056 「1973年のピンボール」村上春樹 2003/3/14〜16読
初めに言うと、実は村上春樹ってどうも昔から好きじゃないのです。同世代にそう言い切る人があまりに少ないので、なかなか言う機会がありませんでしたが。昔に幾つか読んで好きじゃなかったので、ずっと避けて通ってきました。このたび読んでみたのは作品も、十年振りくらいでしょうか。057 「恐怖同盟」阿刀田高 2003/3/17〜18読
ホラーともミステリーとも言い難い怖い短編集です。怖かったよー058 「金魚のうろこ」田辺聖子 2003/3/19〜20読
やはり田辺聖子が好きだなあと思ったのは、この短編集の表題作にもあるとおり、「目からうろこが落ちた」という感動の中の、「まあ、うろこつっても金魚のうろこぐらいのやつだけどね」みたいな態度でしょうか。他の作品も、そういった「心が小さく揺れ動く瞬間」をやさしく、かつ鋭く捉えた物語になっています。059 「東京スリーズ・ダウン」横森理香 2003/3/24〜25読
昔からなんか好きで、何回読んだか解らない作品です。読めば読むほどこの作品がどうして好きなのか解らなくなります。「なんか好き」って曖昧な感覚ですが、それがこの作品に合っている空気なのかもしれません。絶賛も推薦もする積りはなくて、もっとプライベートな、例えば自分が昔からの友達と打ち解けて語り合う、みたいな心地良さを求めて読んでいる気がします。とはいえ、私は外国に遊学なんてしていないし、毎週クラッビングに精を出したりしないし、ドラッグもやらないし、オカマじゃないし(女だから中身は一緒か)、彼らの生活とは何ひとつかぶらないはずなのに、「私にとって大切な時間」像と重複することが沢山あって、甘酸っぱい。そんな存在。たぶん、主人公がオカマ(ゲイと言うよりも、もっと親愛の情を込めて私はそう呼びたい)なのも、一層良いのだと思います。060 「Go」金城一紀 2003/3/26〜27読
自分はただ自分である、ということを知らない人が多すぎることで、私も常々悲しい思いをしています。いや、どんなものに分類されても、決してどのマイノリティに属すわけではない私がそんなことを言ってみても、おまえが何を知ってるんだ、といわれそうですが。