塀の上ウォ〜ク

塀之上アユム


第3話・八月にあったこと

「あ、見えてきたぁぁ、海だよぉぉぉ!」
 なんか市川さんがはしゃいでるけど、微妙。もう超微妙。やばいくらい微妙。
 四本くんが運転するアコードは今、そういう微妙な空気を乗せて海沿いの田舎道を走っている。助手席に豪さんが乗ってるのはいいとして、後部座席、右から市川さん・僕・睦月という順で並んで座ってるのは、何だろうねこれ。少し力を緩めると、腕がいろいろなところに触れてしまうというこの配列。ずっと同じ姿勢で固まってたせいで、背中が痛くなってきたし。
 そもそもここには連帯感のカケラもない。四本くんは黙々とただクルマを走らせてるだけだし、豪さんはカーステレオで勝手に自分の好きなCDを流して一人で歌ってるし、市川さんと睦月は真ん中の僕を無視して二人で会話が盛り上がってる。少女漫画かなんかの話? 市川さんはともかく、睦月とかも普通に漫画とか読むんだなあ……とか、思ってる場合じゃない。
 こんな調子で一泊二日、耐えられるだろうか。
 こういうとき一番のムードメーカーであるはずのニイヤくんは、「泊まりはなァ〜、やっぱ金がないから無理だわ」と当たり前のようにあっさりキャンセル。そして、こういうときに男でも女でもなく(っていうと失礼かもしれないけど)絶妙に立ち振る舞ってくれる箕輪さんは、「面倒い」の一言で見事なほどクールに僕の誘いを拒絶した。
 他にもいろいろ誘ったけど、結局残ったメンツがこの5人。こんな微妙なイベントに誘ってしまった僕を、睦月が内心恨んでるんじゃないかと、心配にもなる。
 1時間と少し走ったくらいのところで、車内はえらく静かになった。睦月たちの漫画談義はなんとなく途切れてしまったし、豪さんも静かになったなと思ったら、テンション上げすぎで疲れたのか、やがて助手席で鼾をかき始めた。四本くんは相変わらず黙々と運転を続けている。セミナーハウスまでは、あと30分ほど。あー、重いな、この空気。ちょっと憂鬱になりながら、僕は市川さんに聞いてみた。
「あのさ、片道2時間弱だったら、別に泊まんなくてもよくない?」
 今さらって気もするけど、一応。ぶっちゃけ気乗りしないっていうアピール。でも、市川さんは案の定、そんなこと全然気にしてない様子で、脳天気に言う。
「えー、だってぇぇぇ、泊まりのほうがイロイロありそーじゃない?」
 や、うん、ていうかそれがマズイんじゃないのって話なんだけど。たぶんこの人とそんなこと真面目に話そうってほうが無理なんだろうな、と僕は諦めた。
 いいんだ、別に。なんかあったって――なんだかんだ言って、僕自身も妙な期待を胸に秘めつつ、チラリと左隣を見る。睦月は何の不満もないかわりに、何の期待もしてなさそうな無邪気な顔で、くかーと居眠りをしていた。
 なんか緊張感とか持ってるのって、僕だけみたいですね。すみません。

