最後まで書くことができました。まずは自分と、自分に付き合ってくださったすべての皆様に、「お疲れさま」を。

 今回のお話、初めの構想では原稿用紙にしてだいたい70〜80枚程度のお話になる予定で、連載も12回程度の予定でした。しかし、書いているうちに「あれも書きたいこれも書きたい」病が始まり、結局のところ、枚数も回数も当初の倍くらいになってしまいました。特に千尋の日記のくだりは、もっと簡潔にまとめて1回ですべての謎を明かすつもりだったのですが、物語の初めのほうの段階で「千尋ムカツク」みたいなコメントが複数届いたりしたので(注:そんなストレートな言葉ではありません)、すこし肩をもってあげるという意味も込めて、彼女側の視点での物語も細かく書きました。こういう予定変更も、連載ならではの楽しみだったりします。

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 今回の物語のなかで、私はふたつだけ、自分がかつて実際に経験したことを書きました。

 ひとつは、とても仲の良い女友達から、「実は昨日、自殺しようと思ってた。遺書を書いて誰に渡そうかなと考えたときに、○○くんが思い浮かんだ」という告白をされて、えらいショックを受けたこと。もうひとつは、自分が人間関係の板挟みになって誰にも言えずに苦しんでいた時に、彼氏でもなんでもない一人の男友達だけが、ずっと親身になり続けてくれていたこと。
 ふたつの事件はまったく別のところで起きたことでしたが、どちらも私が現役の高校生の頃(自分でもびっくりするけれど、もう10年以上前のことになってしまいました……)の話です。そして、高校を卒業して、違う大学も卒業して、まったく別の仕事に就いて、それぞれ結婚したりして、今はすごく遠くに住んでたりしますが、二人ともこんな私とずっと仲良くしてくれています。私にとっては、とてもとても大切な人です。

 人と人ってすごく複雑に結びついていて、単純に「友達」とか「彼氏」「彼女」みたいな言葉では語れない関係だとか、「好き」「嫌い」だけの感情じゃ伝えられないことのほうがすごく多い気がします。まとめればたったこれだけのことなのですが、こういうことを心のはしっこに置いておきながら、今回のような物語を書きました。

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 折しも連載の間に当サイトも4周年を迎え、どうやら20万ヒットも到達し、来年は私もとうとう三十路になってしまいますし、予期せずいろいろな意味で節目な作品になったようです。
 読んでくださった皆様、特に掲示板やメールフォームなどで応援してくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。心から感謝&ラブ&ピース!

 というわけで、またそのうち、がんばります。

2004/11/09 千村はつひ


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