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0531
今年の夏は、とびきりスウィートなビビッドカラーか、または突き刺さるようにスパイシーなパステルカラーで攻めてみようか。
そんな事を考えながら、雨が通り過ぎるのを待つ。
0528
昼休み、同僚との恋愛談義。
『一番好きな人に一番好きになってもらう』のが不可能だからとて、『二番目に好きな人と一緒に居るのが幸せ』派と、『たとえ想いが叶わなくても一番好きな人を追いかけ続けたい』派に分かれる。どちらにも入れない。私はただ話を聴いているだけ。
妥協するのも厭、想いが叶わないのも厭、まして相手に妥協されるのも哀しすぎる。大体、好きな気持ちに種類の違いはあっても、順番なんてつけられない。そんな風に思う私は我儘なのか。単純すぎるのか。駆け引きも勝率もない場所で、私はただ、本能の赴くままに恋をしていきたいだけなのだけれど。
0526
子供の頃にね、何かの占いに書いてあったの。「恋人の親に会うときは紺の服を着ていくべし」ってね。日々の出来事は、その大小に関わらず、すぐに忘れてしまうくせに、私はそんなどうでも良い情報を、後生大事に心の奥に仕舞い込んで、十数年を過ごしてきたの。それで、新調した服。身体に馴染んでないけれど、まあ大丈夫だよね。
あなたにとっては大したことないかもしれないけれど、私にとっては人生を左右しそうなくらい重要なこと。
0524
重たい鞄を提げて、辿り着く部屋でアナタに会える。
十年以上前に、プリプリのOneと云う唄に描かれて居る物こそが、まさに大人の恋愛の理想形だなんて考えていたけれど、今の恋愛は地でその世界だったりして、大人になっちまったんだなぁと思い知る。大人になれば全てうまく行くと思っていたけれど、あの頃よりも複雑に辛い事ばっかりで、だけど其れでもやっぱり良かった。
考えてみれば、当時の奥井香よりも今の私のほうがオネエサンなのですが。
0522
雨の音と、電話越しの沈黙と。
憂鬱になるタイミングは、ズレても良くないし、合ってしまったら尚更良くない。憂鬱になるのが、そもそも良くない。けれど、憂鬱になるのは避けられない。雨の夜だし、会えないから。
隣に君の体温を感じるときは、沈黙なんてちっとも恐くないのに。
0521
新品のモノを手に入れたとき、自分の手に馴染んでいく様が一番いとおしい。新しい教科書はいち早く汚く成ったし、新しい靴はとにかく形が変わってしまうまで履き慣らすし、新しい部屋に住んだら、視界に入って嬉しくなるような調度品で埋め尽くしたい。
もっともっとカスタマイズしたい。君の生活も、君の場所も、君のファッションも、君の気持ちも。初めから良かったけれど、時間が経つにつれて、一緒に居るのがどんどん心地良くなる。
0519
久々に焚いた蚊取り線香(? というかリキッドタイプのアレですが)のかすかな匂い。久々に見たくっきりとした折れ線の稲妻。激しく、そして短い通り雨。
君と出逢った夏が、また此処に戻って来る。
0518
結婚願望があるわけじゃない。誰の事も好きにならずに居られたなら、私は一人だって充分に生きていく事が出来る。私の気持ちを受け入れない人を勝手に愛し続けて、満たされなさを味わうのだって出来る。ただ、好きになってしまったから、一緒に居てくれるから、毎日会いたくなるし、いつまでだって一緒に居たいと思うだけ。
そんな事を言えないほどに、今はお互い多忙な毎日に飲まれて生きて、それでも無理して会いに行く。
0517
私は、美形の類であるとはとても云えないような女であるにも関わらず、十代前半の時から、周りには絶対に恋人が居ると思われたり、キスもした事の無い頃から、周りには聞くまでもなく非処女だと思われていた。そう思われるようにある程度演じていたというのが在るのだけれど、その理由はとてつもなく本能的で単純な理由なのかもしれない。
「彼氏居ないよ」と言うよりも、「彼氏居るよ」と言ったほうが、ある意味モテてしまうという事実。十代前半の私が、どうしてそんな事を知っていたのやら。