 そんなこんなのうちに、僕たちは無事、目的地に着いた。
「おぉー」
 誰からともなく、感動の声が漏れる。大学の施設として用意されたセミナーハウスはボロいけど、その代わりすぐ目の前に海が広がっている。誰だって海を見ると、わけもなく圧倒されるものだ。しかもここの海は、都心から2時間そこそこで行ける割に、かなり綺麗だ。濃い青に、テンションはいやがおうにもアガってくる。
 セミナーハウスに荷物を置いたら、すぐに着替えてバーベキューの準備。こういうのはたいがい野生人の豪さんに任せておけば大丈夫だろうと思っていたけれど、やっぱり手慣れている。
 僕がレジャーシートなんかを敷いていると、その横で市川さんが、まだ泳ぐわけでもないくせに、いきなりTシャツを脱ぎだした。
「わ、おまえなにそれ」
 さすがの豪さんも、炭をくべる手を止めて目を丸くした。僕も一瞬、止まった。たぶん四本くんもきょとんとしてた。というか、その周辺だけ時間が止まったような気すらした。それくらいインパクトが強かったのだ。こんなん実際に見たの初めてってくらいの、見事な三角ビキニ。しかも白。形が顕わすぎて、やばい。かろうじて乳首隠すぐらいの役割しか果たしてないって、それ。
 市川さんは男どもの視線を受け止めると、嬉しそうに自分で胸を鷲づかみにしながら(そのポーズやばい!)、僕のことをキッと睨みつけてきた。
「いやぁぁぁ、今、すっごいえっちな目で見てたぁぁぁ」
「や、別に……」
 なんで僕だけ? と思って一応否定してみたものの、そんなもんが目の前にあったら見ないほうがよっぽど不自然なわけで、しかも見たのは事実なので、返す言葉がない。それをいいことに、市川さんはさらに声を高く響かせた。
「ぜったい見てたよぉぉぉ。見てたよね、ね、ぷっつぃん?」
 始まったよ、脳内猫召還。
「見てただろうがよゴルァ、このドスケベが。入水して死ね!」
 本当、その太い声だけは萎えるから。と言いつつ、市川さんの言葉のリズムに合わせてぷるぷる揺れる乳房が目の前にあるせいで、萎えるに萎えられないという現実。どっちだよ。もう勘弁してください……。
 炭に向かって、ほとんど負けん気だけを原動力に団扇でバタバタバタバタ空気を送り続ける豪さんの横で、ぼんやり座ってた四本くんが市川さんに訊く。
「ねえ、『ぷっつぃん』て何?」
「あのね、ニャンコの名前だよぉぉ。この危険ばかりの世の中でミッチを守ってくれるために存在する超ナイスガイでぇぇ、本名はぷっこニャン太郎っていうのぉぉぉぉ」
「へー、なんかいいね」
 よく解らない会話。噛み合ってるようにはとても見えないのに、四本くんと市川さんの会話はよく解らないなりに続いている。独特の空気には入っていけそうにないので、僕は手持ちぶさたになって、バーベキュー準備班に回った。
 なんだかんだと悪戦苦闘したけれど、素人とは思えない豪さんの団扇さばきのおかげで、火は思ったより早くついた。
「よし、肉焼くぞー」
 まるで体育教師のような口調で豪さんが言うと、いつの間にかレジャーシートの上で寝ていた四本くんが起きてきて、ふらふらしていた市川さん(まるでそのほとんど裸と言っても過言ではない水着を見せに歩いているかのようだった)が戻ってきた。それで気がついたのだが、睦月がいない。まだ睦月の水着を見てないのに……じゃなくて、心配だ、普通に。
「あれ、睦月は?」
 僕が訊いても、もう肉を焼き始めている豪さんは聞く耳持たず、市川さんはきゃっきゃとはしゃいでばかりでなんの役にも立たない。仕方ないから探しに行こうかと思ったところで、四本くんがぼそっと言った。
「たぶんあそこの海の家の休憩所で、電話かなんかしてる」
「あ、そうなの?」
 って、さっきまで寝てたのに、四本くんはなんでそんなこと知ってるの? 気にはなったけれど、聞けなかった。本当にその海の家から、睦月が戻ってくるのが見えたから。
「あー、始まってる」
 普通に嬉しそうに、睦月は輪の中に戻ってきた。こんなに微妙な旅なのに、ちゃんと楽しそうにしてくれて良かった。誰に電話してたのかは、ちょっと気になるけど。

 豪さんが食べるだけ食べて爆睡し始めると、僕らは四人でビーチバレーもどきのスポーツをした。四本くんは意外と運動神経が良く、中学時代にバレー部だったという睦月もなかなか良いプレイをした。市川さんはスポーツはからっきしダメらしく、そのくせめちゃくちゃに走ったり転んだりと大騒ぎだった。胸があまりにも揺れるから、水着がとれてしまうんじゃないかと気が気じゃなかった(うん、だから決してエロい気持ちで胸ばかり見ていたのではないのだ)。
「あぁぁぁん、もう疲れたぁぁ」
 案の定、人一倍余計な動きをしていた市川さんが言いだしたところで、ビーチバレーもどきは終わった。せっかくだからちょっと泳いでみようかと僕が海に入ると、睦月が大きな浮輪を持って追いかけてきた。
「待って、私も行くー!」
 あ、その台詞やばい。というか、この段になって初めて睦月がTシャツと短パンを脱いできたので、僕のテンションはまた上がる。水着は紺に白いふちどりのついた清楚な感じのビキニ。これがまたかわいい。
 一人でがっつり泳ぐつもりだったけど、結局、僕は睦月と二人で水遊びをした。お互い水を掛け合ったりして、なんかいいかんじ。こんなふうにしてると、まるで入学してすぐにあんなことがあったのが嘘みたいで、ここからまた新しい関係が始められるんじゃないかって気にもなってくる。
 向こうでは、四本くんと市川さんが二人で棒倒しなんかして、それも端から見てるといいかんじだった。なんだかんだ言いながら、みんなが楽しんでる様子なのは、いいことだ。
 夕方には豪さんがすっかり焦げていたのも、かなり笑えた。

