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1130
時間は少なすぎて、カラダは限界に達するのが早すぎて、言葉は気持ちを充分に表すのに不十分で、何も足りない。けれど、すべてが充分に揃ったとしても、きっと同じ事。
永遠に続きそうな偏頭痛。
カラダの問題か、ココロの問題か。
1129
二十歳前後の頃、狂ったように撮り歩いていた写真が大量にあって、いよいよ収拾がつかなくなった。ここのところ、暇を見つけてそれらを少しずつ整理するようにしている。
時間軸にそって並べなおすと、すっかり忘れていた出来事などを思いだしたりして、それなりに楽しくなったり切なくなったり。それにしたって、写真というものは撮るだけ撮って、意外と見ないものだ、と思い知らされる。
あの日私は、一体何を残そうとしてシャッターを押したのだろう。
1126
珍しく、鳴りっぱなしの電話。こんなこと、滅多に無い。
聴きたい声と、聴きたくない声と。次々に舞い込んでくる夜。
心からのアリガトウも、形だけが音になったアリガトウも、同じ口から、ほぼ同じトーンで発音できるのだと、改めて気が付いた。
神様は、絶対に私を混乱させようとしている。
息苦しい。
1125
物心ついたくらいから、ほんの五、六年くらい前までの話。
僕たちは拙い言葉しか持っていなくて、だけど話したいことなら幾らでもあった。便利な道具なんて、何一つなくて、ただもう呆迦みたいに長い手紙をよく書いた。自分も書いたし、沢山の長い手紙をもらった。ただ、ダラダラ書き流していたのでもなく、本当に溢れる位の伝えたい言葉が、ここにも、そこにも、あそこにも。
今は、そんな手紙を書いてみたい気分。誰にというわけではなく。
1122
二番目と言うわけでもなく。そこそこモテる癖に自分から本気で好きになれる女が居ないとか云う男の子に、本気で好きな女が出来るまでの相手にされ易い。付き合うでもなく、何故かいつも一緒に居るような。
私はそれに傷ついているわけではなく、それなりにイイ男と過ごす時間は楽しいし、美味しい思いを沢山したと思っている。何度となくあった例。だから多分、コレもそう。アレもそう。
後になれば解ること。あなたにも、私にも。
1121
古い写真を見ながら、あの頃はどうして、色々な事がもっと上手く出来なかったのだろうと、少しだけ悔しい気持ちになったりする。
先週撮った写真を五年後に見たら、きっと同じ事を思うのだろうけれど。
1120
気が付けば、驚くほど寒い。温度が下がるほど澄み渡っていく空気の所為で、世界は明るくなって光があふれて、雪も降っていないのに、色鮮やかなのに、白く白くなるような気がする。そして、私はこの白い一日が始まる白い朝に、久し振りにあの夢を見る。
冬が来ると思い出す事。ばかみたいに。
1116
そのタイミング、そのセリフ。脳内ストーリー、構成は完璧。いつ何を言う? いつ何をする? その後どうなる? 迷うまでもなく。
現実には、そのタイミングが掴めなかったり、そのセリフを少し間違えたりして、私たちは毎日を生きている。
だから、事実は小説より奇になる。
だから、事実は小説より気になる。
1115
感情はまるで波のように満ちたり引いたりを一定の周期で繰り返している。幸せで幸せで仕方ない日々の後には、必ず泣きたい夜が幾つか続く。何度同じような躁と鬱の狭間で戸惑ったか解らない。
鬱になるのは好きじゃない。だから、感情が鬱の方向に進みかけるときに、私はそれを阻止しようとし、大抵失敗し、結果として疲れ果てる。それでも悪あがきをすることをひっくるめて、全ては予定調和なのか?
感情を流されるまま放置したらどうなるかなんて、まだ試せない。怖くて。
1114
いつの頃からか、誰かに秘密で自分だけが嬉しい気持ちになるような事をする罪悪感の心地よさよりも、正々堂々と自分は嬉しいと言い、周りの人もそれで笑顔になれるようなことのほうが、私にとってより重要であると認識するようになった。
だから、どんなに面倒くさくても、結婚式には憧れる。
あの子やあの子の笑顔には、まだ到達できない。
1113
『私が私のために存在するのと同じくらいの重要性でもって、私があなたのためにも存在しているように。そして、それが私にもあなたにも同程度の理解度でもって、認識されていますように。』
心から祈る夜。
言葉を扱うのなんて、簡単。心を扱うのに比べれば。
1112
陰気でも陽気でもないから、陰気にも陽気にもなれる。
大人でも子供でもないから、大人にも子供にもなれる。
天才でも白痴でもないから、天才にも白痴にもなれる。
天使でも悪魔でもないから、天使にも悪魔にもなれる。
あなたの好みに合わせるために、自分に少々の余白を残すのです。
ねえ、どっちの私が良い?
1109
今日愛していると言ったからって、明日も愛しているとは限らない。
今日は信じる事が出来たからって、明日も信じられるとは限らない。
私は、刹那主義者であるゆえに、毎日こんなにもあなたを大切だと思えることに感謝する。くる日もくる日もあなたが私を見ていてくれることを、心から祈る。
昨日も、今日も、明日も。
1107
世の中は思ったより簡単に出来ている。
と、見くびっていると意外と複雑だったりする。
などと思って構えて生きていくと、単純な事すら解らなくなる。
そんな当たり前のような事を偉そうに嘯いて満足しているわけじゃないけれど、当たり前の事も言わないと解らない人のために、とりあえず言うよ。
ねえ、伝わってる?
1105
自分以外の、何かを、誰かを。言葉、意味、存在。全てを。
余すところなく肯定したり、全面的に信頼したり、揺るぎない愛情を注いだりすることは、とても容易い。
にも関わらず、何処かでこっそり逃げ場を用意してみる。安全でないジェットコースターには乗らないし、乗れない。
そんな事を考える隙も私に与えないくらい早く、アナタが私をさらって行ってしまえば良いのに。
1102
女としての喜びとか歓びとか悦びとか慶びとか。
人としての喜びとか歓びとか悦びとか慶びとか。
好きで産まれて来た訳じゃないくせに、ただ生きていくだけという事が出来ないと言うべきか。はたまた、好きで産まれて来た訳じゃないから、何かを見出さなきゃ生きて行けないと苦悩するか。まあ、何にせよ。
残された2001年の短さに、微妙に欲深く、罪深く成る。
恋しい夏は、此処から余りに遠い。
1101
「アイツのどこがいいの?」「私を一番好きでいてくれるトコロ」
たった一度だけ、そんな事を誰かに話した。いつの事だったかは、もう忘れてしまった。今よりも少し若くて、愛されるより愛することのほうが重要だと豪語するくらいの情熱を持ち合わせていた頃の話。
「オレじゃダメってことか」「あなたのこと、好きだったけど」
愛されるより愛することのほうが重要だと言いながら、私は誰かに愛されていないと、それはそれで耐えられないのだった。
今は、どう?
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