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0630
君が内なる男性性に消耗しがちな毎日を笑って赦したり。
吾が内なる女性性に翻弄されゆく毎日を笑って誤魔化したり。
本当は何を望んでいるのかなんて解らなくたっていい。
0628
誰も彼も、莫迦みたいに見え透いた嘘を吐いて。
私は、その嘘の向こうにどんな真実を隠しているのか、という事よりも、嘘というものの存在が、まるで綺麗な布についてしまった染みみたいだから、気になって仕方がない。
染みが増えて斑点になり、布自体を染め替えてしまわないかが、不安で不安で仕方ない。
0626
一度くらい、分不相応な幸福にだって身を埋めてみたいとは思えども。
分不相応である限り、それは既に幸福たり得ぬことを、いつのまにか識ってしまった。
――貴方は、其処に居て幸福なのですか?
0625
私が何も知らないと思っているなら、それは大間違い。
だけど、私が何でも知ってると思っているなら、それも大間違い。
事実としてあるのは、中途半端に鋭い嗅覚の所為で、私はいつも不安と共存しなければならないということだけだ。
0624
まだ手に入れていないということは、それだけで価値のあるものだと信じていた僕は、ある程度大人になって、手に入れてもなお価値があり続けるものの存在を知った。
だのに、やはりただ欲するだけの対象たるものは、それだけで充分な価値があるという幻想から、目が醒めない。
0620
暑くなったり寒くなったりを繰り返す季節、お体を大切に。
笑えたり笑えなかったりを繰り返す人生、お心を大切に。
0618
どんなに切望して追いかけても簡単には手に入らないものを理想と言い、すでに手に入れて大切に守りたいものを現実と言うのなら、理想のほうが遥かに動的で目を引く。それは確かに魅力的かもしれない。
実際には、現実なんて移ろい易く、大切に守ろうとしたって手を離れてしまうようなあやふやな物だから、それもひとの興味を引いてやまない。
0613
知らない間に流れてゆく時間と、知らない間に離れてゆくひとびと。だからといって絶望的なことは何ひとつなく。
いつかまた会える日を信じない。
そのかわり、私は過ぎ去りし日を思い出しつつ小さく、そしてやさしく笑う。
0612
身体を使うべき場面と、心を使うべき場面を、いつもどこかで迷いつづけている。
大切なものを握りつぶしてしまうことなく、ただ、決して見失うことの無いように注意して見守ることが勇気だと思っていたけれど、手が届かなくなったらお終いなのかもしれない。
0609
ものごとを識ること、それについて考えることや語ることは、思いのほか容易い。あなたが知識とその素晴らしい思考能力を言葉で以って披露したところで、それは恐ろしいくらい儚く、無力なものだ。
恋をしたいとばかり言う彼女が、なぜ今の自分に恋が出来ないのかを十分に知りながら、はじめの一歩を踏み出せないのと、全く同じ。
0607
必要なときに必要なモノを。ことばを。愛を。暖かさを。
正しい分量で、いちばん相応しい方法で、きちんと私に届けてくれる人だから、私は本当に人としてあなたを尊敬してやまない。
0605
愛しかたが下手な人ほど、愛したがる。
愛されかたが下手な人ほど、愛されたがる。
そして、愛することも愛されることも上手にこなせるようになると、驚くほど淡白になったり、するんです。
0603
10年前にしたような、体も心も痺れちゃうような恋なんて、もう出来ないし、要らない。と思うけれど、だからといって、情熱に欠けている今日この頃という訳でも無いのです。
歳をとるにつれて自分は失っていくばかりだなんて考えるのなら、君は今すぐにでも死んでしまいなさい。
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