 やがて日は暮れ、なにかが起こる予感満載の夜が来た。
 セミナーハウスでの部屋割りは、男子部屋ひとつ、女子部屋ひとつときっちり分けられていた。けれど当然、風呂に入っておとなしく寝て終わるつもりは誰にもなかった(あの四本くんすら、ちょっと眼鏡の奥の目がはしゃいでた)。豪さんが気前よく焼酎を1本進呈すると言いだしたので、それを餌に女子部屋に乗り込むことに決定、早速行動に移す。
 ジャンケンで負けた僕が、ドアをノックすることになった。女子部屋の前に立ち、少しだけなんだかよく解らない気合いを入れて、いざノック――と、腕を上げたものの、そのまま僕の動きは止まってしまった。何もしていないうちに、向こうからドアが開いたのだ。
「あぁぁ、寝込み襲いに来ちゃったぁ?」
 顔を覗かせた市川さんは、僕らの顔を見るなり暴言を垂れ流す。
「襲うかボケ。あんまりバカなこと言ってると、俺の焼酎はおまえに一滴もやらん」
 恐れを知らない豪さんが言う。あーあ、そんな言い方したらまた『ぷっつぃん』が出てくるよ……と、僕は身構えた。けれど、なぜか市川さんは「えへへ」などと甘えたように笑う。早くも酔っているのだろうか。
「っていうかぁぁ、今、呼びに行こうと思ってたところだったんだぁぁ。入ってぇぇ」
 お。
 思いのほかすんなり。交渉する必要などなかったのだ。僕の気負いはあっけなく流され、戸惑いながら部屋に迎え入れられる。そして、見てしまった。部屋の奥で睦月がスケッチブックをこちらに開いて見せたものを。そこには、こう書かれていた。

第一回・チキチキちょっとマジメな川柳大会
(題字:睦月)

 やたら丁寧なポップ書体で、本当にそれっぽく書いてあるし。豪さんが「なんだそれ」と食いつくと、市川さんの妙に力のこもった説明が始まった。
「一応これ学科の勉強旅行ってことになってるからぁ、勉強会をやって報告書作んなきゃセミナーハウスに泊まれないのぉぉ」
「でも、なんで川柳?」
 僕も訊いた。
「だってぇ、私たち文芸学科だしぃ、文章書かなきゃいけないけどぉぉ、川柳だったらたった十七文字で済んで季語もいらないからねぇぇぇ。作文とか詩書くより、いいでしょ〜?」
「なるほど」
 僕たちは思わず頷いてしまった。市川さんはいつもぶっとんでいるだけに、たまにまともなことを言うだけでも説得力がある。
「お題は『今日の出来事』で、完成した人から飲み始めてオッケーってことにします。では、開始」
 睦月が進行役となり、僕たちはしばし考え込む。川柳なんて、書いたこともなかった。どんなものをネタにすればいいのか、皆目検討がつかない。
「よし、出来た」
 やがて一番乗りで手を挙げたのは、豪さんだった。早く酒を飲みたいあまり、必死なのだろう。
「はい、じゃあできた人は、ここに書いて発表してくださーい」
 豪さんはスケッチブックを受け取ると、サインペンでかくかくと一画ごとに力を込めた独特の字を刻みつけた。
「どうだ」

   太陽と 見まごう君の 超ビキニ

「え、そんなアホなのでいいの?」
 思わず僕は言った。誰に聞いたというわけでもないが、みんなはけらけら笑うばかりで僕の質問に答えてくれない。まあ確かに、一発目からこれでは力も抜けるというものだ。
「えぇぇぇ、豪さんてば、えっちぃぃ」
 一番盛り上がったのは市川さんで、そりゃあもう火のついたように身をくねらせて騒いでいた。うるせー。
「おまえのことじゃない。隣にいたグループの綺麗なおねいさんのことだ」
 とかなんとか言いながら、豪さんはこれで文句ないだろうとばかりに、早速焼酎のボトルを開け、どくどくとグラスに注ぎ、「俺の佳作に乾杯」などと一人で乾杯して飲み始めた。誰もそれに不平を言わないのをみると、このくらいアホな川柳でも全然オッケーってことなのだろう。
「あー、じゃ俺も」
 次に手を挙げたのは、予想外、なんと四本くんだった。すぐにスケッチブックを受け取って、迷わず筆を走らせる。

   運転は 疲れる誰か 免許取れ!

 神経質そうな文字が、軽く怒っている。びっくりマークだけが妙に漫画っぽく描かれているのが印象的だ。
「切実なメッセージが込められてるな」
 豪さんがしんみりと(わざとらしく)頷きながら、四本くんにグラスを渡す。自分は免許取るつもり(というか、金)なんて、サラサラないくせに。だいたい、みんなに大盤振る舞いするぞなんて気前のいいことを言ってたくせに、ボトルを抱え込んで、俺の酒を分けてやってんだぜ的な態度はどうなんだ。
 と思っているのは僕だけなのか、四本くんはありがたく焼酎をもらい、豪さんとグラスを重ねた。
「私も飲みたーい」
 そこで手を挙げたのは睦月だ。慣れたように手に取ったスケッチブックが、なぜかよく似合う。ペンを持つ手も、文字を書くよりも絵を描くのが得意そうな感じだった。
「はい、できた」