0515
ここまで来ても、まだ私は雑誌の占いなんぞを真剣に読んでみたりして、最善のタイミングを虎視眈々と狙い続ける。
何を信じているというわけでもないけれど。
何も信じていないというわけでもない。
0514
平日と休日の格差が激しい。自信のある時とない時の格差が激しい。朝と夜の格差が激しい。安定と不安定の格差が激しい。
ちょっと前に、とても冷たく接しながら、次の瞬間には同じ人にとても優しくしたり、そういうのを計算でなく、ごく自然にする人だね、等と友達に言われた(彼は悪い意味ではなく、いわば『天然のアメとムチ』であると言いたかったのだろうけれど)。私の感情の波は、それくらい秒単位で大きく変化をするので、時々自分でもコントロール出来なくなる。
自分でもコントロール出来なくなる。
0513
彼女の指摘するとおりです。醜い感情。鈍い痛み。だけどもう、それ無しでは生きられないくらい、その重い傷は私の大半を占めてしまっている。私は今、酷く重傷な恋をしている。
だけど、世の中に重傷でない恋など在るのだろうか。私は知らない。少なくとも経験した事がない。たった二週間で終わった恋であっても、ざっくりと胸をえぐられている。痛い。
かすり傷程度で終わる程度ならば、始めるだけ無駄だと思うから。
0511
一人酒を飲む夜くらいは、ちょっと高価なウヰスキーを飲もう。ビールとカクテルが好きな君と一緒に居る時は、絶対に飲まないもの。少し濃い目の水割りを、チビチビと。だんだん浮遊していく意識。だんだん。だんだん。だんだんだだん。
ダイジョブじゃん。
まだ私は、一人で時間を過ごす楽しみを忘れちゃ居ない。
0510
君はとても短気であるので、電車やバスの待ち時間は勿論、人を待つ事にすら非常なる焦燥感を覚え、人生を浪費しているという感覚に襲われると云う。
私は空想癖が旺盛に有るので、無駄な時間ほど楽しいのである。第一、会いたい人が来るのを待つ時のあの高揚感は、他に例を見ない楽しさがあるのだから、むしろ大好きと言っても過言ではない。待つのが好きなのだ。
だからと言って――
『待つ女』に成るのは厭。
0508
会いたい。会いたい。会いたい。
会いたい。会いたい。会いたい。
会いたい。会いたい。会いたい。
あ、痛い。
0507
あからさまに『美術系専門学校生』なカップルが、ガッツリと手を繋いで歩いていくのとすれ違う。本当に、ガッツリ。もうこの手を離さない、という気概すら感じられる、そういう手の繋ぎ方で、確信を持った足取りで。それはもう、意気揚揚と。眩しい。
いつかその手を離してしまう日のことを考えない。私だって、そういう風に生きていきたい、等と考える。
0506
9連休の総括。
裸で居たいから、服を脱いで過ごしたり。美味しいものを飽きるまで食べてみたり。眠れない夜に起き出して活動したり。本当に好きだと思う音楽に浸ってみたり。恐る恐る触れてみたり、力強く抱きしめてみたり。声に出してみたり、文章として紡いでみたり。
そうやって過ごす時間が無為だと君が云うのなら、僕はそれでも別に構わない。
0505
身体や心には無数のスイッチがついており、それらは全て個別に、触れて良い人やそうでない人などが定められている。だから、アナタに見せる顔、アナタ以外の誰かに見せる顔、アナタに言えること、アナタに言えない事、アナタ以外の全ての人に許されるものでもアナタには許されない事、等がどうしても出来てしまうのです。
それと同じ事。
私は、自分に触れるのを許可されているアナタのスイッチが、一体幾つ在るのかを数え上げた。眠れない夜。
0504
「これが日本の食卓における、幸福の象徴なのだ」と云いながら、君はカレーをたくさんたくさん作る。君にとって、食卓におけるカレーと同じくらい、僕という存在が幸福を意味するものであって欲しいと思いながら、僕はそれをたらふく食べた。
幸福の味は、中々いける。
0501-03
花唄は、ゴールデンウィーク中。
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