   忘れたい 記憶を海に 沈めけり

「えぇぇ、なんか意味深〜」
 ニヤニヤしながら市川さんが言う。僕はひそかに背筋がひやっとした気がした。けれど睦月はしれっと、少し照れたように言い訳をした。
「やー、なんか陳腐。とってつけたような言葉だよね。私、文才ないなあ」
「そんなことないよ。飲もう」
 ソフトにフォローする四本くんからグラスを受け取って、睦月も焼酎を飲み始めた。特に何の裏もなさそうな、屈託のない顔で飲んでいるのを確認して、ようやく胸を撫で下ろした。
 うん、そうだよな。他のみんなだってふざけて適当に書いてるわけだし、適当にそれっぽい言葉を思いついて並べただけなんだろう。だいたい、睦月がこんなところで僕へのメッセージを書き連ねたんじゃないかと思うなんて、思い上がりもいいところだ。
「はぁぁい、残り二人でぇぇす。よろしければ、お先にどうぞぉぉ」
 市川さんが僕にスケッチブックを手渡した。僕は仕方なくペンを手に取る。
 特になにも思いつかない。
 うーん。
 少し考えて、苦し紛れに書いた五七五。

   泳げども たどり着けない 水平線

「ああ? おまえ、つまんね」
 見せた途端、豪さんがキレた。
「確かに中途半端だよね。ウケを狙うわけでもないし、誰もが知ってる普遍的な内容だしね」
 いつもおとなしい四本くんも、便乗して批判した。なんだかショックだ。
「メッセージ性も弱いもんね、ガツンと来ないよ」
 睦月までそんなことを!
「なんかねぇぇ、言葉が死んでるよぉぉ」
 うわ、とどめを刺す市川さん……きつい、きついよ。
「みんなだって適当に書いてるくせに……。市川さん、デカイこと言ったからには、スバラシイ作品を見せてくれよ」
 大人げないとは解っていたけど、ブツブツと拗ねながら僕は市川さんにスケッチブックを渡した。市川さんのほうは。僕の言葉に萎縮するふうでもなく、「ん〜、そうだなあ」とかなんとか言いながら、楽しそうにペンを動かし始める。
「んんんん〜、できたぁぁ」
 やがてこちらに向けられたスケッチブックには、えらくきれいな文字で書かれたきれいな言葉。

   焦げた肌 きらめく波に 映える君

「豪さんがミッチのこと書いてくれたから、お返しぃぃ」
 あくまでもいつものテンション、いつもの甲高い声で、市川さんは解説した。その文字と本人のキャラがあまりにミスマッチで、不覚にも市川さんのことを見直してしまったほどだ。それはもちろん、この子ってただの電波じゃないんだな、とかそういうレベルの話ではあるけれど。
「俺の作品はおまえのことじゃないと言ったはずだが? でもアレだな、俺の肉体美を上手く表現した秀作だ。まあ飲め」
「ぅわぁぁぁい」
 嬉しそうにグラスを受け取り、市川さんはみんなと乾杯を始めた。そうやって普通に笑ってれば、可愛いのにね……って、あれ?
 気付けば僕にだけグラスが配られておらず、もちろん酒なんてまだ一滴も飲んでいないのだった。豪さんなんか、既にほろ酔い気味なのに。
「ちょっと、俺も焼酎!」
 訴えてみたものの、豪さんは市川さんとなにやらぎゃあぎゃあ喋っていて、聞く耳持たない。聞かなくてもいいから、ボトルだけちょっと手放してくれ! と、僕は無理やり焼酎を奪おうとした。が、結局そうしなかった。
「ワインなら、私が持ってきたのがあるけど。一緒に飲まない?」
 いつのまにか隣に座っていた睦月が、声を掛けてくれたからだ。本当はワインって苦手なんだけど、豪さんの焼酎より睦月のワインのほうが、絶対旨そう。
「飲みます」
 やっぱり睦月だな、とかよく解らない結論の中で、僕はようやく酒にありつけた。
 全員が少し酔い始めると、雰囲気もかなり良くなって、僕たちはみんなでトランプなんかをしながら夜を過ごし、適度に二日酔いを抱えながら、次の日にはセミナーハウスを後にした。僕は一応、ニイヤくんと箕輪さんにお土産も買ってみたりもした。
 なにかと複雑なアンナコトやソンナコトは、少なくとも僕にはなにひとつ起こらなかったけど。まあまあ楽しかったと言える旅だった。
 夏ってのは、その解放感に期待が膨らみすぎるってだけの話で、現実はこんなもんでいいんだと思う。本当に、そう思うよ。

→目次へ


Copyright(C)2005-2006 Ayumu Heynoue